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モンハン界隈でよく使われる英語
タイトルの通り、モンハン界隈で良く使われる英語について。
モンハンはグローバルなシリーズになりましたが、英語のモンハンコミュニティでも日本語のそれと同じく、公式のものでない(= ゲーム内設定を英語にするだけでは確認できない)単語や表現が多く使われています。
更にモンハンの文脈特有の意味で使われる単語も多くあり、辞書やネットでも調べにくい場合が多いです。例えば「怯み値」とか「ダウンさせる」とか。
個人的に2年半ほど英語字幕付きでモンハンの動画を作ったり、Twitter等で海外プレイヤーと交流する過程で、そういった多くのモンハン英語(?)を学んだので、ここにまとめておこうと思った次第です。
この記事では「ゲーム内や辞書などでは調べられないけれど、モンハンやゲームのコミュニティで一般的に使われている単語」に焦点を当てて紹介します。言語設定を英語にすれば確認できるものやモンスターの名前など調べれば分かりそうなものは省きます。
ちなみにアイスボーンの頃に下書きを書いていたので、アイスボーンネタが多めです。
システム用語
stagger: 怯み
「怯ませる」という他動詞、「怯む」という自動詞にもなります。flinchという単語も時々見かけます。
You get staggared when your teammates hit you. I don't get it.
味方に攻撃されると怯む。意味わからん。
stagger threshold: 怯み耐久値(閾値)
"threshold"は「閾値」という意味で、この値を超えると何かが発生・動作するという意味です。怯みに限らず、状態異常耐久値やスタン値などに対しても幅広く使わます。
clagger: クラッチ怯み
正式な英単語ではなく、造語です。多分clutch(クラッチクロー) と staggerを組み合わせたんだと思います。多分。
Clagger is an annoying mechanic Iceborne introduced. It disturbs the flow of the hunt imo.
クラッチ怯みは、アイスボーンで追加されたイライラする機能です。個人的に、狩りの流れを邪魔するように感じます。
modifier: 補正
modify(修正、補正)。各種補正を表します。modと略されることもあります。
element modifier: 属性補正
sharpness mod: 切れ味補正
multiplierと言われることもあります。
Why did they set that bad element modifiers on Lance?
なんでランスにあんなに酷い属性補正を設定したの?(アイスボーンではランスのほとんどの攻撃に0.7~0.8倍の属性補正がかかっていました)
move: モーション
モンスターやハンターの「モーション」のことです。motionという単語もありますが、モンハンの文脈だとmoveの方が圧倒的によく使われています。motionが不自然に聞こえるのかどうかは分かりません。
You can use this move to dodge monsters attacks.
このモーションはモンスターの攻撃を避けるのに使える。
motion value: モーション値
そのまんまです。こっちは"motion"が使われます。よくMVと略されて表記されます。
hitbox: 当たり判定
攻撃の当たり判定のことです。ハンターとモンスターの両方に使います。「ヒットボックス」とそのままカタカナ語として使われる場合もありますね。
hitzone: 肉質
hitboxと字面が似ていますが、こっちは肉質を意味します。
Additional monsters have pretty bad bullet hitzones in general.
追加モンスターは全体的に弾肉質がひどい。
Tick: (一定時間ごとに発生する)追加ダメージ
「おおよそ一定時間ごとに連続で発生する細かいダメージ」について一般的に使われます。 例えば
スラアク:ゼロ距離解放中のパンパン部分
スラアク:覚醒状態中のビン爆発
チャアク:斧強化中の追撃ダメージ
モンスターやハンターが受ける毒ダメージ
などです。
For some reason, CB's Savage Axe ticks hit before the axe itself.
斧強化の追加ダメージは何故か斧自体よりも先にヒットする。(アイスボーンの話。これのせいでチャアクの斧強化時の回復カスタムの回復量がとても低かった)
TA: TA wiki Rules
日本語で「TA」というと「タイムアタック」、つまりモンハンでいうとクエストクリアの速さを競うアレのことですが、英語だと「TA」と単に言った場合、通常 TA wiki Rules(オトモ、罠等を使わないレギュレーション) のことを指します。
なので、海外のモンハン動画で「TA」とサムネやタイトルに入っているときは大抵TA wiki Rulesに準拠した動画です。
一般用語としての「タイムアタック」は英語だと"Speedrun"と呼ばれます。このような別の単語があるから「TA」が「TA wiki Rules」の意味になってしまうということですね。
TA wiki Rules準拠でないTA動画のサムネに「TA」と書いてしまうと、日本語圏以外のプレイヤーにとって紛らわしくなってしまうので注意です。
ただそれはそれとして、「日本語だとTAは単にSpeedrunのことを指す」というのを知っている人は(少なくとも僕の観測範囲だと)割と多いです。そこまで気にする必要はないのかもしれません。
RNG: 運ゲー
Random Number Generator(訳すなら乱数生成器?)の略で、ゲームの文脈では日本語の「運ゲー」とほぼ同じような意味で使われます。TAする人はよく使っていますね。
運要素が多いことを揶揄する意味合いが強いのも日本語の「運ゲー」と同じです。
I'm done with Fatalis. It's just too much RNG.
ミラボレアス(のTA)もういいわ。運ゲー過ぎる。
ちなみに「ガチャ」もそのまま"Gacha"で通じます。RNGと同じく運要素を揶揄する感じでモンハン界隈でも時折使われています。
Do you prefer Charm RNG or Deco RNG?
- I don't like either. I really dislike the gacha systems in general.
ランダム護石とランダム装飾品どっちが好き?
