【イスラエル】ラビン暗殺から２０年：民主主義が終わり極右の価値観を代表する「神権政治が誕生」した
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３つの短いイスラエルの記事を紹介。
この３つの記事を繋げると、ワシの思っている事なんだわ・・。
ラビン暗殺から２０年。民主主義が終わり極右の価値観を代表する「神権政治が誕生」した。
イスラエル人はリグルード党がやらせているハマスの攻撃にノセられて、安全保障を訴えるリグルード党、ネタニヤフ勝たせてはいけなかった。日本人が安倍自民を誕生させてしまったのに似ている・・・気がする。外敵を作って自国民をコントロールする。昔からある統治手法なんだろうね。
ラビン暗殺から20年
Rabin’s Assassination Twenty Years Later
2015 年 11 月 3 日投稿 By Itay Eisinger
1995年11月4日、イスラエルのイツハク・ラビン首相――「シオニストの理想郷の美しい息子」――が、25歳の法学生でユダヤ教の熱狂者であるイガル・アミールによって暗殺された。暗殺者はラビン率いるイスラエルとパレスチナ人の和平プロセスを妨害することを望んでいた。暗殺から20年が経ち、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が国民に「剣とともに永遠に生きる」と約束したため、「平和」という言葉はイスラエルの言説から消え去ったようだ。この殺人事件と、それが歴史の流れ、アラブ・イスラエル紛争、特にイスラエル社会に与えた影響を再検討することが今重要である。UTのアミ・ペダズル教授の最後の著書のタイトルが示唆しているように、この殺人は「イスラエルの急進右派の勝利」にどのような役割を果たしたのだろうか？
ラビンはイスラエルとアラブ間の平和を達成するという約束を掲げて1992年に首相に就任した。しかし、生涯のほとんどにおいて、彼は平和な人ではありませんでした。10代の頃、彼は国家化以前のユダヤ民兵組織に加わり、その後1948年の独立戦争で重要な役割を果たした。回想録の中で、彼は新しく建国されたイスラエルからのパレスチナ・アラブ人の追放とその中での自身の役割について率直に書いている。ラビンはさらに 21 年間イスラエル軍に勤務し、1964 年に参謀長に就任しました。このように彼は、イスラエルの最も有名な軍事勝利である 1967 年の六日間戦争で重要な役割を果たしました。この戦争では、イスラエルは元の面積の 3 倍の領土を占領しました。
この戦争でアラブが負けたのが世界人類に痛かった。
したがって、ラビンは人生のほとんどにおいて、シオニスト精神の究極の体現者であり、アシュケナージの出自を持ち、生粋の生まれで社会主義的非宗教的な教育を受けた本物のサブラ（イスラエル生まれのユダヤ人）であった。彼は熱心な入植者であり、優秀な戦闘員でもあった。その後、駐米大使、イスラエル国会議員、首相、国防大臣を歴任した。彼の暗殺の政治的影響に加えて、この出来事は大きな象徴性も持っています。ラビンほど古いシオニストエリートの価値観を代表する指導者はいない。今にして思えば、彼の殺害はリベラルなシオニズムの衰退と新たな急進的エリートの台頭を象徴していた。
secular＝非宗教、世俗･･･翻訳
どちらが良いか？
非宗教、世俗でシオニストってありえないと思うが、確かにラビンの左翼の労働党は労働シオニズムという思想。
この殺人事件の犯人は小規模な同人団体だったが、それは政治的右派によって運営され、ラビン、シモン・ペレス、和平プロセスに向けられた首相に対する暴力を扇動する長期にわたるキャンペーンの末に起きた。文字どおり壁に書かれており、「ラビンは裏切り者だ」とか「ラビンに死を」といったスローガンが毎日のように書かれていたのを覚えている。数千人の右翼デモ参加者が、「アラブ」のカフィヤを着たり（ナチス）親衛隊士官の格好をしたラビンのモンタージュ写真に火を放った。ホロコースト言説の悪用は特に頻繁に行われ、明らかに負荷が高かった。
歴史家のイディス・ゼルタルは、「暗殺の直接的または間接的な結果として後に首相になった二人（ネタニヤフとシャロン）や、過去と現在の閣僚を含むイスラエルの中心的な政治家や政党が、これらのデモで積極的な役割を果たした」と指摘している。これらのデモでの役割。」しかし、今日に至るまで、右派は暗殺との関わりをなんとか断ち切ってきた。
