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1.ついにスタート!お金の授業 

夏休みのオンライン交流会で構想を発表してから8カ月。

いよいよ先日、お金についての授業を始めました。

構想はこちらを↓
小学生が金儲けする時代を小学校教員が創る|たかてぃー|note

1時間目の実際の様子

発問

最初の授業はムーブノートを使ってみました。

Aコンビニで買ったスタバのカフェラテ200円
Bスタバで買ったカフェラテ407円

どちらを買いたいですか?理由を書いて先生に送りましょう。

ムーブノートは、投票してコメントもできます。ワークシートを配って回収するイメージです。

しかも、集計している際は子どもたちは操作できません。
ただ、他の子の意見は見ることができるのもいいところだと思います。

ちなみに、ムーブノートの操作を、子どもも教員も覚えたいという方はぜひ以前書いたこちらを↓
何年生でも楽しい!Chromebook ② 初めての ~ムーブノート編~|たかてぃー|note

本時目標

ここで本時目標を整理すると

 お金には物の対価だけでなく様々な価値がふくまれていることに気付くことができる。

といったところです。

選択肢をコンビニとスタバにするはずが、コンビニとカフェラテにしてしまって、少し子どもたちは困惑していましたがそこはご愛嬌^^

さて、みなさんどちらを選ばれますか?

そして、子どもたちはどれくらいの割合でどちらを選ぶと思いますか?

教材選択の理由

その前に。やはりスタバに行ったことがない子がいるので、スタバという場所をネットの画像で紹介しつつ、いつも混雑して並んで商品をかう場所ですと。また、行かないという子にはお家の人にプレゼントするならって考えてと言いました。

そもそもなぜスタバなのかって、スタバのサードプレイスというコンセプトが好きなんですね。自宅でも職場でもない居心地の良い場所ってなんかよい。

コーヒーを売っているのではなく空間を売っているって、
うん、やっぱりなんかよいのです^^

話を戻して。目的はあくまで、お金に含まれている価値を考えること


子どもたちの考え

さて、授業の投票結果は・・・




コンビニ・・・7

に対して

スタバ・・・22


でした。

意見を聞いていきます。

担任chromebookをジャムボードにして

シンキングツールのベン図を使って整理していきます。

ジャムボードでシンキングツールを使う方法はこちらを↓
Chromebookでシンキングツ―ル使ってみた!|たかてぃー|note

整理していったのがこちら

おもしろかったのが、「高いからいい」!という意見と、「安いからいい!」という意見が出たこと。

「お金が大事な人と味が大事な人がいる。何が大事かで選び方が変わる。」という意見が。

「すると、味というより目の前で作ってくれる感じとか、あの場所で飲んでる感じとかがいいんだと思う。」

という意見も。

様々な意見が出てお金の価値について考えられたかなと思います。

意見を言っていくだけで結構時間を使いました。ふりかえりを書いて終わりました。

ふりかえりは、おもしろいなと思ったことや新しく気づいたこと、次にやりたいなと思ったことなどを書くように指導しました。

「すると、今度スタバに行ってみたいと思いました。」

や、

「やっぱりコンビニがいいなと思いました。」

ふりかえりがほとんど。

いやいやそういうことではない。

本時の目標からすると

意見を出し終わったあとに
「この意見を見てどんなことに気付いたかな?」など、発問してから振り返りにすればよかったなと後悔しています^^;

それでも、様々な価値観に触れられることができたのはできていました。それに、お金の価値に気付いたふりかえりや次の授業につながりそうなふりかえりがあったので、それを次回紹介してから授業を創っていきたいと思っています。

うん。1時間目なのですべてを求めてはいけないなと。振り返りの書き方も指導していき、よりよいものにしていきたいです。

そんな振り返りから

ふりかえり


①ぼくはやっぱり買うならスタバです。待つのが楽しいし高級感があるし、そのばでいれてくれてワクワクするので買うならスタバです。あとスタバだとさとうとか選べるし出来立てだし、コンビニよりもスタバの方がおいしく感じる。

②お金には色々な使い方があると思いました。理由は安いほうがいいと思っている人もいるし、高いほうがいいと思っている人もいるからです。これからやってみたいことは、どうやったらお金を増やせるのかを調べてみたいです。

①は
407円の中にこれだけの価値が含まれていることに気付いてしっかり書き出すことができていすごいですね!

