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2年ぶりの投稿です♪ 地球沸騰化について言いたいコト

なんとなくnoteから遠ざかっていて、なんとなく戻ってきました♪
ジャンルを限定しないコラムを気が向いた時に書こうかなと・・。

私は現在60歳代後半。鉄腕アトムを観て育ち、巨人の星を観てスポコンに燃え、科学忍者隊ガッチャマンを観て、大学は理系に進みました。電機メーカーに行くも「ちょっと違うな」という思いから、大手証券系の資産運用業界に進み、50歳代半ばで業界を去り某大手病院グループの理事長補佐官を務めたあとに、現在の日本茶の仕事を始めました。
そんなこともあり、科学にはもともと興味があり、マーケット運用をしていると経済や政治そして企業経営にも詳しくなり、医療の知識もちょっとかじっているというのがバックグラウンドとも言えるかもしれません。本質的には好奇心旺盛というのが正直なところです。

今日は8月2日。昨日の久々の雨(集中豪雨)のおかげで地面や建物が冷えたせいか、ここ数週間封印していた早朝ウォーキングを再開し気分が良いです。

地球沸騰化について昔との違いを考えてみる

アスファルト・ジャングルという言葉が使われだしたのは1970年代。1960年代はまだ舗装されていない道路が多かった。雨が降ればぬかるみ、通学でも長靴が当たり前。日本は江戸時代頃から夏は打ち水をしていました。店や長屋や屋敷の前を箒で掃き清めて、最後に打ち水をする。神仏に感謝し生活圏内の清潔を心がけていたわけです。打ち水は「清める」というだけではなく「ほこりを抑え」「夏には涼しくする」という意味がありました。ちょっと家の周囲を打ち水で冷やすだけで、その温度差からそよ風が生まれ、それが縁側の風鈴を鳴らす。それが、昔からの日本の風土に適した「涼の風情」だったわけです。涼しいので着るものは浴衣がちょうど良いのです。「感謝と清潔」「打ち水と涼」「風鈴と浴衣」。これらはどれかだけをつまみ食いするのではなく「一連の生活様式」だったわけです。

1970年代になるとクルマが爆発的に普及し始めました。一家に一台だけではなく、学生もアルバイトでお金を貯めてクルマを買うのが憧れでした。どこにでも行ける自由さがあったので、海に行ったり、山の峠道に行ったり、用もないのに関東から神戸の六甲山に行ったりと。暴走族が登場し始めたのもこの頃です。

アスファルト・ジャングルは1980年代にはコンクリート・ジャングルという言葉も含むようになりました。霞ヶ関ビルや世界貿易センタービル、そして西新宿の高層ビル街は10年ほど前から登場していましたが、どんどんと大型ビルが登場しだしたのがコンクリート・ジャングルのビル群です。

それから40年。結局何が起きたか?と考えると。私たちはアスファルトやコンクリートという「比熱の大きな物質に取り囲まれる生活を余儀なくさせられている」わけです。水よりも比熱が大きい物質は「蓄熱器」なので、温まりづらいけれど一旦温まるとなかなか冷めない。猛暑が続くと、夜に放熱しきれないのでドンドンと熱が溜まっていき、また翌日の陽光でさらに熱が蓄積されることになります。逆に真冬はドンドンと寒さが蓄積されるのです。

この比熱の大きな物質に取り囲まれた生活を快適にするために「エアコンを強烈に運転させてしまう」ということになります。しかし、エアコンは温度を転換しているだけなので室内は涼しいけれど、室外機からは熱風が出てしまうので人工的な排熱をやたらと増加させることになります。

CO2削減よりも、比熱の大きな生活環境とエアコンの排熱が問題。でもそれだけ?

エアコンを使うのは家庭だけではなく、オフィスや工場もそうです。80年代頃はそれでも涼しかったのですが、その頃と決定的に違うのがコンピュータです。PC初期で記憶媒体が磁気テープやフロッピーディスクだった頃、90年代にインテルが386や486などCPUを高速化させた頃。今の演算能力は当時と比較するのがばかばかしいほどに上がっています。その分、チップから発生する熱も格段に。今では、PCだけではなくスマホも普及し、各家庭ですらサーバールーム状態と言えます。サーバールームを辺境の地に設置し大規模に冷却する時代がありましたが、今はどこでもサーバールームなのです。

結局は、

  1. 比熱の大きなアスファルトやコンクリートやその他の建材に囲まれて

  2. エアコンで室外に大量の熱を排出して

  3. 家でもどこでも国民の全員がPCやスマホで熱を出している

これを考えれば、地球が沸騰化するのも当たり前だと思えるのです。国連や各国はCO2ガス排出削減を謳っています。それも原因ではないとは言えませんが、何かピントが的外れのような気がしてなりません。

