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【紀行】theme Blue(尾道)

尾道市にある造船業、(株)ナカタ・マックコーポレーションの経営する「なかた美術館」に赴いて参りました。

ただいまの展示は『Blue アイズピリとクリスタン』(R04年06月18日~10月02日)でございます。

アイズピリは現代フランス画家。

《 ポール・アイズピリ Paul Augustin Aïzpiri 》
フランスパリ生まれ。新具象主義の作家のひとりとみなされる。
1952年ジュネーヴでの個展を皮切りに、パリ、ロンドン、ニューヨークなど各地で作品を発表。

1973年には日本で初となる個展を東京でおこなっている。マティスやピカソの影響を受けながらも風景、肖像、花を主要なテーマに、伝統的な具象の様式を守って人気を集めた。

日本で高く評価されている。
画家のジル・ゴリチ(Gille Gorriti)はアイズピリの長男。

【1919年】
パリに生れる。バスク系の彫刻家である父親は、家具職人にすべくブール象嵌学校に入学させた。
【1936年】
しかし、彼は画家を目指して、エコール・デ・ボザールに入学。サバテの指導を受ける。
【1939年】
第二次世界大戦に徴兵され、ドイツ軍の捕虜となったが、脱走。パリ解放後、青年絵画展の創立会員となる。
【1943年】
第一回の個展をパリで開催。その後、サロン・ドートンヌやサロン・ド・メ等に参加出品。
【1946年】
青年画家賞を受賞。ビュッフェ、ミノーらと展覧会を開く。
【1951年】
プリ・ナショナル賞受賞。べネツィア・ビエンナーレに参加。
【1954年】
パリ・ニューヨーク・ジュネーブなど世界各国にて展覧会開催。
【1963年】
国際形象展出品。以後、毎年出品。
【1971年】
トゥールにて、ジュマイ賞受賞。
【1973年】
パリにてベニス展。東京での個展開催。
【1980年】
一年間に亘り、ナント、アンジュール、セーユ、ボルドーにてフランスの風景展を開催した

《 from 西宮市大谷記念美術館「アイズピリ」プロフィール 》

具象絵画…という位置づけ。「花のアイズピリ」との別称アリ。

花瓶に生けられた花が印象的な作品を、ちょっと検索しただけでも数多見つけることができる。リトグラフもさほど高い値付けがされているわけではなく。飾る方も沢山おられるのではなかろうか。

入寂2016年。(合掌)

なかた美術館はアイズピリ美術館と別称される如く、多数の作品を所蔵。うち、本年は三回程度に分けて所蔵の絵画を展覧することとしている…ので。年末入替があって開催されるモノにも赴いてみたいと思うワケです。

色合い…ってのが国内と海外とで違うカンジするのよね。

《 ピエール・クリスタン Pierre Christin 》
フランス人画家。1935年エドウィン(仏)生。

1957年ローザンヌの美術大学に入学。1962年サロン・ドートンヌに出品、翌年サロン・デ・サンデパンデンに出品。1966年クリティック賞入選。パリ、日動画廊などで個展を開催、作品は美術館等にも所蔵。

ピエール・クリスタンは現代フランスを代表する具象系の画家。 ボナールやヴュイヤール以来のアンティミストの系譜に属し、なかでもパリの人々が集まるカフェやレストラン、酒場、さらには競馬場やサーカスなどを温かな視線で描き続けています。 

同名の作家(脚本家・漫画家)がおられるので、ヒット率はそっちが若干多め。(笑)いずれにせよご存命中の画家さんです。

『CAFE』<by Pierre Christin>

画集や作品には沢山の人が集まるカフェやバー。フランスの町並みや港町のたたずまいなど、動きのある場所やリゾートに訪れる穏やかな人々がモチーフになること多し。

フランス(パリ)に行くと…「あぁ、クリスタンの絵に出てきそうな」景色というのが沢山あり。尤も、行ったときにはクリスタンなんて知らなかったりするわけですけどね。(汗)

浅学非才は折り紙付きな小生でございます。

今回は港・リゾート地のカフェほか「BLUE」を描写の主題に於いた絵画展示となっており。入口でも絵画に於ける「青→藍→青紫」などの色見本を鑑賞チラシとして手渡されました。

トキナーBLUEというのがありましたが…。
こちらはNikonD800の28-300mm。それでもフランスの空は青いんですよね。

同美術館、カフェというかフランス料理のレストランが併設されており。赴くに当たって「昼食でも…」と思い。レストランのWebページをながめてみると、当日昼間は予約満席。

おそるべし…海の日。

広島迄戻ってイタ飯にしたのは内緒ですぜ。