寿命を迎えつつある資本主義
現在の世界をひと言で表現するならばこのようになります。
1776年のアダム・スミスの国富論で市場経済という「見えざる手」という概念が登場して250年が経とうとしています。1776年といえば八代将軍徳川吉宗が引退し、田沼意次が老中になった頃です。今では資本主義は常識ですが、これが未来もずっと続くとは限りません。
その前の250年間は絶対王政を支えた重商主義でした。そしてさらにその前の250年間は十字軍ルートや北方ルートの交易の拠点で商業都市が栄え、荘園を持っていた騎士などの封