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【紀行】はくちょう(松江市)
時節柄…。
風評に負けず、きちんと運行の『宍道湖遊覧船』。
水深最深部でも6mなのでそちらは不安要素ではないものの…周辺平野部や山塊からのタンニン溶込で、水は緑っぽく濁っております。
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宍道湖七珍。
スズキ
モロゲエビ
ウナギ
アマサギ(ワカサギ)
シラウオ
コイ
シジミ(ヤマトシジミ)
宍道湖七珍を用いた料理(コイの糸造り、モロゲエビの鬼殻焼、アマサギの柳かけ、シラウオの玉子とじ、ウナギのかば焼、シジミ汁、スズキの奉書焼)は七珍味と称する。
この中で食べたことないのは…モロゲエビぐらいかな、と考えてみるに。玉造温泉とかに泊まれば朝夕食で大概、エビが出てたな。。
全部食べてんじゃん。
…と、そんなことを思いつつ出航でございます。
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宍道湖遊覧船は宍道湖に注ぎ込む簸川側からではなく…(左手島根側から)宍道湖→大橋川→中海→日本海(鳥取米子側)のうち。大橋川から宍道湖本湖に出て戻ってくる周遊コース。
大橋川に浮かぶ中州には船での往還しか叶わない場所…もあり。中州に私設桟橋が張り出した奥には、猫屋敷がございます。
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ん?
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橋の下には「この世界の片隅」にて著名なあの鳥も。
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松江大橋を抜けて宍道湖上に出ると…嫁が島が見えて参ります。
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昔、姑のいじめに耐えかねた嫁が、ある冬の夜、家を抜け出し実家へ戻ろうとした。
ちょうど氷の張った宍道湖を渡っていけば近道と、嫁は湖面を横断して道を急いだ。ところが、何かのはずみで(一説によると、寒さのために嫁が小用を足したためであるとも)いきなり氷が割れ、嫁はそのまま冷たい湖底へと沈んでいったのである。
それを見ていた水神が憐れに思い、夜が明けきらないうちに、小さな島を浮き上がらせて嫁の亡骸を湖面へ引き揚げたのであった。
嫁の亡骸と共に湖面に現れた島ゆえに“嫁ヶ島”と呼ぶようになったという。
船上から見ると、見慣れた松江の市街地もなかなかに趣が変わります。
都市然とした町中に「造り酒屋」とか、老舗旅館とかがあったりするのは。日本全体の景気動向にあらがうローカル・ルールに護られてるイメージ…漂って参ります。
地方の理屈…みたいのって、色んな意味で必要です。(維持する皆さんは大変だろうと思うのです)
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船上では1時間程度のクルーズということで、宍道湖本湖に出てからはさすがに肌寒く、キャビンに入って珈琲など戴きつつ…。
周遊料金、おとなお一人1500円也。
これが、高いか安いか。
旅はねぇ…。
「どこに行くか、ではなくて。誰と行くか」ここがポイントです。(笑)
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