ねむる - 2024/01/09

今日は驚くほど何もしていない。
しかしこれは、裏を返せば「何もしていない」を「した」とも言える。

危ない危ない。もう少しで「何もしていない自分」というキーワードから始まる反芻の連続コンボが決まってしまう所だった。
その必殺コンボを喰らったが最後、2Pカラーのもう一人の自分に、完膚なきまでに叩きのめされていただろう。
こうして九死に一生を得た素晴らしい1日であった。助かって本当によかった。

何もしていないとは言ったものの、実際には行動に起こそうとはしていた。
夕方ごろに絵を描く予定だった。
ラフと呼ばれる、素晴らしく突飛で掴みどころのない尊大なアイデア達を、絵に起こせるような下書きに昇華させようと重い腰をあげたのだった。

そうして、クリップスタジオというお絵かきマン御用達ツール(今は多様性が重んじられる時代という奴らしいので、ウーマンとも書くべきだったのだろうか。)を立ち上げようとしたその時、地震が起きた。

やれやれ人が何かしようと思った矢先にこれか、と思っていると中々揺れが強い。これには私の重い腰も驚いていた。
余震などの恐れがあったため、しばらくコタツに入りながらテレビを見ていた。

そのうちに、今度はなんだか眠くなってきた。
まさか非常事態に寝るわけにもいかないだろう。
いつでも逃げられるような心構えをしておかなくてはいけない。
このようなタイミングで睡眠欲に自分の身体をあずけるのは余程の阿呆しかいない。

こうした葛藤の末に、私は約2時間の昼寝をとり、無事生き残っていた。
それくらいに眠かった。
「うんうん、それは仕方ないね。」
「よく健闘したよ。」
「なに寝てやがる、阿呆の日記書きがよ。」
「これ、書いてる、時点で、生き残ってるのは、当たり前ですよね…フヒュ(引き笑いしながらメガネに指をかける)」

これを読むあなたの声援が聞こえてきました。
ありがとうございます。
次は眠気に負けないように、日頃からのトレーニングをより強固なものにしてゆきたいと考えております。

3人目のキミは、話が終わった後ここに残るように。
教育的指導をせねばなりません。
4人目のキミは、あとで一緒に趣味の話でもしましょう。
友達になれそうです。

“眠ったまま起きない”という所から連想して、昔プレイした「ポケットモンスター ファイアレッド」に出てくる、道の真ん中でずっと眠っているカビゴンを思い出した。

特殊な笛を吹くことでしか起きないカビゴンで、ストーリーの進行上で必ず一度は出会う存在となっている。

明らかに主要な町の交通の便を乱しており「運送業にも影響が出るのでは?」という場所にいるのだが、主人公が笛を吹くまで他の誰かに起こされる事はない。Amazon primeに入っていても即日配達が不可能だと思われる。

あのカビゴン達は今も、どこかのカセットで眠りについているのだろうか。
願わくば私の「ねむる」も体力が全回復するような、そんな質の高いものであればよいなと、そう考えるのだった。

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