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食玩プラモ『アニマギア』がめっちゃ良いぞ、ってお話。

皆さん、アニマギアってご存じでしょうか。
バンダイから発売されている食玩プラモデルなんですけど。

これがですね、えぇ、良いんですよ。
何が良いかって、安くカッコよくて、拡張性があるんです。

手軽に組めてじっくり楽しめる。
そんなプラモデルがね、390円で買えるわけなんです。

今回はそんなアニマギアについてのお話。

アニマギアの世界観

20XX年、新しい次世代型ホビーが発表された。
あらゆる生物の動きが記憶された超可動汎用フレーム『ボーンフレーム』
ナノ合金から生成された装甲『ニックカウル』
太陽光をエネルギーに変換するコンバートフィルム『ブラッドステッカー』
それら3つのギアを組み合わせて楽しむ新感覚ホビー。
それこそが『アニマギア』である。
『アニマギア』は人間とコミュニケーションを取る事ができ、子どもたちはアニマギアと友達として共に過ごしたり、『アニマギア』同士でバトルを楽しむ。爆発的に普及した『アニマギア』は、社会にとっても無くてはならないものへと変化していった……

公式の世界観ではおおむねこのように語られているアニマギア。
簡単に言えば、生物モチーフの小型ロボットという設定です。

文字通り友達として人間と接するアニマギアもいれば、バトル専用に調整されたアニマギアもいて、中には救助隊員として社会奉仕に務めるアニマギアなんかもいて……凶悪な敵として、人々や他のアニマギアを襲うアニマギアもまた、存在する。

そんな世界観を元に、ライオン型やカブトムシ型、ザリガニやゴリラ、果てはドラゴンやユニコーンといった様々な生物モチーフの機体が食玩プラモとして発売されています。

生物モチーフのバトルホビー!
そう聞いただけでテンションが上がるというものですが、さて実際の商品の出来栄えはどうだろうか? イラストとイメージが違わないだろうか?

全然違わない。
アニマギアは造形が良いのだ。

カッコいいアニマギア

ともあれ、まずは見てもらう方が早い。

画像1

画像はアニマギア第1弾より、カブトムシのアニマギア『デュアライズカブト』、ライオンのアニマギア『ガレオストライカー』、ザリガニのアニマギア『アームズギロテッカー』だ。素組かつプラモ大得意というわけではないので公式見本と比べると若干見劣りするけれど、本プラモシリーズの方向性は何となく把握していただけるだろう。

頭身ちょっと低めの小サイズプラモデル。
これは設定上、世界観で説明されたバトルホビーと同スケールである。
1分の1スケール。大加点ポイントだと思うがいかがだろうか?

二足ロボットとしての真っ直ぐなカッコよさを放つデュアライズカブトに、白と赤の主人公感マシマシライオンなガレオ、両腕のハサミが勇ましいザリガニそのものなギロテッカー。モチーフの落とし込み方も色々で楽しい。


ボーンフレームと拡張性

組み上げの際には、世界観でも説明された3つのギア設定が活かされる。
アニマギアは、まず共通となるボーンフレームを組み上げ、その上に種類ごとに違う装甲ニックカウルを装着、エネルギー源とされるシールブラッドステッカーを貼り付けるのだ。

組み立て作業に世界観上の意味付けがあると楽しい。
近年では『ゾイドワイルド』シリーズが、組み立てに骨格の発掘・復元という遊び要素を取り入れてきたが、アニマギアにおいては各種パーツの明確な意味づけがそれに当たる。

組み立て説明書には、『ニックカウルを取り付けて起動せよ!』との文言が書かれており、ボーンフレームにニックカウルを取り付けることは、自分だけのアニマギアを目覚めさせることを意味するのだ。楽しい!

そして繰り返すが、ボーンフレームは共通パーツである。
アニマギアは基本的に、同一のボーンフレームを基礎として組み立てられる。これがアニマギアの凄いポイントだ。

まず、ボーンフレームの汎用性が凄い。

画像2

これは第4弾のアニマギア『シュバルツフォース』『バイスフォース』のボーンフレームだ。パッと見て分かる通り、さきほど画像を上げたデュアライズカブト同様の二足歩行タイプ。
ガレオストライカーなどの四足歩行タイプも、ポージングが変わるだけで概ねは同じ形に組み上げる。

バースゲーター_Moment

というところでこれを見てもらう。
動画の切り抜きで申し訳ないのだが、いや、ボーンフレームの運用が上手いんだよね………
画像真ん中のパーツだけはオリジナルパーツなんだけど、これも全体は共通のフレームパーツ。どういうことか分かるだろうか。

