ストロボの基本的な話

ここではストロボについての基本的な話を適当に記しておきます。

ストロボとは

  • キセノンというガスを封入した放電管にて電極に高電圧を加えることで発光させている

  • 高電圧にするためにコンデンサーへ電気を貯めてから放電している(チャージ時間が必要)

  • 瞬間光(重要)


ストロボとシャッタースピード(以下SS)の関係性

市販されている大半の一眼カメラはフォーカルプレーンシャッターという方式を採用しており、ストロボはシャッター幕が全開(センサーが全面見えている状態)になったタイミングで発光させます。
この発光がシャッターと同調できていないとシャッター幕が写りこんでしまい、一部分真っ黒な写真ができあがります。

ストロボ同調速度というのは、シャッター幕が全開になるSSを指します。
最近のミラーレス一眼は1/200s、一眼レフだと1/250s、古いカメラだと1/60sや1/125sだったりとカメラによって異なるので、ご自身の使っているカメラの同調速度は知っておきましょう。(各メーカーカタログに記載があります)

ストロボはシャッター幕が全開になっているときに一瞬発光します。
なのでストロボの光はカメラのSSでは露出の調整はできません。絞り・ISO感度・ストロボの出力で露出を調整しましょう。


TTL調光とマニュアル発光

ストロボの発光量を調整する方法にはいくつか種類がありますが、一般的に使われているであろうTTL調光とマニュアル発光を取り上げます。

TTL調光

TTL調光のTTLはThrough The Lensの略で、シャッターを切る直前にストロボをプレ発光させて、被写体から反射してきた光を撮影レンズを通過させ、その光で測光しストロボの発光量を調整する方式です。
カメラ側で自動的に焦点距離や絞りの情報を加味して調光してくれるので、難しいことはわからないけどストロボ使って綺麗に撮りたい・手軽にストロボを使って撮りたいという人に向いています。

マニュアル発光

文字通り、撮影者本人が発光量を調整する方式です。
基本的には単体露出計にてストロボでの露出を測定し調整するのがいいですが、デジタルカメラの今なら適当にストロボの出力を設定して撮影、想定よりも明るいor暗い状態なら出力を設定し直して撮影、と時間はかかるもののトライ&エラーで調整することも可能です。


オンストロボとオフストロボ

カメラのホットシューにストロボを付けて撮影することをオンストロボ、カメラのホットシューにストロボを付けずに離した状態で撮影することをオフストロボと言います。
オフストロボをするにはシンクロケーブルでカメラとストロボを繋ぐ方法や、カメラに付けたストロボの発光をトリガーに離したストロボを発光させるスレーブ発光という方法などがありますが、最近は電波を用いた無線での発光方法が主流です。

無線での発光方法はコマンダーと呼ばれる送信機をカメラのホットシューに取り付けます。対応するストロボには送信された電波を受信できるので、受信機は不要です。


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