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AI時代のIkigai(日本的ウェルビーイング)

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AI技術が進化する中、私たちの生活や働き方、価値観に大きな変化が起きています。このマガジンは、そんな時代の中で「Ikigai」をどのように見つけ出し、実践していくのかを考察。日本…
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#zenschool

AIといきがい:AI時代の日本的ウェルビーイングの探求

近年、人々は日常の仕事において生成AIの力を借りることで、驚異的な生産性の向上を体感しています。 私、三木康司は、鎌倉の材木座に在住のAI時代の「いきがい」をサポートするプロフェッショナルとして、この技術の進歩が私たちの生活にどのように影響を与えるのか、そして、どのように私たちの「いきがい」を豊かにするのかを考察してみようとおもいます。 「いきがい」と国際的な認識 近年、日本の「いきがい」の概念が国際的に認知されるようになり、特にスペインのFrancesc Mirall

人生の苦境におけるエフェクチュエーション思考と生成AI: 新境地を切り拓く思索

エフェクチュエーションとわらしべ長者  「エフェクチュエーション」という言葉はご存知でしょうか?これは、優れた起業家に共通する思考プロセスや行動様式を体系化した意思決定の理論です。この用語は、"Effectual"(結果を生み出す効果がある)という形容詞と、変化を促す働きかけを意味する接尾語の"-ation"を組み合わせて作られたものです。エフェクチュエーションは、成功した起業家たちの考え方を体系化し、その論理を構築することを目的としています。  この理論はインド出身の経

「鎌倉の一角で、イノベーションの種をまく」:2033年からの回顧

**鎌倉の一角で、イノベーションの種をまく:三木康司の回想録** 2033年の春、鎌倉の和風建築で坐禅を組む私は、深く息を吸い、これまでの人生を振り返った。 2009年、リーマンショックの波紋が私の人生に大きな変化をもたらした。あの日、突然のリストラ通知を受け取り、深い絶望に沈んでしまった。しかし、この絶望が私をzenschoolという新たな道へと導くきっかけとなるとは、当時の私には思いもよらなかった。 鬱状態となり、自分自身を取り戻すための手段として、鎌倉の自宅で坐禅

会社を渋谷から鎌倉へ引っ越したわけ

会社を渋谷から鎌倉に引っ越したわけ 〜鎌倉にマインドフルシティをつくる〜  2019年1月、これまで9年間、東京の渋谷を中心に活動をしていた株式会社enmonoを鎌倉に引っ越した。渋谷では大変おせわになり、多くのネットワークができたので、非常に感謝している。しかし、ここ数年、なんとなく東京の雰囲気があわなくなってきたということに気がついてきた。  わたしが代表を務める、株式会社enmonoは、これまで9年の間製造業を中心に、新製品開発とイノベーションを興すための学校、ze

マインドフルビジネス

プロローグ  「マインドフルネス」を漢字で表現すると、「今」(いま)という漢字と「心」(こころ)という漢字を加えた「念」(ねん)という漢字になります。つまり、心の注意力が満たされている状態、心がどこかに拡散していなく、自分のまわりで起きている事象に、すべての事柄に100パーセント集中している状態です。  禅の言葉では「三昧」(さんまい)とも言い換えることができると思います。  これまでの伝統的な仏教などの宗教の中で使われてきた「瞑想」をツールとして切り出し、宗教性を排除し