マイルス・デイヴィスのAtoZ「L」 「Love For Sale」
このシリーズ、一応マイルス名義の作品から選ぶことにしているのですが、この曲が収められているアルバム「Somethin' Else」は、アルトサックス奏者キャノンボール・アダレイのリーダー作です。ジャズファンは周知のことですが、契約上の問題でキャノンボール名義になってはいるものの、実質的なリーダーはマイルスです。
オープニングの「枯葉」だけがメチャ有名ですが、こちらもなかなかいいですよ。まずはお聴きあれ。
Cannonball Adderley - Love For Sale - YouTube
ちょっとラテン風味のアレンジですね。マイルスもキャノンボールも本当にいいプレイヤーだったと思います。
「1958 Miles」にも同曲が収められています。こちらも捨てがたいテイクで、なんと「Kind Of Blue」と同じメンバーによる演奏です。いわゆる未発表音源というやつで、録音から20年後くらいに突然、池田満寿夫デザインによるジャケットで登場し、話題になりました。
ちなみにこの曲、トニー・ベネットとレディー・ガガも歌っており、今年のグラミー賞授賞式でレディー・ガガ(トニーはお年のせいか、別の場所からビデオメッセージでの登場のみ)がメドレーで歌っておりました。レディー・ガガ、最初は色物かと思っていたけれど、歌うまいよねえ。
【和訳】トニー・ベネット&レディー・ガガ - ラヴ・フォー・セール / Tony Bennett & Lady Gaga - Love for Sale【ギネス記録】 - YouTube
スタンダード曲というのは、いろいろなアーティストの聴き比べができるのが楽しいですね。