葬儀の際、ラビンの未亡人はネタニヤフ首相との握手を拒否し、報道陣にこう語った。ネタニヤフ[野党指導者]は私の夫に対する反逆を扇動し、彼に対する野蛮なデモを主導した。」ここで、物語が聖書的、あるいはシェイクスピア的悲劇であることが明らかになりました。殺害から7か月後、ネタニヤフ首相が権力を掌握し、既に破綻していた和平プロセスを組織的に破壊した。その余波で、多くの左翼（ラビンの未亡人など）は、預言者エリヤがアハブ王にこう言ったという聖書の物語を持ち出しました。
ファシズムの世界専門家ジーブ・スターンヘルは、「イスラエルは政治的殺人が目的を達成した最初の民主国家であり、第二次世界大戦終結以来、唯一の国家であった」と書いている。アミールは個人的な憎しみからラビンを殺害したわけではありません。
アミール自身の言葉を借りれば、「復讐や懲罰や怒りの問題ではなく、何がオスロ(和平)プロセスを止めるのか」ということだった。しかし、右派の政治家たちは、この殺人を非政治化することに成功した。彼らは今、暗殺者を、彼の同僚やその指導者たち、つまりラビンに死刑を「宣告」したラビたちとともに、単に――「悪いリンゴ 」として描いている。
いかなる和平合意も占領地からの少なくともある程度の撤退を必要とするため、世俗右派と宗教右派の両方がそのような計画に激しく反対している。ネタニヤフ首相率いる穏健右派は、そのような撤退はイスラエルの安全を危険にさらすと主張している。宗教家はまた、アラブ人に対するいかなる領土譲歩も、神の神聖な計画に対する裏切りであると認識している。
イスラエルの反対を超えて、オスロ和平プロセスは多くのパレスチナ人から、国家承認ではなく自治のみを約束したとして当然の批判を受けた。パレスチナ人のニーズを満たすには至らなかった合意は、ユダヤ右翼が許容できる範囲をはるかに超えていた。
オスロ合意に基づき、イスラエルは聖書の「大エレツ・イスラエル」の一部地域から（部分的かつゆっくりと）撤退した。多くの敬虔でメシアニック（救世主的）なユダヤ人にとって、これは神の計画に対する世俗的な攻撃を意味した。哲学者のアビシェイ・マルガリットは、ラビンの殺害は「直接的な暗殺者や複数の暗殺者に限定されたものではなかった。ラビン殺害は......統計的な問題であった。」と書いている。そして、聖地の分割を忌み嫌う勢力が歴史的勝利を収めた。
ラビンが公正な平和を達成できたという保証はありません。パレスチナ人の一連のテロ攻撃は、ラビン氏の死以前から和平プロセスに対する国民の支持を損なっていた。また、オスロ合意が保証した非常に限られた利益にパレスチナ人が満足するという保証もない。私たちが知っていることは、ネタニヤフの初代首相時代（1996～1999年）とその後継者たちの時代、和平プロセスは完全に妨害されたということだ。2000年の和平交渉の最終決裂後、新たな暴力サイクルである第二次インティファーダが始まった。多くのイスラエル人にとって、第二次インティファーダは右翼の正しさを証明した。いわゆる「平和キャンプ」（二国家解決案の支持者）は事実上消滅した。
第二次インティファーダ（沢山写真がある）
ラビン暗殺から20年後、イスラエルは史上最も右翼の政府によって運営されている。1996年の右翼リクード党の勝利、2000年以来のシオニスト左翼の消滅、そしてラビンの死の進行中の非政治化は、アラブ人との和平に反対する人々に力を与えた。暗殺者の兄弟は先週メディアに対し、自分たちの行為の結果に非常に満足していると語った。左派の左派に対するリクード政権による継続的な攻撃は、ユダヤ人に特権を与えるイスラエルの民族主義を、極右の価値観と政治を代表する神政政治に変える可能性がある。
ラビンの暗殺から20年後、イスラエルは歴史上最も右翼的な政府によって運営されている。1996年の右派リクード党の勝利、2000年以降のシオニスト左派の蒸発、そしてラビンの死の進行中の非政治化は、アラブ人との和平に反対する人々に力を与えた。暗殺者の兄弟は先週、メディアに、彼らの行為の結果に非常に満足していると語った。リクード政権による左翼に対する攻撃は、ユダヤ人に特権を与えるイスラエルの民族政治を、極右の価値観と政治を代表する”神権政治”に変えるかもしれない。
evaporation＝蒸発・消失･･･蒸発にウケた！😅
弱っているけど、左派政党はまだ存在するよな（笑）
おわり
「1995年：イツハク・ラビン殺害。 2020年：民主主義の殺人」
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