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マネーフォワードクラウド確定申告を契約後、まずやるべき初期設定6項目の解説 ~その①

 マネーフォワードクラウドを契約したあと、まず初期設定としてやっておくべきことの解説を行います。
 マネーフォワードクラウドを契約して、日常業務を始めようとしても、その前にまずはこの初期設定をしっかりとやっておかないと、日常業務が非効率になってしまったり、面倒に感じてしまい、途中で挫折することになってしまいかねません。
 特に、会計ソフトを初めて使う方は、この動画をご覧いただいて、初期設定を行った上で、マネーフォワードクラウドを使っていただきたいと思います。


事業所設定

まずは、事業所設定です。。
画面右上の、事業所名をクリックして、事業所設定をクリックします。
この画面で事業所設定をしていきます。
必要なところを中心に解説をしていきます。
基本設定は、自社の状況に応じた内容を入力してください。

申告区分は事業所得の場合は一般を選んでください。不動産所得がある場合は不動産を選んでください。
青色申告、白色申告をチェックします。
製造原価科目の利用は、製造業のみチェックします。それ以外の業種はチェックはオフにします。

詳細情報の追加をクリックすると、さらに細かく自社情報を登録することができます。必要に応じて、入力してください。

電子帳簿保存法の区分は、スキャナ保存に関してはAI OCRから入力を使う場合は必ずチェックをしてください。左メニューの自動で仕分けの、AI OCRから入力です。この解説動画もアップしていますので、ぜひご覧ください。AI OCRから入力を使わない場合は、チェックをはずしておきます。

消費税の区分は、消費税免税全事業者の場合は、ここは必ず免税事業者を選んでください 免税事業者を選んだ方は、消費税の設定は以降が必要ありません。
簡易課税制度を選択されている事業者は、簡易課税を選択して、次の行に表示される簡易課税事業区分を必ず選択してください。自社の状況におうじて区分を選択してください。
簡易課税制度を選択しない課税事業者は、こちらの原則課税になります。
課税売上高が5億円超、または課税売上割合が95%未満の場合は、一括比例配分方式と個別対応方式のいずれかを選択します。課税売上高が5億円以下、かつ課税売上割合が95%以上の場合は、自動的に全額控除方式になるので特に考えずに。どちらを選んでいただいてもいいです。
※ 課税売上高が5億円以下、かつ課税売上割合が95%以上の場合は、自動的に全額控除方式になります。

経理方式は税込方式を選択されることをおすすめします。税抜き方式と税込方式の違いは、試算表や決算書の売上や仕入、経費の金額が税抜きで表示されるか税込で表示されるかです。
また、税抜方式に設定すると、決算処理仕訳が必要になりますので、決算処理仕訳が不要なシンプルな税込公式を選択することをおすすめします。税込方式に選択すると、納付する消費税額を「租税効果」という費用科目で処理をすることになります。

それ移行の区分は、デフォルトのままで特に問題ないですが、ひとつ注意していただきあいのは、2019年9月以前にリース契約していて、現在もその契約で消費税率8%でリース料を支払っている場合は、消費税率10%・軽減税率8%の利用制限のチェックを外しておいてください。.

減価償却費の基調方法は直接法を選びます。実務では、直接法で処理するのが一般的です。

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直接法を選んだ場合は決算仕分けとして借り方減価償却費、貸方に例えば、車両運搬具などの資産科目が計上されます。一方関節法を選んだ場合は決算仕分けとして借り方減価償却費、貸方には、減価償却累計額が計上されます。
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メール設定はこれをお好みでチェックを知ってください。口座情報の取得情報を通知メールにチェックをすると、結構頻繁にメールが来るので、そういうのを避けたい場合は、チェックをはずしておきます。新機能のお知らせメールはできればチェックをしていただいた方が便利かと思います。

