【紀行】剣山ふたたび(徳島県三好市)
Google MAPで自宅から剣山リフト・見ノ越駅前駐車場までの(車利用による)所要時間の計算だと、4時間19分と出る…ので。経路にもよりますが、朝のラッシュ時を考えると6時に出れば10時半には到着の勘定。
瀬戸中央自動車道07時50分通過。
で。
午前10時34分には見ノ越駅から山上の西島駅にむかうリフトに乗ることが可能。実際、往路登山口までの道を除いて、高松道美馬ICまでがほぼほぼ高速道路というのは計算が立てやすくもあります。
雨天ではない、ということは。この時期、絶好の山登り日和ということになるんですけど。今日(令和04年10月12日)は南洋で熱低がぼこぼこできてる御蔭からか。風の強い日となりました。
駐車場はびっしりと車が駐められており。あちこちで山行準備を行う方々がおられました。皆さんリフト利用の方、剱山神社からの登拝ルート採択の方と。手慣れた様子で登って行かれます。
リフト駅からの山頂組は直登(とはいえ整備山道)型か迂回型かと分かれますけど。GW時期の山行だと、まだ雪の残る場所もあり。足下が滑るので、直登尾根歩きのルートより、巻き道ルートを勧められます。
10月じゃぁね…雪もございません。片手にVOLTA装着のGopro Hero11を持ち、折々でスナップしながら山頂を目指します。
山頂には剱山神社奥社(頂上社)がありますが、永年の風雪。とりわけ冬季は閉鎖されることからも、社殿内陣は比較的新しく。信仰団体・登拝講の皆さんが奉納された御幣やら、祈念札など奉斎されております。
この山、山頂はミヤマクマザサが一面に覆い。360度の視界が開けるのも独特な面持ちにて、(リフト利用で気軽に登れることもあり)大変趣深いものがあります。
山行の方法…というか。ココは平たく言えば「簡単に登れちゃう」ので、毎度「おい、そんな格好で登ってんじゃねぇよ」的な方がおられます。
夏場、立山の室堂界隈。アルペンルート利用者、乗り換え時間にプラプラとラフな格好で歩いてる方と。ゴリゴリの登山スタイルで歩いてるヒトが混在するわけですが。あのカンジ…とも少し、いや、かなり違うな。
今日見たのは、ハーフの薄手トレンチコートを着用。ポケットに手を突っ込んでガシガシ山道を歩いてるオネーさんと。ごくごく普通の山登りスタイルなニイさんのカップルがおりました。
カレシ:
「ケメ子ちゃん、そんな格好だとウクと思うよ(心配気味)」
ケメコ:
「いーのよ、アタシはこの格好で登れるし!」
みたいなやりとりが、有ったのか無かったのか…。しばし下世話な想像の翼を拡げるわけです。40分程度の尾根歩きルート、そんな風でも登れることは登れちゃいます。(お勧めは致しませんが)
剣山は双耳峰。今居る場所が太郎笈(たろうぎゅう)。遙か向こうに見えるのが次郎笈(じろうぎゅう)。
次郎笈に赴くには相当な風を堪えて登らねばなりません。ここから見るとそんなに難しくなさそうに見えますが、途中緑に囲まれた岩場を登る場所もあります。
ミゾレっぽいものも吹いてましたし…今回はやんぴ。次回への課題として、さっさと下山を致します。
下りは大剣神社をお参りできる「巻き道」ルートを採択しました。そう、ソロモンの秘宝(一説にはインディ・ジョーンズに出てきた聖櫃:アークが納められてあるともいわれる)埋納地とも言われるアレです。
徳島最大の縁結びを賜るパワースポット…なのだそうですが。10年前、いや15年程度前まではそんなハナシ聞いたこともなかったりします。(知らなかっただけなのでしょうか)
丁重に参詣して、西島駅へと下ります。
後で知ることになりますが、安徳天皇の御霊水・御神水が大剣神社の下手にはあったというハナシ。まぁ、またいずれ登る機会もあろうことでしょうし広いココロでリフトに乗ります。
往復1900円…は、時短山行を目指す場合。必要不可欠な出費です。(歩いて登って、下りはリフトというのが山行パターンとしては理想的)
紅葉にはまだすこーし早い感のする剣山。リフトの運営は11月までやっております。場合によっては雪とか降ったりする時もあろうかと思います。一番良いシーズンってのはどーでしょう。
06月・09月の雨・台風を避けてというトコロでしょうかね。キレンゲショウマはお盆時期と聞きます。お盆はね…山には登るのは民俗学的にどーかと思うワケで。悩ましいところです。
身体的な疲労度合いは屈指の軽さ、剣山。ご用途お急ぎでない方、山には登ってたけどしばらくご無沙汰…的な方には、おすすめな一山でございます。
本日これまで、オソマツ様でございました。(合掌)