買ってよかったもの2022の話
一年が早い。あっという間だ。全く私用の長文を書いていないので色々と書き方を忘れてしまった気がする。あと「私用の長文」という表現をよく使っているが、べつに私用じゃない長文もほとんど書いていない。
2022年は何をしていたっけ。ぼーっとして仕事をして数年越しに会ったような友人たちと時々会えたりまた会えることを願ったりしながら、ぼーっとして散歩をして酒を飲んで酒を飲んでいる。そうして部屋を見渡してみれば、昨年の今頃にはなかったものがたくさん目につく。
しかし気分的には変わり映えしない日々のせいか、部屋や生活の様々なところに飽きており……といった話は昨年にもしていたが、最近では家のこの窓をこういう形状にしてこの場所に動かせたらな〜みたいな話を何度も何度も繰り返して「もうその話はわかったから……」という感じのリアクションをされてしまい、いい加減気をつけねばと思った。
ただ、この家自体はかなり気に入っているのでまだしばらく居ると思う。そのためにもどしどし物を買おう。買って景色を変えて、ちょっとずつ生活をよくしていこう。私にはそれがある。
というわけで前置きが長くなったが、今年の締めくくりとして買ってよかったもの2022を列記していく。
リーボック フューリーライト モレキュール フェスティバル
ナイキのエアリフトを好んで履いている。一足履き潰してもう一足買ったりしているが、エアリフトみたいな靴もっと他にないかな〜と探していたら見つかったのがこれ。スニーカーの形をした軽くて柔らかいスリッポン。足の甲が露出するため冬場は厳しいが、非常にラクなのでサンダルの時期以外はよく履いている。そして異常に安い。リーボックの靴はあまり通ってこなかったが私の足に合いそうなので他も試したい。
BALES ネックストラップ
今年よく見かけたパラコードのスマホストラップを流行りに乗じて。こちらはどちらかといえば類似品だが、試しに買ってみたら使い勝手が飛躍的に向上した。ポケットから取り出す一手間がないだけで結構違う。iFaceのケースと組み合わせて使っているが充電口がほんの少し狭くなるくらいで、強度的にも問題なさそう。世間でこういうのが完璧にダサいとされる日までお世話になりたい。(かつてのウォレットチェーン愛用者)
ナプラ N. シアミルク
濡れた髪を乾かす前につけてそのまま乾かすトリートメント。私の髪のコンディションは着々と衰えており、細くてうねった絡まりやすい髪がいよいよ扱いに困る感じになってきた。試しに恋人が持っていたこちらを風呂上がりに使ったところ、乾かす瞬間から乾かした後まで指通りがよくなり絡みつく頻度が激減。私の髪がなくなるその日までお世話になることを予感させた。
ストウブ ピコ・ココット ラウンド 22cm ミント
私たちはなるべく料理をしたくない。しかし現実的には作らなければならないことが多い。だったらせめて見た目が良くそれっぽいものが欲しい、という感じでストウブを導入。我が家で最も凶器となり得る良い鈍器だった。特に根菜への火の入りが素晴らしく、にんじん、れんこん、大根あたりが最高になる。夏場は埃をかぶっていたが、気温が下がると自然に活躍の機会が増える。Amazon限定色だったミントは部屋にあるだけでもいい感じになる。
Dyson V12 Detect Slim Fluffy
掃除をせずにはいられない体で生きている。これまでは恋人が持っていた昔ながらの紙パック式キャニスター型掃除機を使っていたが、良い掃除機を使わせてあげたい的なことを私が掃除機を振り回しているたびに言っていた。そうして色々調べた結果、ダイソンの当時一番いいやつになった。先端からビームが出て床のゴミが可視化される機能が思いのほか良い。ゴミが気になって永久に掃除し続けてしまう気がしたが、ちゃんと取れている実感があって気持ちがいい。見た目の”ダイソン臭さ”も以前よりかなり薄まっており、部屋の片隅にあっても存在感がないところもいい。
