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【写録】石見畳ヶ浦(浜田市)

畳ヶ浦は別名を床の浦とも呼ばれ、およそ49000㎡の波食棚が広がり、高さ25mの見事な礫岩・砂岩の海食崖や、いくつもの断層が見られます。
《現地掲示板・浜田市教育委員会》

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千畳敷でまず目につくのはノジュール(団塊)と呼ばれる腰掛け状の丸い岩です。これは貝殻に含まれている炭酸カルシウムなどがとけだして、化石などに集まり、砂岩層にかたい部分を形成します。その後、かたい部分の周辺が波で浸食されて、丸い岩として顔をだしてきたものです。
《洞窟内説明掲示板》

こいつが連々と並んでるのを「ノジュール列」というそうな。直訳すると『団塊列』。字面だけ見て何を思うかって?

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いやぁ…。
病院で列を成して並んで座ってる、後期高齢者のミナ…おっとっと。健康は大事です、センパイ方。しっかり通院しましょう。

鍾乳洞の形成と同じく、砂岩層がこうなるまでには相応の年月というものがかかってることを思うと。なんとも趣深い景色ではあります。

千畳敷は、おそよ49000㎡の広がりをもつ、平坦な砂岩層の浸食面です。その表面には縦横に走る無数の亀裂が見られます。これを節理といいますが、よく見るとその方向には規則性があり、ちょうど畳を敷いたような形をしています。千畳敷という名称はここからきています。《仝上》

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海、眺めておりますと…。

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これはもしや海胆と書いてウニと読む…(!)
撮るのは良いけど、採るのは御法度なアレです。

千畳敷の反対側には畳ヶ浦海水浴場・キャンプ場などがあったりしますが、そちらの出番はあと3ヶ月後。日本海なので、お盆前にはクラゲが浮いて参ります。海に赴くことなどなくなって久しい20年余。

クラゲに刺されることもございません。

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さて。戻りますか…。

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畳ヶ浦に抜ける為には観光用のトンネルをすこし歩かねばなりません。このトンネルの最中、恐ろしがるヒトもあると見えて。ご丁寧に畳ヶ浦の地学的解説板なんぞが掲げてあります。

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こうした洞窟にはつきものの水子地蔵堂もあったりしますが。夜は…来る人も少ないと思うんです。入口柵とかしてあるのかしらん。かくしてトンネルを抜けると小さな港がございます。

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ミレニアム・キッチンさんの名作「ぼく夏」に出てきそうな小さな港。海の家は第二作目だったっけね。。(うろ覚え)

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手前が「犬島」。んで、奥側が「猫島」。広島で「ねこしま」といえば広島菜漬の会社名なんですが。こちらでは仲良く斜めに(節度をもって、すこし離れて)立っております。

犬島の上から飛び込むことが出来たら一人前の男だと認めてもらえる…か、どうかは知りません。(女の子は猫島ね)

穏やかな春の日でございました。(合掌)