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📖 ホワイトラビット_68冊目 📖

ホワイトラビット_02

ホワイトラビット(白兎)とは、古事記で描かれている「イナバノシロウサギ」が本編を揶揄することから付けられているのであろう。

本作は、特殊な環境に身を置く人間たちが絡み合う、一風変わった誘拐立て籠り事件で、予想だにしない展開にページを読み進める手が止められなくなる。

「イナバノシロウサギ」「レ・ミゼラブル」「オリオンとアルテミス」

これら3つの話の要素がうまく、物語に組み込まれているのも、流石の技法である。

内容に関しては触れずに、読了後の感想と気づきをまとめると、

「たとえ、悪い出来事であったとしても、それは止まっている時間を前に進めるために必要なきっかけとなることもある」
「切羽詰まった状況において、適切な判断は決してできない。しかし思いも寄らない判断が功を奏すということは往々にあるものだ。」

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