②は
友だちの意見を聞いて気づいたことが書けましたね。また、次にやりたいことを書いていて素晴らしいです!

と言ってみんなに紹介しようと思います。

今後の展望

なんとなく、授業計画も立てていましたが。実際にやってみてかなり具体的にイメージがわいてきました。

1,お金の使い道の整理


 ということで、②のふりかえりから、高い方がいいと思っている人もいれば安い方がいいと思っている人もいるようですが、そもそもどんなものに家族や自分がお金を使っているのか考えましょうといって、お金の使い道を整理していきます。

2,外部講師①


 お金の使い道を整理した後に専門家に話を聞きます。
  
 お金ってそもそも
 お金の役割
 お金の価値が変わること
 物の値段の決まり方
 お金の稼ぎ方
 お金の使い方 消費 浪費 投資

 などなど、外部講師の方に消費や浪費、投資について教えてもらおうかなと考えています。

 ちなみにこちらでお願いしました。
 中高生の金融教育|プレミアフィナンシェ (pre-fin.jp)

 そして、寄付するというお金の使い方があることや、寄付することの尊さについてもお話いただきたいと先日打ち合わせを終えて、5月中旬にオンラインで授業をしていただきます。

3,外部講師②


 そして、次は市役所の人に来てもらい、ふるさと納税について教えてもらいたいと思っています。市役所に直接電話をしてみたところ、教育委員会をはさまないといけないことを知り、管理職に迷惑をかけてしまいましたが、調整してもらえることになりました。

4,寄付活動①


 これは子どもたちがどのような活動ができるか考えてやっていきます。ここは、うまくいかなくても自分たちで考えて行動していくのが大事だと思います。どんなアイディアになるのかわかりませんが、駅前で募金を呼び掛けるとするならば、そうしてみたいなと。

5,外部講師③ 大河内薫さん

 
 4の活動でうまくいかないこともあると思います。そんな時にYouTubeでも有名な大河内さんに授業をしていただければと思っています。すでに6月のアポはとることができました。もう打ち合わせするのが楽しみです。できれば大河内さんには複数回かかわってもらえないかと相談しようと思っています。うまくいくかは別として、大河内さんも多分5年生での授業は初めてじゃないかなと思うと、お話できるのが楽しみでなりません。
 改めてお金って?って話から、寄付にむけてどのような活動をするとよいのか、クラウドファンディングについても教えてもらうよう打ち合わせで相談し、大河内薫さんに授業をしてもらいます。また活動についても子どもたちから発表しアドバイスをもらえたらと考えています。

6,寄付活動②


 5をもとにもう一度寄付活動をして夏休み前の授業は終わり。
 ただ、ここでの活動はクラウドファンディング型にできればおもしろいなと思っています。
 
 ただ、「寄付してください。」ではなかなか寄付してもらうことは難しいのかなと。寄付してくれたらそのリターンとして似顔絵を描きますとか、好きな歌を歌いますとか、工作しますとか、裁縫しますとか。つまり、子どもたちの活動のリターンとして寄付していただく、子どもに絵を描いてもらう機会ってそんなにないだろうし喜んでくれる方がいるかもしれない、その結果寄付の額があがれば子どもたちもうれしい。また、頑張った作品が認められる機会になるかもしれない。これはwin-winの活動になるのでは。

終わりに

といった感じに進めていこうかなと思います。運動会やキャンプもあるのでうまく進められるかわかりませんが、これからどんどん面白くなっていくと思うので、読んでくださった方ぜひこれからもお付き合いください^^


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