二十歳のころ 第六章
「ヒロ。語学学校のクラスメイトが迎えに来ているわよ。」
「今、行きます。」
僕はバックパックを担ぎ、外に出た。ノリコさんはショーンさんと話をしていた。レンタカーで迎えに来てくれていた。
「じゃあ。行ってきます。」
「よい旅を。」
僕はハリーさんとショーンさんに別れを告げ、車に乗り込んだ。車内にはダンスミュージックが流れていた。普段僕が聞かない音楽だ。僕は尋ねてみた。
「こういう音楽、聞くのは初めてだよ。のりがいいね。」
「私、日本にいる時ディスコとかクラブとかたまに行っていた