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作物を育てることが「リアル」として子どもたちの心に残る、農業体験

こんにちは。JA全農広報部 note編集部員のTです。
今年はコロナ禍でたくさんのイベントが延期、中止になりましたね。全農でも毎年いろいろなイベントをおこなっていますが、今年は実施できなかったイベントもあり、とても残念です。

イベントについては全農のHPで詳しく紹介しています。

種・苗から植えて 収穫し 食べる!「農業体験ツアー」

全農のイベントの一つに、小学生と保護者の方を対象とした「親子農業体験ツアー」があります。このツアーは、春に種や苗を植えて、夏または秋に自分で植えた作物を収穫する、日帰り2回のツアーです。

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また、田んぼにいる虫などを探す「田んぼの生きもの調査」や、芋掘り、果物狩り、流しそうめんなどのアクティビティもあり、お子さんはもちろん、大人も楽しいイベントです!

体験して実感する、農業の大変さや楽しさ

自分で植えた小さな種や苗が作物になるのを目の当たりにするという経験は、子どもたちにはとても貴重なようです。
数か月後、畑や田んぼの様子を見た瞬間、子どもたちは驚きと感激でキラキラした目になります。運営側のわたしたちにとっても、とても嬉しい瞬間です。 
「僕、ここら辺に種を蒔いたよ!」と畑に駆け寄るお子さんもいました。

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こんな畑が・・・ 

 

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こーーんなに!

いよいよ収穫。トウモロコシを収穫するのもコツが必要で、案外難しいです。
スーパーで売っているトウモロコシを収穫するのはこんなに大変なんだ、ということも実感できます。
また、植え付けから収穫の間、毎日畑に来て水やりや雑草取りをしたり、肥料をまいたり、途中で枯れないように、おいしくなるように世話をしたんだよという話を、目の前にいるJAや生産者のみなさんから聞いて、作物ができていくという事、その時に感じた土の感触や空気、匂い、すべてが自分の「リアル」として子どもたちの心に残ります

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収穫を終えた後は、みんなでランチタイム!
たくさん動いたからなのか、食べ物への気持ちの変化なのか、いつもは食べ残しが多いというお子さんも完食!
「家ではニンジン絶対食べないのに!?」と、保護者の方もビックリしていました。実はこの言葉、イベント中に度々聞くフレーズなんです!

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「食」、そして「農」へ 「ありがとう」の気持ちをこめて

食卓に並ぶお料理。それは料理を作ってくれた人、食品を販売してくれる人、食品を運んでくれる人、食材を作ってくれる人、たくさんの人をとおして私たちの元に届いているという事を、実感しにくい時代になっているように思います。特に都市部では、畑や田んぼに触れる機会もなく、そこに想いを馳せる事は少ないのではないかと感じています。

そうは言っても、みんなが農業体験をするのは大変です。
例えば、スーパーで、このトマトはどこ産かな?とか、この果物は今が旬だな、など考えるだけでも、その食材を作ってくれた人、その食材が育った地域のことを想う事へ繋がり、「いただきます」の気持ちが少しずつ変わってくれるとうれしいな、と思います。