見出し画像

教育E-1グランプリ立ち上げの背景


一生忘れられない体験的な学び。



あの小学校の時に夢見た教員生活。

まだ若手のころにわくわくしながら学校に通った日々。

もっと学びたいと思い、研究会に行ったり本屋さんに行ったりして学んだ実践。

そんな生活をしていたある日、ふと本屋で手にとった本が僕の心を鷲掴みしました。


「変」なクラスが世界を変える! - ぬまっち先生と6年1組の挑戦


この本を読んだ時、とにかく悔しかった。

わくわくする学校生活を創りたいなんて思ってそれなりに楽しく過ごしていたつもりが、ほとんど自分は何もできていなかったんだと。


ルミネでお笑いを見て、帝国ホテルでバイキングを食べ、リムジンに乗って帰ってくる。そんなまさに世界一の卒業遠足。同じ小学校でこんなことができるなんて。そんなクラスがあるなんて。とてもとても、信じられませんでした。


いつか僕もそんな一生忘れられない体験的な学びを創りたい。


いつか、いつか・・・


と思っているうちに、そんな思いは消えてしまい、

次々にやってくるプリント、テストの丸付け。

教員になる前は知る由もなかった、こんな仕事があったのねといつまでも終わらない事務作業。

職員会議の資料づくり、放課後の会議、児童指導、そして授業。

目の前の仕事に追われる日々。

気づいたら僕は変わっていました。


あの頃のわくわくがもうない。


もちろん自分の小学校とは地域も時代も違う。

だから、仕方ない。仕方ないんだ。

でも、なんかやるせない。

働くってなんだろう。

そんなことを考えるようになった時、先輩にある漢字指導の研修に連れて行ってもらいました。


漢字の指導?そんなに聞くことあるかな?

なんて思いながら会場に行ったら、その研修がまあおもしろい。

熱くおもしろくこれまでの指導について語っている講師の先生の姿がめちゃめちゃ輝いて見える。

子どもたちもわくわくしながら漢字の勉強をしている。

なんでこの人、漢字の指導についてこんなにわくわくしながら話しているんだろう。

なんか僕も明日から、同じ様に漢字指導してみよっかな。

そして、この先生みたいにちょっとでもわくわくする時間を増やしたい。

そんな風に思いました。


その講師の先生は、ほとんど僕と年は変わりません。

この研修から学んだのは漢字指導の方法ではなく、

わくわくしている人にふれ、わくわくする話を聞くと、自分もわくわくするんだということ。


じゃあ、わくわくしている人が集まって、僕が大好きなM-1グランプリみたいに発表したら絶対めっちゃわくわくする!

そこで思いついたのがこの「教育E-1グランプリ」

全国の先生が集まって

わくわくする時間を創りたい。


そして、参加した人がわくわくする学校にしたいとモチベーションを上げて生活してほしい!

そして、そして、僕たちもこの企画でたくさんの方と交流してわくわくする時間を過ごしたい。

こんな話を仲間としたのが4年前。

結局忙しいを言い訳にして行動してきませんでした。

しかし、昨年度「お金の授業」に取り組んだことをきっかけに、わくわくすることがしたい!と思えるようになり、ようやく今回企画にいたりました。

現在、教育E-1グランプリ実行委員会を発足し仲間4人で企画しています。


そんな企画を盛り上げるために

ゲスト審査員の方を呼びたい。


もちろん、参加してほしいと最初に浮かんだのが、本で僕にわくわくを与えてくれたぬまっち先生こと、沼田 晶弘先生。

なんのつながりもありませんでしたが、とにかく参加してほしい!

でも、あんなに有名な先生。僕たちの話なんかきいてもらえるのかな。

いや、そんなこと関係ない。僕の心を鷲掴みにしたあの先生とイベントができたら、たくさんの人にわくわくを届けられる。伝えるだけなら何も問題ないでしょ。だめならしかたないけど行動せずに終わるのはいやだ。

と、しっかりと決意を固めいざXを通してお願いしようとしたらDMができない。

えーそもそもどうやったら聞いてもらうことができるんだ?

伝えることもせずに終わっていいのか・・・

と、発信されているところのコメントに企画のリンクを貼って
審査員をお願いしてしまいました。

すると、快く引き受けてくださいました。

これまで、よりよい企画になるように打ち合わせもしていただき、

こんな無名な僕たちの企画を盛り上げようと考えてくれてるだけでめちゃくちゃうれしいのに、

あの頃あこがれた先生と一緒にイベントができる。

それはそれは、めちゃくちゃわくわく。


いろんな意見がありますよね。

教育に順位をつけるものではない。授業を観ないでいいこと言ってそんなイベントの何がいいんだ。

開催前からたくさんの批判が聞こえてきます。


でも、こんなふざけた企画ができたらと想像するとわくわくしません?


順位なんてどうでもいいんです。でも、みんなで「誰に投票した?」「誰さんの〇〇がおもしろかったよね」っていう話ができたら、楽しくないですか?


順位つけちゃうと、発表してくれる先生にとってもねー・・・

って意見もあると思いますが、きっと、これを応援してくれる人だったら、発表した人が最下位になったとしても「出場してよかった」って心から言えるくらい、温かいコメントをたくさんプレゼントしてくれると思うんです。


授業を観なくたって、やっていないことだって、これからやるつもりのことだって、その人の話がわくわくしたらそれで最高!さらに、それを聞いた人がちょっとでもわくわくしたら、それまた最高の最高!

そりゃもちろん、授業観るのが一番だとは思います。

でも、そんな軽い気持ちで、みんなでイベント作りませんか?

子どもたちに「挑戦しよう!」と言える教員でありたい。

そのためにまず「挑戦する」教員でいたい。


いつかぼくたちがみなさんを応援するので、ぜひ今回は僕たちのこの企画を応援してください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?