文字コードはCSV ファイルをインポートする場合が考えられるので、shift+JISを選んでおいてください。

帳票設定はチェックをつけます。ここはチェックをはずしておきます。チェックすると残高試算表が非常に見にくくになっています。
以上で、事業所設定の解説を終わります。

勘定科目の登録

特にこの勘定科目や補助科目周りの設定をしっかりと自社の状況に応じたカスタマイズをすることが結果的に、会計業務を効率よくおこなうことにつながります。

例えば使わない勘定科目はチェックを外しておくなどをするだけでも入力がかなり効率的になります。チェックをしている科目は、科目選択のドロップダウンリストに表示されてしまいます。

小口現金は、レジなどがある業種の場合は、レジにある現金を小口現金という勘定科目で管理することをおすすめします。
当座預金講座を作っていない場合も、当座預金はチェックをはずしておきます。その他、自社の状況に応じて、使わない科目はチェックをはずしておきます。

※ 定期預金、有価証券、製造業以外は、棚卸資産の材料や仕掛品、製品はチェックをはずしておきます。
土地、船舶、電話加入権、借地権、公共施設負担金、資産譲渡損、商品券などはチェックをはずしておいて問題ありません。

次に、、会計事務所などが実務で使っている科目がデフォルトでは設定されていないので、その科目を追加します。

勘定科目の新規登録方法は、画面下の「決算書科目追加」をクリックします。登録したい勘定科目が属するカテゴリを選択します。
決算書科目、勘定科目に、それぞれ登録したい勘定科目を入力して、税区分を選択して、検索キーにローマ字を入力して、登録をクリックします。ただしく、勘定科目が追加されているか確認します。

追加したい勘定科目がどのカテゴリに属するのかわからない場合は、
マネーフォワードクラウドのサイトに科目一覧を解説したページがあるので、概要欄にリンクを張っておきますので、そちらを参考にしてください。

https://biz.moneyforward.com/accounting/basic/44717/

経費項目の勘定科目の追加は、損益計算書のタブをクリックして、この画面で画面下の「決算書科目追加」をクリックします。経費項目の追加は、カテゴリは経費になります。

貸借対照表科目の追加は、貸借対照表のタブをクリックして、損益計算書の科目の追加は損益計算書のタブをクリックして、画面下の「決算書科目追加」をクリックして勘定科目を追加します。

例えば、個人事業主で、源泉徴収がある場合は仮払源泉税を作成します。このときのカテゴリは。その他流動資産を選択します。次に、株式会社や合同会社などの法人の場合は、役員借入金を作成します。カテゴリは。固定負債を選択します。を選択します。

また経費科目で特に、勘定科目を作成して管理したい場合は、作成しておきます。例えば、学習塾経営でテキスト代などを年間どのくらいかかっているのかを管理したい場合は、「テキスト教材費」などのように、独自で勘定科目を作成して管理することをおすすめします。

補助科目の作成

必ず補助科目を作成すべき勘定科目は、普通預金と、売掛金、買掛金、長期借入金です。

普通預金の補助科目に金融機関名で作成します。売掛金や買掛金の補助科目には、取引先名称で作成します。長期借入金は金融機関の名称で補助科目を作成します。借り入れがある場合は、支払利息にも長期借入金を同じ補助科目を作成して、借入先ごとの支払利息管理します。イラストレーターや写真家、士業など、源泉徴収されて売上が入金される業種は、さきほど解説しました仮払源泉税の補助科目に取引先を作成します。

また、地代家賃を複数支払いがある場合は、たとえば、事務所家賃、駐車場1,駐車場2のように支払先ごとに補助科目を作成します。その他の経費科目で支払先ごとに管理したい場合は、補助科目を作るようにします。取引先数が多い場合、補助科目の作成が非常に大変なので、CSVインポート機能を使うことをおすすめします。この機能の使い方についても、別動画で解説していますので、よければそちらをご覧ください。

