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アルーレン備忘録①


 ※完全身内向けに公開していた記事です。
 アルーレンについて感慨深い事があったため、限定公開中です。※


 アルーレン大好きなゼノさんです。
 アルーレンの使用回数と、アルーレンデッキでの獲得賞品総額は多分世界最高だと思います。多分。(リアル)(自己PR)
 ちなみにオンラインでは、間違いなくかの有名なotbさんです。
 さて、そんなアルーレンについての思い出を忘れないために、自分のアルーレンに対する歴史と構築の工夫を書いていきます。

 まず、自分は2014年くらいにEDHをやることになりました。
 その頃すでに5色デッキしか使わない縛りというか誓いをたてており、スリヴァーの女王を統率者として、各色のコンボを投入しました。

 その後段々調整を重ねていったのですが、最終的に一番勝ち手段として強かったのがアルーレンコンボでした。
 実質2枚コンボ(魔の魅惑があれば、帝国の徴募兵だけでコンボが揃うため)ということもあり、実に強かったです。

 で、その頃の自分はレガシーで、『ヨクバリ計画』という、石鍛冶とHymnとWillと他色々なパワーカードまみれのグッドスタッフを使っていました。
 一応デュアラン杯を何度も優勝するくらいには勝てていました。
 ただ、完成度に不満な点もあり、新しいデッキを常に試行錯誤しておりました。

 そんな中、EDHで強かったアルーレンコンボをレガシーで使ったらどうか、と考えてデッキを組むことにしました。

 ちなみに当時、アルーレンデッキ自体はトーナメントシーンでは全く存在せず、完全なファンデッキ扱いでした。
 実際、その当時様々なレガシー大会にたくさん参加しておりましたが、1回たりとも遭遇したことはありませんでしたし、デッキ自体が本当にマイナーで、ルールを細かく知っている人自体が少ないというレベルでした。
 もちろん、大きな大会での結果は皆無でした。

 当時、ある程度使い込んでからは、「愛知最強のアルーレンプレイヤー」、という冗談をたまに言っていましたが、それに文句がでないほど、本当に他に使用者がおりませんでした。
(実際に当時やり込んでいた人がいたらごめんなさい。ただ、大会結果などでは本当におらず、使用者も見たことがありませんでした。)

 で、アルーレンコンボが気に入って組み上げて、調整していたのですが・・・

 コレがもう、本当に勝てない。
 一応2枚コンボなのは間違いないので、上手いことすれば勝てるんですけど、勝率というところではイマイチでした。
 そりゃファンデッキなはずだと思いました。
 もちろん明確なレシピもないため、自分で一から組み上げていたのも理由かもしれませんが、それを加味しても勝てなさすぎました。
 当時のアルーレンとしては、打点が低くて殴りきれず、コンボも悠長な上に除去で止まってしまう不完全なデッキ、という感触です。

 何より、デルバー系に本当に勝てない。
 特に、当時まだ流行していた、カナディアンスレッショルドには全く勝ち目がありませんでした。

 もみ消し、不毛の大地によるマナハメが、コンボカードが4マナのアルーレンに対してぶっささっており、コンボルートが極めて難しかったからです。

 コンボを決めるためには目くらましが本当に厳しいし、もみ消しや呪文貫き、呪文嵌めも特効だしと、厳しすぎました。
 
かと言って殴り合おうと思っても、当時は忍耐やウーロ、コアトルもおらず、マナベースにしても虹色の眺望はありませんし、非常に厳しいものがありました。
 
 で色々調整したのですが、結論としては無理でした。少なくとも大規模大会で優勝とかを狙えるレベルとは思えませんでした。

 ただし、たまたま愛知でも有数のカナスレ使いの「ミナミ」君と対戦する機会が多かったので、勝てるための工夫を色々しました。
 具体的には、サイドボードに「花の絨毯」を取ることですね。これも当時はほとんど使われていないカードでしたが、デルバー系に有効なのはご存知の通りです。
 が、それでも勝率はかんばしくなく、大規模大会の優勝は期待できませんでした。

 これが変わったのが、イニストラード、そして異界月が発売された時です。
 この時にアルーレンが大幅に強化され、ついに優勝を狙えるレベルになりました。
 具体的には、当時は以下のレシピで、レガシー選手権で結果を出しました。この時が、近代的なアルーレンが強さを証明した瞬間だと勝手に思っています。(実際このレシピを見て感銘を受けてくださった方々が、各所でつかってくれて、広まっていきました。)

初めて世に出た『ファイブシーズン』

 メインから「集団的蛮行」を3枚取ることで、ついにデルバーに対して勝てるようになりました。
 安定のためにウルヴェンワルド横断と森の知恵を投入し、断片無き工作員でアドを取っていく構成です。
 今はなき死儀礼のシャーマンもおり、実に強かったです。
 この時のバウンスクリーチャーは「クイックリング」今でも打点としては最強のバウンスクリーチャーです。
 また、インスタントタイミングで出てきて相手のデルバーと相打ちしたりと、なかなか便利なクリーチャーでした。

 構成としては、今でいうリクルーターを入れた多色タイプと、断片無き工作員を使った青黒緑の続唱タイプのハイブリッドというか、当時は選択肢があまりなくて全部入りでした。
 というか、ここから二つのタイプに分かれていく感じです。
 コンボに頼った構築ではなく、殴り勝つ事を意識した構成です。
 当時、大体コンボ勝ち50%、殴り勝ち50%を意識していました。
 まさしく新しい形であり、

 サイドボードも対デルバーのために「花の絨毯」を採用しています。
 ちなみに当時のレガシー環境での「花の絨毯」の採用率は極めて低く、値段も二束三文でした。
 ・・・強いのが分かっていたのだから、集めておけばよかったですね。残念。
 またこの当時の集団的蛮行も値段的にはカスレア扱いでした。これからだんだん値段が上がっていくことになります。この時にFoil版が500円程度で売っていたため、買っておけばよかったと何度も後悔することになります。ぐぬぬ。

 この後、このレシピをベースとして、数々の大会で結果を出し、様々な賞品を稼ぐことになります。正直勝率がめちゃくちゃ良くて、大型大会でもトップ8に毎回入り、デュアラン等を集めまくりました。
 …ただ、自分が強いのではなく、メタ外かつ完成度の高いデッキがあっただけだったので、完全にデッキの力です。
 誰が使っても勝てていたと思います…

 また、その後自分のレシピを気に入ってくれた方々がコピーして回してくれたりしてくれました。ありがたいことです。

 特に、現在moでのアルーレン第一人者と呼ばれる「otb」さんは本当にこのデッキを気に入ってくれて、たくさんアルーレンについて広めてくれました。
 この後、otb式のアルーレンなどを開発されたりしましたが、ファイブシーズンも気に入ってくれてよく使ってくれていました。(その後、お互いに相談し合ったりする仲になりました。ユウジョウ!)

この後の調整については、その2へ続く!

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