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【紀行】尾瀬燧ヶ岳(福島)

尾瀬燧ヶ岳は福島県南会津郡桧枝岐村に位置し、日光火山群の一峰である。福島県の最高峰であり、これより北にはこれ以上高い山はない。しかし、東北の山というよりは尾瀬のシンボル的な山である。

山頂は、最高峰(西峰)である柴安嵓(しばやすぐら)(2356m)、三角点の置かれた爼嵓(まないたぐら)(2346m)、ミノブチ岳(2220m)、赤ナグレ岳(2249m)、御池(みいけ)岳(2280m)の五峰が居並ぶ。

山は円錐形で、輝石安山岩からなる。日本最大の高層湿原である尾瀬の成立には、この燧ヶ岳火山が大きく関わっている。

《 from YAMAKEI ONLINE 》
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尾瀬への入山にはいくつかルートがあります。

西日本から赴く場合、越後湯沢(上越方面)から入山するか、那須塩原(日光方面)入山の二択。宿泊先となる尾瀬御池ロッジのフロントさん曰く「越後湯沢からの道(レンタカー利用)は全くお勧めできません」。

かつて奈良の大台ヶ原、四国の剣山で3桁国道の洗礼は十分に受けているので、「あぁ、あのカンジね」となり、那須塩原からの路線を採択。

首都圏近郊にお住まいの皆様なら。
「尾瀬を楽しむなら、浅草からの深夜バスで鳩待峠経由じゃないの?」という意見もございましょう。

わざわざ西日本くんだりから赴く人間の頭には、燧ヶ岳ピークしかございません。(笑)シーズン外れの尾瀬湿原なんぞ望むべくもなく…那須塩原からの尾瀬入でございました。

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尾瀬御池ロッジから燧ヶ岳への登山行程は行って帰る(翌日が会津駒ヶ岳登拝につき、同所宿泊となるため)単純明快、往復コース。

尾瀬湿原は楽しめないものの、道中「田代(池塘)」と呼ばれるポイントがあり。そこで湿原気分は味わえる仕組みになっておりました。

高層湿原が形成される過程において、堆積した泥炭層の隙間が水で涵養された部分ができる。これが池塘であり、周囲とは隔絶された環境であるため、独特の生物相ができる。

池塘と池塘の間は地上、地下の水路でつながり、時に泥炭層の一部が浮島として浮遊することもある。

「塘」は池沼の堤を、「池」は池沼の水をそれぞれ指すという説もある。なお、中国語の「池塘」は日本語における一般的な池を表し、湿原の泥炭層にできるものに限定されない。

《 from Wikipedia 》
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広沢田代からは山頂を見いだす事は難しい場合もありますが、熊沢田代から眺める山塊の偉容は、とても絵になります。

燧ヶ岳登拝コースの両田代に赴く所あたりまで…実はワタクシ。「尾瀬沼」と「尾瀬湿原」は同じものだと思っておりました。(引率、F氏の笑うこと笑うこと)

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こちらが柴安嵓(しばやすぐら)から望む至仏山・尾瀬湿原。いわゆる「夏が来れば思い出す…」類のヤツですな。(正確にはアッチから、こっちを眺めて唄われる。位置関係なんでしょうけど)

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こちらが爼嵓(まないたぐら)から望む尾瀬沼。

さて。
全行程9.2km、高低差1121m。上り3時間半、下り2時間半のガイドコース+α。15時半には御池ロッジの温泉に入っておりました。景観もさることながら南端に位置する至仏山と比して「やまのぼり」が楽しめる100名山。

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下山して、相変わらず「二度と来るものか」的な印象はあったんですが。(汗)なぁに、二年もすれば忘れてます。

忘れることで生きていけるニンゲンとしての基本的な機能に感謝をしつつの…燧ヶ岳登拝修了でございました。

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翌日は会津駒ヶ岳。
尾瀬御池ロッジの夜は更けて行くのでございます。(合掌)