また、売上や仕入先の年間売上高を把握したい場合は、売上高や仕入高の補助科目に取引先を作成します。
ただし、補助科目を多く作りすぎると、入力がその分の、ひと手間かかることになるので、あまり細かく管理しないようにすることも会計業務効率化のにおいては重要なことです。

補助科目の追加方法は、
貸借対照表科目の補助科目の追加は、貸借対照表のタブをクリックして、損益計算書の科目の補助科目の追加は損益計算書のタブをクリックして、画面下の「補助科目追加」をクリックして補助科目を追加します。

一つ例を上げて解説します。
普通預金の補助科目、三菱UFJ銀行を追加します。
貸借対照表のタブをクリックして画面下の「補助科目追加」をクリっくします。三菱UFJ銀行は普通預金の補助科目になるので、勘定科目は普通預金を選択します。補助科目は三菱UFJ銀行と銀行名を入力します。
税区分を確認して、検索キーにローマ字でmituと入力して登録をクリックします。ただしく補助科目が追加できているか、確認します。今回は、普通預金の補助科目を追加したので、普通預金の勘定科目の区分を確認します。ただしく、補助科目が追加できていれば、このように三菱UFJ銀行と表示されます。

検索キーの設定

契約後のデフォルト状態では、ほとんどの勘定科目で検索キーは空欄になっています。ここで、ショートカットキーと同じ機能である検索キーを登録していきます。

検索キーの登録で、おすすめする方法としては、勘定科目は3桁の数字で登録して、そして、補助科目は、ローマ字で登録する設定する方法がです。

逆に絶対にやってはいけないことは、補助科目の検索キーに数字で登録するすることです。これは絶対にやらないでください。
補助科目の検索キーに数字を設定するのは、あまり意味のないことなので、補助科目の検索キーはかならずローマ字で設定することをおすすめします。

一方で、勘定科目は、ローマ字ではなく、3桁の数字をおすすめします。これが勘定科目を素早く呼び出せる方法です。最初、覚えるまでは、大変ですが、一度覚えると、非常にスムーズにストレスなく入力作業を行うことができます。どうしても3桁の数字を覚えるのが苦手な方や、これまで他の改易ソフトで勘定科目をローマ字で入力サれていた方はそのままのローマ字を検索キーの設定に入力します。

※ 覚えるまでは勘定科目表を見ながら入力することをおすすめします。

取引先の登録

左メニューの各種設定の取引先をクリックします。

自社がインボイス事業者の場合は、取引先の登録はしておいてください
仕入先や外注先、その他支払先を登録します。この際、取引先がインポス事業者になっている場合は、インボイス番号から登録をすることができます自社がインポーツ事業者でない場合は、取引先を登録は必ずしも必要ではありません

新規登録をクリックして、取引先のインボイス番号を入力します。
すると、自動で取引先情報を取り込むので、内容を確認して登録をクリックします。取引先のインボイス番号の調べ方は、国税庁のインボイス制度適格請求書発行事業者公表サイトで調べることができます。

まず、法人番号を検索して、法人番号を登録番号欄に入力して検索をクリックします。ここで表示されれば、取引先はインボイス事業者になっていることがわかります。一方で、表示されない場合は、その取引先はインボイスの登録をしていないことになります。

仕訳辞書の作成

経費などを現金で支払った場合は、手動で仕訳を振替伝票から入力することをおすすめします。
予め伝票辞書を作成しておくことにより、簿記や会計の知識がなくても、入力が可能です。
現金払いでよくでてくる取引を作成します。
たとえば、一時駐車料金です。
左メニュー各種設定、仕訳辞書。
新規作成をクリックして、仕訳辞書名に一時駐車料金と入力します。
借り方に、旅費交通費、貸方に現金を選択して、摘要欄に一時駐車料金と入力して登録します。

それ以外でもよく現金で支払う取引があれば、同じように仕訳辞書を作成します。
パターンは同じです。借り方に、旅費交通費などの経費科目。貸方に現金を選択して、摘要欄に一時駐車料金などの内容入力して登録するだけです。

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