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魔女と香水探しの旅

自分のコンセプトを定めてからというものの、香水探しの旅に出ている。ファーストインプレッションというのは大事で、目から入る情報も勿論鼻から入る情報もコンセプト通りの人物像を作出するためには重要であろう。
元々香水は好きだ。香水の月額サービスに登録している。最近はめっきり利用しなくなったが。
フルボトルで買った香水といえば、キャラ香水とフローラノーティスのブルーハイドレンジアだ。ブルーハイドレンジアは雨上がりのアジサイをイメージした香りとのことだが、無難にいい香りといった印象だった。誰からも嫌われない、上品で可憐な印象を与えてくれる。好みだけど、もう少し尖った香水も試したい。

わたしに合う香水ってなんだろう。
コンセプトは「少女性を内包したアンニュイな人妻作家」。
少女性とはあるけれど、幼さを前面に押し出したいわけではない。少女性は胸に潜ませ、暗い色気をまとう人妻になりたい。
それでいてわたしの興味がある香水といえば、尖った香水。雨上がりのペトリコール、タバコ、墨。試してみたいけどレビューを読んで二の足を踏んでいる。金銭的に余裕があるわけじゃないので、手あたり次第試すより確実なものを選びたい。

暗い色気……目を閉じると暗闇の中に一輪の花が見える。花の香りはどうだろう?
そこで候補に挙がるのが武蔵野ワークスである。ここの強みは、生花の香りを忠実に再現しているところだ。

気になったのが沈丁花だ。切なく、沈み込むような香りというところが暗い色気にぴったりだと思う。
お値段もお可愛らしい。フルボトルをポンと買いたいけど、ここは我慢してミニボトルかな。

花にこだわらず暗い色気を感じるものを探したい。
インスタグラムの広告で目に入った香水も気になる。

レインフィールド。薄暗い明け方、雨が降りしきる森。わたしが好きな言葉が踊る。
言葉に惚れ惚れして、うっかりフルボドルを買いそうになった。レビューも評価が高い。
心を静めてお試しサイズを購入。

まず子どものウケがよくなかった。この時点で候補から外れる。周りが不快と思う香りはまといたくない。
トップは尖ったような青くささを感じた。どこかで嗅いだことがあるような。男性的な香り。どこかウリっぽい。ミドルになるとやわらかさがある。ミドルの香りは好きだ。
華やかに香るというよりは体臭になじむ感じがある。元からこういう香りですよ、というような。そういった意味ではけっこう好きだ。子どもの前ではつけないようにするか?と前向きに考え始めている。もう少し試してみたい。

またまた広告で目に入ったブランドが気になったので、こちらもお試しをお取り寄せ。

一番気になったのは紫陽花。どうもわたしは紫陽花が好きらしい。
紫陽花そのものには香りがないから、どう紫陽花を表現するかが腕の見せ所である。
ふわっと柔らかい香りが広がる。少しパウダリーにも感じる。ラストはすっきりとしていて雨上がりを連想させる。
これは……かなり好きだ。候補に入った。

花見酒はこのブランドの中では人気のようだ。
肌に乗せたとき、ツンとお酒の香りがした。「うわ、苦手だ」と思った。
ところがしばらくするとベビーパウダーのような、赤ちゃんのような香りになる。不思議だ。ただ香りはすぐ消える。
全体的に華やかな明るいイメージ。ちょっとコンセプトとは違うかな。

せっけんの香りは定番だろう。万人に好まれる香りだ。香りが想像つくからあえて避けてきた香りである。
ところが、今回取り寄せたお試しの中ではダントツに好みだった。癒される。せっけんってこんなにいいのか!
わたしの肌と相性がいいのか、長い間香りが残っていた。
ただコンセプトに合うかと聞かれると……悩ましい。すごく好みではある。この香りをまといたい。
一応候補に入れておこう。

とりあえず試したいところは試したので満足した。数回分残っているのでもう少し試してみる。
香水って第一印象としばらくつけた時の印象が変わるから面白い。店頭ではこうしてじっくり試すことができないだろう(ムエットだけじゃなくてサンプルをくれるところもあるのだろうか?)。
同時進行でスキンタイプがわかるフォーミュラXも試したので、そのこともnoteにまとめたいと思う。





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