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トリスタン文書 〜バスケットボールの定理を求めて〜

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『バスケットボールの定理』第7部へと通じる「第七の門」をくぐるための合言葉<パスワード>を探す騎士・トリスタンと”彼”のドッペルゲンガー・メフィストとの対話。三部作。
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トリスタン文書 〜バスケットボールの定理を求めて〜 (2)

第2部 ディエゴ・トリスタンの弁明サッカー界の三つ巴の争い 満月の夜、書斎でシリアルを食べるメフィスト(仮名。a.k.a the Thing of Evil)。 トリスタン(186cm。元スペイン代表FW。円卓の騎士の一人)、やってきて戸を叩く。 メフィスト 俺の食事を邪魔するやつは誰だ? トリスタン 我が名はトリスタン。バスケットボールの謎を解くという聖杯を探す者……って、この間もお会いしたじゃありませんか。 メフィスト 本当にあのトリスタンか? 前よりだいぶ身長が

トリスタン文書 〜バスケットボールの定理を求めて〜 (1)

本書は『メイキング・オブ・バスケットボールの定理』の続編として、また『バスケットボールの定理』第7部へと読者を誘導する地図として書かれたが、それ自体独立した物語であり、ボブ・マーリーの人生の終わりに遺言のように録音され、今なお世界中で歌い継がれている彼のアンセムへのオマージュでもある。 第1部 トリスタン・トンプソンの巡礼賢者の石を持つ名将 書斎で眠るメフィスト(仮名。a.k.a 常に否定してやまぬ霊)。 トリスタン(206cm。C / PF。円卓の騎士の一人)、やってき