文章術:「に」と「へ」を使い分ける
ある文章を書いているときに、「に」と「へ」のどちらを用いればいいのかわからないことはないでしょうか。どちらも移動に関する同じような意味をもちますが、明確な使い分けかたがあります。ここでは、「に」と「へ」の使い分けについて説明します。
「に」と「へ」の使い分けかた
同じような意味をもつ「に」と「へ」ですが、文脈によって使い分けることができます。具体的には、次のように使い分けます。
「に」は到達点を示す
「へ」は方向を示す
それぞれについて説明します。
「に」は到達点を示す
まず、「に」は対象となるものの到達点を示します。例えば、次のような文章があるとします。
この場合、スクロールバーを「最下部」という到達点に移動させることを強調しています。そこに移動するプロセスはさておき、到着点に移動するという結果を強調したいときに、「に」を使います。
「へ」は方向を示す
次に、「へ」は対象となるものの方向を示します。例えば、次のような文章があるとします。
この場合、スクロールバーを「下」という方向へ移動させることを強調しています。目的の地点ではなく、そこに移動するまでのプロセスを強調したいときに、「へ」を使います。
まとめ
移動に関する意味をもつ「に」と「へ」は、文脈によって使い分けることができます。「に」は到達点を示し、「へ」は方向を示します。どちらを用いればいいかわからないときは、この規則にしたがうことでわかりやすい文章にすることができます。
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