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東北2023秋 その4

Day4 青根ステージ

盛岡、仙台といった都市部の滞在を終え、今日からお待ちかねの山間部入り。仙台駅前の貸自動車屋で車を手配し、南奥羽山岳地帯をドライブする。主にチョメチョメラインといったお洒落な名称のルートを進み、山間の車窓を楽しみたい。

天候は相変わらず陽気で、のんびりドライブ日和だった。路面状態が良い、最新HV車を借りられて燃費が良い、気分が良い。そんな折、仙台市内を抜け宮城蔵王エリアに入ると、不意に、山間の集落から獣の気配が漂ってきた。緊張感が走る。いち早く危険を察知したので、防御陣形を組む時間は十分だ。細心の注意を払い敵陣への侵入を試みた。何かいる。集落に溢れる動物の群れ、それが獣の気配の原因であった。

狐村を出で立ち、宮城蔵王コスモスラインを通って川崎町のスーパーを目指した。今日は青根温泉郷エリアの一棟貸別荘に泊まる。貸別荘へのチェックインに先立ち、今夜の宴の準備だ。貸別荘の台所設備は一式揃っており自炊に不便はない。食料と酒を大量に買い込み、山間の貸別荘へと向かった。

山と言えば、肉。今夜の宴の主役はステーキだ。未だ午後4時くらいであるが、うっすら暗くなってきている。夜の訪れはこんなにも早かったのか。素晴らしく整っている貸別荘で宴を始めてもよかろう、早速焼くこととしよう、お前を。ジュ〜。

ジュ〜

貸別荘での宴の後、旧識Uさんご夫妻とUさん宅でお会いした。7、8年振りであろうか。Uさんは気負いのないゆとりある雰囲気がある。余裕が感じられる。見習いたい。昔からお世話になっている。今日もだ。頭が上がらない。還暦のお祝いをさせていただいた。

青根温泉郷エリアも紅葉には早く、その点残念ではあったが、今夜の宿は山々の存在が大きく、近い。山の存在を感じながら貸別荘の温泉に浸り、今後の身の振り方を夢想できたのは大きかった。この夜、奥羽山脈に抱かれて眠った。おやすみ、奥羽山脈。

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