見出し画像

JA共済と民間の火災保険を比べたらどっちがオトク?!


●JA共済と民間の火災保険について●

画像1


『共済』とは

『互いに助け合う』『お金を出し合って何かをする』といった意味を持つ言葉です。
現在JA(農協)、生協、労働組合やJF(漁協)などが共済事業を行っています。

これらの『共済』は、私たちの生活を脅かす様々なリスクに対して、組合員があらかじめ一定の『共済掛金』を搬出して協同の財産を準備し、不測の事故が生じた場合に『共済金』を支払う事によって、組合員やその家族に生じる経済的な損失を補い、生活の安定をはかる『相互扶助』の保障の仕組みになります。

営利を目的とせず、組合費で運営しています。
営利を目的としない為、商品開発やサービス、バリエーションは保険会社ほどの規模を持ちません。

対して民間の火災保険は

画像4


火災保険という名前から『火事にしか使えない』と思っている方も非常に多いと思いますが、火事だけではなく、雪や台風、雷など自然災害や盗難、飛来物による破損など幅広く補償をしてくれます。民間企業が事業発展のために様々な保険商品の開発をすすめているので保険のバリエーションはとても豊富と言えるでしょう。

『共済』とは違い、損害保険会社などの民間企業が利益を目的に運営しているので、火災保険の保険料には当然利益も上乗せされています。

■参考資料

【2020年版】民間の火災保険会社ランキング


●JA共済の保障●

画像2


JA共済には、ひと・いえ・くるまに関する保障があります。

今回は『いえ』についての補償を見てみます。
いえに関する保障は、『火災共済』と『建物更生共済むてきプラス』と呼ばれる商品があります。

『火災共済』は火災や落雷などの災害に備える住まいや家財の掛捨て型の保障です。
地震の被害などは含まれないので最近では入る方は少ないのではないでしょうか。

『建物更生共済むてきプラス』は台風や火災はもちろん、地震等の自然災害にも備えられる建物の保障で、死亡やケガも保障されます。
一般的な火災保険や共済では「建物と家財と損害賠償」が保障の対象となっていますが、JAの建物更生共済は『人』も対象に含まれます。

例えば、火災や自然災害によって契約者の家族や同居人が、死亡または怪我をしてしまった際に、所定の共済金が支払われるようになります。
掛捨てではないので、保障期間満了時に満期共済金を受け取る事ができます。


●民間の火災保険の保障●

画像3


火災の被害に遭った際の損害はもちろん、『風災』『雪災』『水災』『盗難』など、住まいの環境にあわせて様々なリスクに備える事が出来ます。
他人の車が衝突してきたときの損害もカバーしてくれるなどその補償範囲はとても広いと言えます。

大手損保や外資系など、多種多様な会社があります。
代表的な保険会社は…損保ジャパン、あいおいニッセイ同和損保、三井住友海上、東京海上日動火災などがあげられます。

民間の保険の特徴はバリエーションが豊富で自分の置かれた状況に合わせて必要な保険を組み合わせて作る事ができるということです。
火災保険以外にも、車の保険やケガの保険を全部まとめて安く加入できたりもします。

■参考資料

【2020年版】民間の火災保険会社ランキング

●JA共済のメリット●

画像5


保障期間満了時の満期共済金が受け取れる
割戻金制度がある。
毎年度決算において剰余金が発生した場合、利用分量に応じて共済の加入者に剰余金が還元される制度があります。共済が利益を目的としていないからできる制度ですね。

商品設計がシンプルなので『建物更生共済むてきプラス』に加入するだけで
・火災共済金・風水災等共済金・地震共済金・傷害共済金・満期共済金
全部が補償されます。手ごろな掛金でシンプルプランがいいと考えている方には適しています。

JA共済のデメリット


掛金が少ない分、大きな保障を得られない
一般的に加入者全員が同じプランになるため、マンション住まいだから落雷の保障はいらないのに…という方や、積立ては必要ないからその分掛金を安くして…という方も、内容を変更することができず、商品の選択肢は少ないです。

さらに、工務店や業者に見積を出してもらっても、保険の下りる額が決まっている為、思うように保険が支払われないなんて事も…。

●火災保険のメリット●

画像6


いざ保険を使いたい!と思ったときに査定のスピードが早く支払いもスムーズです。
工務店や業者の見積に基づいて保険料を支払ってくれることが多く、見積額プラスお見舞金など、プラスで支払ってくれることもあるのでうれしいですね。

門や塀の被害にも対応してくれますし、保険の種類が多くカスタマイズ性が高いので自分に合った商品を選びやすいです。
他社との競争も有るためサービスや補償などの向上に積極的。
火災だけでなく風水害といった様々な災害による損害がきちんと補償されます。

火災保険のデメリット


補償が手厚い分、保険料が高くなる傾向があります。
種類も多くてどれを選べばいいか分からなくなる。あれもこれもオプションで付け足すとその分保険料も高額に…

●各保険に向いているのはこんな人●


JA共済は…
積立てが出来るので貯金が苦手という方、あれこれ考えるのが苦手という方におすすめです。
民間の保険は…
自分に合った商品を自分好みに選びたい、補償を手厚くしたいという方におすすめです。

JA共済も火災保険もどちらも大切な保障です。
それぞれの特徴を知って、ご自身にあう共済、保険を選んで下さい。
共済と火災保険、どっちも加入したとしても損害額以上に重複して保険金(共済金)が支払われることはないので注意しましょう。

もっと詳しく保険の話を聞きたい方や、火災保険申請の資料を作成して欲しい方はこちらから気軽に相談してくださいね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?