どっちも好きじゃない、ガチャが全体的に本当に嫌い。
(僕は護石ガチャの方が好きです)
戦闘用語
topple: ダウン
モンスターがダウンするあの動作のことです。名詞にも動詞にもなります。toppleは「倒れる、倒す」という意味です。down, downedと言われているのも見かけたことがありますが、toppleが一番使われている印象です。
If you do enough damage to bubbled Mizu, you can get a topple and knock it out of the state.
泡纏状態のタマミツネがに十分なダメージを与えると、状態を解除してダウンさせることが出来る。
wall slam/wall bang: 壁ドン
(アイスボーンで)ぶっ飛ばしによって壁にぶつけるアレ。
dunk: 撃墜
空中にいるモンスターをひるませて撃墜させるアレ。
lock: ハメ
起き攻め等によりモンスターを連続でダウンさせたり、怯ませたりするアレ。動詞にも名詞にもなります。"head lock"で「頭ハメ」みたいな意味になります。
Your stagger management is so good. I never imagined you could headlock Kushala like that.
怯み値管理すごい、クシャってこんな風に頭ハメできるんですね。
cart: 乙(力尽きる)
「乙る」という意味の動詞にもなります。力尽きた後、猫がハンターを運ぶときに使うあのカートから来てるんだと思います。多分。
ちなみにゲーム内では「faint(気絶、失神する)」と書かれています。
スキルの略称
よく使われているスキルの略称など
PP: Peak Peformance, フルチャージ
場合によってはProtective Polish(剛刃研磨)を意味することもあります。
WEx: Weakness Exploit, 弱点特効
スキル自体の出番が多いのもあって、よく見かけます。
武器種名とその略語
GS: Great Sword, 大剣
LS: Long Sword, 太刀
SnS: Sword and Shield, 片手剣
DB: Dual Blades, 双剣
Hammer: ハンマー(略語なし)
HH: Hunting Horn, 狩猟笛
Lance: ランス(略語なし)
GL: Gunlance, ガンランス
SA: Switch Axe, スラアク
CB: Charge Blade, チャアク
IG: Insect Glaive, 操虫棍
LBG: Light Bowgun, ライトボウガン
HBG: Heavy Bowgun, ヘビィボウガン
Bow: 弓(略語なし)
各武器のモーションの略称や愛称等
よくYoutubeのコメント欄とかで見かけるんじゃないかと思います。長すぎる技名が頭文字のアルファベットを取って略されるのはおなじみですね。
ここに挙げているのはあくまで一部で他にもたくさんあると思います。こういうの見かけたら頭文字取ってるんだろうなと仮定して英語の技名調べてみると大体わかると思います。
TCS: True Charged Slash, 真溜め切り(大剣)
文面だけでなく口頭でもよく「TCS」と言われています。
ISS: Iai Spirit Slash, 居合抜刀気刃斬り(太刀)
居合は英語でもそのまま"Iai"です。
Backhop: バックステップ(片手剣)
"Backstep"がゲーム内の正式名称ですが、Backhopと言われていることがほとんどです。
ZSD: Zero Sum Discharge, ゼロ距離開放突き(スラアク)
AED: Amped Element Discharge, 高出力属性開放斬り(チャアク)
SAED: Super Amped Element Discharge, 超高出力属性開放斬り(チャアク)
「スーパーアンプトエレメントディスチャージ」、あまりにもかっこいい
DT: Descending Thrust, 急襲突き(操虫棍)
SWB: Soaring Wyvern Blade, 飛翔竜撃(スラアク鉄蟲糸技)
モンスターの愛称など
Fatty: Fatalis, ミラボレアス
単純な言葉の響きから来る愛称です。ちなみに"fatty"という単語は存在し、「脂肪質の」とか「デブの」とかいう意味があります。
Ruiner: Ruiner Nergigante, 悉くを滅ぼすネルギガンテ
日本語でも「ことネギ」と略されますが、英語だと単に"Ruiner"と呼ばれることが多いです。"ruin"は「破滅させる」とか「台無しにする」みたいな意味です。
「ゲームの楽しさを台無しにしてるよね」みたいな文脈で使われる単語でもあります。
Pickle: イビルジョー
Pickleはピクルスのことで、イビルジョーの愛称として使われることがあります。日本で「ゴーヤ」と呼ぶのと同じ感覚です。
Mizu: タマミツネ
Mizutsuneです。
おまけ:亜種について
日本語では亜種モンスターは全て「〇〇亜種」という名称になりますが、英語では全て固有の名前がつきます。
ディノバルド亜種は"Acidic Glavenus", ティガレックス亜種は"Brute Tigrex" という具合です。
また、イソネミクニ亜種とオロミドロ亜種はそれぞれ"Aurora Somnacanth"と"Magma Almurdon"ですが、素材名はそれぞれ"Auroracanth xx"と "Magmadron xx"というぐあいの名前になってます。こういうふうに亜種を表す単語とモンスター名がくっついていることもあります。おしゃれですね。
ちなみにビシュテンゴ亜種は"Blood Orange Bishaten"です。ビシュテンゴがもらっていいかっこよさじゃない
終わりに
以上、とりあえず思いつく限り列挙してみました。
こういう特定のコミュニティで使われている単語は辞書やネットでピンポイントで調べるのが難しく、YoutubeやReddit, Twitter等々で実際にモンハンの話をしている人を見て真似して覚えていくしかありません。
そういう面倒が少しでも減るかなと思って書きました。
少しでも言語の壁を和らげるきっかけになれば嬉しい限りです。
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