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実録!ChatGPTに、描画AI用のプロンプトを作らせる

さて、基本なんでも応じてくれるChatGPT、当然ながら描画AI用のプロンプトも、書けと言えば書いてくれる。
既にChatGPTによる描画プロンプトの生成というアイデアや方法について情報を目にすることはままあるが、問題は(自分が)おもしろいと思う類の出力が得られるか否か・・、という訳で実際にやってみた記録、そして少々のヒントです。

まずChatGPT-3.5にてプロンプトを作らせ、それからLeonardo.aiという描画AIのサイトから画像生成するという形で行います。

1.ChatGPTでプロンプト作成
プロンプトを書かせるといってもテーマがないと、と考え、モンスターにしてみる。姿形、質感や動作なんかが色々ありそうで、ChatGPTのアイデア創出機能もまた同時に検証のもくろみ。自分は幾何学図形ズキなので、「三角形のモンスター」にし、取り急ぎ次のように対話を始める。
「三角形の抽象的なモンスターがいる。どんな格好をしているか、詳細に説明せよ。3種類あげよ。」

あっという間に出て来た答えは以下の通り。少なくともネーミングはしっかりモンスターぽい。

スパイクソーン Spikethorn:
三角形の体を持つ小さなモンスター。表面に多数の棘があり、色は深い緑色。尖った角で敵に向かって突進する。

フローズンスケイル Frozenscale:
体が氷でできているモンスター。内部には氷の模様や結晶が見える。非常に冷たい。(そりゃそうだろう、氷だもん・・。)

パルププルーム Pulpplume:
三角形の体にふわふわの紫色の羽毛。柔らかく、心地良い感触を持つ。大きな翼で飛び回り、鮮やかな色と優雅な動きで知られる。

因みに、日本語でさっと作らせてから「英語にせよ」といって英語にしてもらえばいい。描画AIにはコピペして英語で命令する。

2.描画AIに描かせる
上記からLeonardo.aiのサイトで創ったモンスターの例。尚AIは呪文の「まんま」出力するのはまれなので、三角などが守られてないのもあるけどね。

スパイクソーン:
あ、なんかかわいい!!
プロンプトに、「小さな」モンスターとあったのが功を奏したか・・。

Spikethorn

フローズンスケイル:
氷のモンスター。さもありなんなお姿。

Frozenscale

パルププルーム
ふわふわ羽毛のモンスター。Leonardo.aiには複数の描画モードがあり、3Dアニメスタイルでこうなった。もはや三角形とは何の関係もないような気がする。それになんだか、飽きてきた・・。

Pulpplume

3.別のテーマでも実験
ここまできて自分はあまりモンスターという存在に興味がなかったことに気づき、テーマを変えて試行その2へと移行。

私:「全く用途の想像がつかない未来的な箱状の装置を10種、描画AIへのプロンプトの形で描写せよ。」

ChatGPT:
「未来の箱装置1」
幾何学的な形状で、表面を奇抜なパターンが覆っている。開けると、内部から無限に広がるデジタルネットワークが、情報の海にアクセスできるインターフェースとして浮かび上がる。

「未来の箱装置2」
流体のような透明な外殻で覆われ、内部で微細なナノロボットが駆動している。箱を触ると、ロボットが手の形状に合わせて箱の形を変える。

「未来の箱装置3」
光を取り込み、光子を変換してエネルギーを生成する。周囲の光や電磁波を吸収し、それらを持続的なエネルギー源としている。

「未来の箱装置4」
四次元の空間を閉じ込める能力を持つ。開けると、異なる次元や宇宙につながる。

「未来の箱装置5」
内部に微生物のような生命体が存在し、彼らは複雑なダンスを踊っている。彼らの動きによって環境は浄化され、エコシステムが保護される。

「未来の箱装置6」
高度な量子コンピュータを内蔵しており、超高速計算が可能。箱を開けると量子もつれによる複雑な演算が瞬時に行われ、未解決の問題が解決される様子を見ることができる。

「未来の箱装置7」
音波の共鳴を利用して、空間に立体音場を作り出す。箱の周囲に音響効果が自動生成され、臨場感あふれる音楽を楽しむことができる。

「未来の箱装置8」
微細なグラファイトナノチューブが組み込まれており、内部で永久にエネルギーが循環する。エネルギーの流れの可視化により、無限ループのように永遠にエネルギーが供給される様子が見られる。

「未来の箱装置9」
重力場を操作し、箱の内部に微小なブラックホールを生成する機能を備えている。箱を開けると、周囲の物体がブラックホールに引き寄せられる様子が観察できる(注意: 危険な装置です)。(←危険どころか、観察するヒマすらなく多分すぐさま吸い込まれる・・。)

「未来の箱装置10」
超高速の未来予知AIが組み込まれており、未来の出来事や可能性を仮想現実のように映し出す。

私:用途不明って割に全てにばっちし用途が書いてあるのはともかくとして、君が科学ヲタクなせいかなかなかよろしい。モンスターの時よりか明らかにノってるね。ただ、これらのアイデアは描画AIに描かせるため、より視覚的な特徴を明確に示すプロンプトとなっていることが望ましい。色彩の描写や外形におけるツマミなどの細部にわたる形態描写を追加して描き直せ。
(と、いう感じで、ChatGPTにツッコミを入れる、そういえば以前のツッコミに関する記事でも、プロンプトをChatGPTと作ったんだった・・。)

ChatGPT:
申し訳ありませんが、私は描画機能を持たず、具体的な色彩や細部の形態描写を行うことができません。しかしより視覚的な特徴を強調するための詳細な形態描写を提供しますので、それを参考にご自身で描画を行ってください。(以下略)

ChatGPTのいくつかのプロンプトを使って、Leonardo.aiで描画した。

Box-shaped artifact 1
Box-shaped artifact 2
Box-shaped artifact 3

結論:描画AIで何か描きたいものがある時、自分でプロンプトを作る一方で、ChatGPTにも案を出させてみるのは一つの良い/楽しい試みだ。発想を拡げたり、更に自分で工夫して複雑でより企図にあったプロンプトへと練っていくことも可能。出させたプロンプトに不満な点があれば、改善の方向性を示してしっかり強化してもらうのがいいと思います。

因みにLeonardo.aiには、私はあまり使わないがPrompt Generationという機能があり、例えばモンスターというテーマを設定したとしたらそれに対し何百ものプロンプトのアイデアを出してくれる。でもそもそもプロンプトを創るのは描画AIの操作のエキサイティングなとこでもあり、自分はたまにChatGPTと絡んでキテレツな案を追加してもらう位にしていますけどね。

ではまた。

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