デミナーガス_Moment

もう一つ切り抜きだが、これ。
字幕出てるけど、蛇のアニマギアのボーンフレームだ。
これもパーツを繋ぐある一点だけが別パーツで、他は全部共通。

それが。

画像5

ニックカウルを取り付けるとこうなる。
最初の画像はワニの顔骨格で、ガシガシと動かせる。
二枚目の画像はそのまんま蛇だ。ところでこの蛇、騎士にも変形する。

画像6

なんでもありか。
なんでもありなんだ。骨格パーツがシンプルな分、変形や応用が効くし、改造もしやすい。

画像7

画像はデュアライズカブトに、同第1弾のワシ型アニマギア『ソニックイーグリット』のパーツを取り付けた例。カンタンで安易な例だが、こうやって複数種のアニマギアのパーツを取り付け、改造することが出来る。これがまた楽しい。こういうのが得意な人はどんどんヤバい改造を持ち出してくるし、公式HPにも8体合体の戦隊ロボみたいな改造案が提示されてたりする。すげぇの一言である。

まぁそうは言ってもこのボーンフレーム、弱点もある。
関節が若干緩いのだ。第1弾や第2弾は大きめのパーツを着けると保持出来ない事があるくらいには緩い……が、3弾以降改善されて硬くなったので、現在はその心配がない。無敵か?

もちろん手の込んだ改造をするには何体か買わないといけないんだけど……こちらの商品が一つ幾らか覚えていらっしゃいますか。390円です。まぁ、なんてお手軽なの!?

余ったパーツをこねくり回して意味の分からないキメラを生み出してしまうのもまた一興。圧倒的な時間泥棒だけれど、手軽に合体やオリジナル変形を生み出せるのもまた、アニマギアの強い魅力なわけです。

世界観ストーリーが良い

そしてこれだ。
最初にアニマギアの世界観はざっくり説明したけれど、このアニマギア、別にアニメとかをやってるわけではない。

最近になってコロコロイチバンで漫画の連載も始まったものの、アニマギアのバックストーリーは、基本的に公式HPに掲載されているショートストーリーがメインだ。

このショートストーリーが……良いんですよ……

主人公の少年キョウは、パートナーのガレオストライカー・ガオーや、隣の家に住むちょっと年上の少女サクラ、彼女のパートナーであるデュアライズカブトのムサシと共に、楽しく平和な日常を過ごしていた。

けれどある時、暴走したアニマギアと出会ってから、彼らの日常はその色を変えていく。

暴走アニマギアを生み出す『組織』と戦う決意をするキョウとガオー。
彼らの前に現れる幻獣の力を持つ存在、皇帝機(エンペラーギア)
大切な者の喪失。恨みと憎しみ。怒りによって目覚める力。
変わっていく日々に戸惑い、進化を受け入れられない主人公……

現在EP22まで公開されているストーリーは、短いながらも各キャラクターがしっかりと立っていて見応えがある。最初は長閑な日常の風景だったのに、ドンドコ重く苦しいシリアスが顔を見せてくる。趣味が合う。かつてのパートナーが敵組織に改造され闇堕ち暴走状態になってしまっているちょっと年上の日本代表なお兄さんとか、昔人間の持ち主に裏切られ人に憎しみを抱くようになったアニマギアとか、そういうのが好きならちょっと読んでみて下さい。公式HPから読めるので……

https://www.bandai.co.jp/candy/animagear/story/

最新話EP22では仲良くなったアニマギアと戦わざるを得ない状況が発生したりしています。わぁい!

実際にアニメとかでここまで重い展開が続くと多分胃が持たないんですが、ショートストーリーだから手軽に地獄を摂取出来る感ありますね……

最新弾がもうすぐ出るぞ!

画像では第1弾と第4弾のアニマギアをちょいちょい紹介したのですが、最新のアニマギア第5弾が10月19日に発売されるそうです。

https://www.bandai.co.jp/candy/animagear/items/05/

最新弾ではデュアライズカブトの新型や、2丁拳銃を操るクワガタ型アニマギア、虎と白虎に、フェニックスの皇帝機がラインナップ!

続く12月に発売する第6弾では、重厚なトリケラトプス型アニマギアに、5体合体するペンギンのアニマギア、更には……ヒト型……!?

価格は税抜き390円。
家電量販店よりはスーパーのお菓子売り場の方が拾いやすいぞ!
気になった方は是非一体からでいいのでチェックしてみてください。



あとはまぁ……
参考になるかは分からないのですが、第4弾の分は自分でも紹介動画取っているので、気になったら観てみてください。

※喋るタイプの動画だぞ!


というわけで、アニマギアの紹介はここまで!
新弾も出たら一種ずつ買っていきたいなぁと思っています。
お読みいただきありがとうございました!

【公式PV】



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