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【写録】虫居谷

ミツマタ(三椏・ジンチョウゲ科)はコウゾ(楮)ガンピ(雁皮)と並んで和紙原料として日本全国で利用されてきました。特に三椏は、名前の起源となった三つに分かれた枝先に、春の訪れとともに黄色い花を付けることで多くの人に愛されています。(毎年分かれる枝の段数で樹齢がわかります)
《安芸高田市・坂上地域振興会・掲示板》

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三椏の原産地は中国南部といわれ、日本では江戸時代に良質の和紙の原料として各地で栽培されるようになりました。現代でも紙幣には三椏が使われています。外皮の繊維は強靱で素手で枝を折りとることは出来ません。
《同上・掲示板より》

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虫居谷のミツマタ群落も戦後間もない頃に和紙の原料として植栽されました(向原は昔から楮の出荷や紙漉きなど和紙産業も盛んでした)。しかし時代の移り変わりとともに産業としての利用が無くなり。放置されたものが谷いっぱいに拡がりました。
《同上・掲示板より》

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早春に咲く明るい黄色の花の群落の景観を大切にしたいと、地元で整備を行っています。
《同上・掲示板より》

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梅の次は桃、んで桜。
と、思うんだけど…個人的には梅と桃の間に三椏がある。

三椏の群生地をネットでみつけたのは三年ぐらい前。県北・県央の間にある安芸高田市となってはいるものの。こちらはあくまで向原地区の範囲内…ということらしい。

カタクリの群生地もあるらしく、そちらは未踏。

気分も気温も春めいて参りました。花粉症の方は大変な時期かと思いますが…お健やかにお過し下さいませ。