私が身近に行なっている対策

ウチは2Fがリビングと吹き抜け、ベランダがあるのですが、やはり熱が溜まります。昨年、ベランダに幅2m奥行き150cmのオーニングをつけました。手動で棒をくるくる回すタイプです。先からはロールスクリーンも出ます。梅雨時は雨を凌ぐことができ、この猛暑では大活躍です。ベランダが日陰になるだけで涼しいです。ホントは昔ながらの日本家屋のように庇が長くて、外廊下があると良いです。夏は日差しを遮り、冬の傾いた日差しは取り込んでくれます。先人の知恵の素晴らしさに感心します。

陽が落ちると、一旦2Fと3Fの階段の窓、2Fのトイレや浴室、リビングやキッチンの窓を開放し、暑い空気を入れ替えます。猛暑であっても、これはやったほうがその後のエアコンの効きが全然違います。まずは暑い空気を追い出すことです。その後のエアコンは冷房、除湿、冷房、除湿と時間を決めて切り替えます。暑さは温度と湿度の2つからくる体感温度なので除湿も重要と考えています。

水撒きをします。朝夕に草木に水をやりますが、夕方は陽が落ちた頃、今は6時過ぎに水をやったあとに家の前の道路にも打ち水をします。一軒だけでは大した効果はありませんが、それでもベランダではそよ風を感じます。バタフライ効果というのがあって「ブラジルでの一匹の蝶の羽ばたきがテキサスで竜巻を起こす」という例えが使われるカオス理論です。その真偽はともかくとして、放射冷却がそよ風や空気の対流を促し雲を呼ぶかもしれません。街全体でやればひょっとしたら効果があるのでは思います。

あとは自分では水分補給です。温度差が10℃あれば放熱が効果的に行われます。人間の体温が36−37℃とすると、居住空間の気温が26℃であれば身体にこもった熱は効果的に放熱されます。それ以上であれば、氷嚢を首や腋の下に当てたり、水分補給も多めに取らないとなりません。私は仕事柄、テアニン豊富な上級煎茶の冷煎茶で水分補給と自律神経の機能維持に気をつかっています。

政治に行なってもらいたい対策

アスファルトやコンクリートのような比熱の大きい素材の抑制を法律で行うことを切望します。クルマも低空飛行ドローンのように空飛ぶクルマが実用化されつつあり、将来はアスファルトではなくても、それこそ水分含有率の高いウッドチップでも道路の素材はよくなるかもしれません。

木材はコンクリートと比熱としては大差はないかもしれません。しかし、多孔質で木の細胞の空間があるので熱伝導率は低く断熱効果がありそうです。しかも、水分を吸収して閉じ込めるのでそれが気化して放熱もしてくれます。もう10年ほど前でしょうか、集成材で高層ビルを建てることができるように法改正をするという動きがありました。とても良い考え方と思ったのですが、その後どうなったのでしょうか?

なんと言っても声を大にして実現してもらいたいのが、「熱音響エンジン導入の法制化」です。簡単に言うと、「閉鎖された鉄パイプの片方の端を熱すると、なんと逆の方の端が冷える」という技術です。仕組みは熱エネルギーを振動エネルギーに転換して消費させて熱を奪っているわけです。閉鎖された鉄パイプの真ん中にはフィルターのような膜があり、これが猛烈に振動して大音響を発します。開放系であればうるさくて耳を塞ぎたくなるでしょう。しかし、閉鎖系なのであまり音は外に漏れません。真夏の灼熱の太陽光を受けて熱せられたパイプは、反対側の家の中の端では冷えていく。そんな技術です。これは今までは、そのような現象を確認されていたのですが、偶然みつけるという代物でした。方程式化するのは難しかった。方程式化できれば制御できるわけです。しかし、もう10年ほど前に某私立大学の研究者が方程式化を実現しました。私もわざわざ会いに行ったことがあります。しかし、その後、何もメディアにも登場せず、政府の政策にも乗ってきません。国が対策として使う国家予算を考えれば、もっと本気になってもらいたいものです。

なぜそれを言うかと言えばコストが安いはずだからです。熱中症で1日に1万人が救急搬送され、高齢者の自宅の死亡も後を絶ちません。実際に微々たる年金で生活している高齢者も大勢いるわけで、電気代が高騰する中で節電したいという気持ちも理解できます。本来ならば、国が高齢者の年金世帯には猛暑の期間だけ電気代を免除するような政策を打ち出してほしいです。しかし、結構な国庫負担となります。それであればコストの安い熱音響エンジン冷房装置を無償設置するほう国の財政的にも、高齢者や弱者世帯の保護のためにも良いと思うわけです。



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