ボルネード サーキュレーター 633DC-JP
ブラックフライデーのセールを眺めていたら、ボルネードのサーキュレーターが安くなっていた。物欲が喚起された私はセール対象ではなかったこちらの機種を「えいっ!」と買った。決め手はアダプターが本体に内蔵されているか否か。部屋干しや換気といった状況に応じて移動させたいので、ほぼ同価格帯のアダプターが外に出ているタイプは邪魔だった。その分だけ本体が少し野暮ったくなるが利便性を重視。明らかに力強さを感じる風を発することができ、微風を当てているだけでも洗濯物が結構な勢いで乾いていく。太めの電源コードが使われている仕様も含めてかなり頼もしい。
マニフレックス DDウィング
置き畳の上に布団を敷くスタイルの我が家。巨大ベッドの導入も考えたが部屋が狭くなるため今の家では当面これで行くことにして、いい感じの三つ折りマットレスを探し求めた。となれば選択肢は限られ、同じマニフレックスのメッシュウィングかこれくらいになる。私は表参道のマニフレックスショールームに行って気が済むまで横になりまくり話を聞きまくり、マットレストッパーと組み合わせる方法なども検討したが、三つ折りタイプ最上級のこれ一枚がベストと判断。ほどほどの硬さで腰が痛くなく最高になった。ただ上を見れば果てしないので、ゆくゆくは巨大ベッドを導入した上でさらなる最高を目指したい。
伝説の毛布 ボリュームロング
長く使っていた毛布が限界を迎えつつあったので買い替え。とろんとした柔らかい触り心地で、包まれた瞬間「はわわ〜♡」みたいな声が出てしまう。通常のシングルより30cm長さがあり首元にくしゅっと余らせても足先までしっかり届くのが良い。抜け毛もほぼなく、弱点は商品名のみ。なおボリュームタイプとあるが、最近の毛布はどんどん薄くなっているので薄いほうが良い私のニーズにも合ったちょうどいい厚みだった。昔ながらの西川の毛布みたいなものが毛布だと考える人からすれば全然薄い。
仕事用の机
仕事が完全在宅になって3年ほど、ずっと恋人が持ってきたデスクを使っていたが、さすがに買い替えようと数々のデスクを調べ尽くした。しかし私の仕事はラップトップ一台で済むため大仰なデスクは必要なく、置き場所を考えれば最小のサイズ感で欲しかった。しかし既製品で都合のよいものはついに見つからず、820mm×420mmという謎サイズのオーダー天板+四隅に鉄脚取り付けで決着。あらゆる加工をお願いしたが総額5万以内で収まった。相当コンパクトだが4cm厚のタモ集成材の重厚感が心地よく、鉄脚も太いため存在感があって可愛い。最初は限界まで小さくしすぎたかなと思ったが、使っているうちにすぐ慣れた。
抱っこシャンシャン/3rd anniv.
とんでもないクオリティのパンダのぬいぐるみ。上野動物園のシャンシャンの160日齢をモチーフにしており、どのような体勢で抱っこしても本物のパンダの赤ちゃんがそこにいるような情景を作り出す代物。こちらは恋人のものだが、我が家の風景に変化をもたらすという今回のテーマ(そうだったのか??)で言えば、買ってよかったものの一つに挙げていいだろう。特に上腕から背中にかけたラインの後ろ姿がすごい。
・・・
よーし書くぞと取り上げてみると、正確には私が買ったわけではないものがチラホラ混ざってしまった。恋人とは365日ほとんど一緒にいるため、二人で使うものに関しては特にどちらの所有物なのかという意識が薄れている気がする。
相変わらず生活の多くに飽きを感じる日々は続いているが、振り返ってみると我が家の視界は1年前から大変化を遂げており、常になんとかしようともがいていたのだとわかる。また今年は高価なものが目立つが、これは決して経済的に豊かになったわけではなく、新たな一手を探していると結果的にこれまで手をつけていなかった価格帯に目を向けざるを得ないことが多いだけだと思う。何かまとまった金額のあぶく銭が欲しい。