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トリスタン文書 〜バスケットボールの定理を求めて〜

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『バスケットボールの定理』第7部へと通じる「第七の門」をくぐるための合言葉<パスワード>を探す騎士・トリスタンと”彼”のドッペルゲンガー・メフィストとの対話。三部作。
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2023年3月の記事一覧

トリスタン文書 【3-2】 誰がドラゴンを殺すのか? 〜ウィスタンとマチルダ〜

誰がドラゴンを殺すのか? 〜ウィスタンとマチルダ〜 メフィスト ひとつ聞くが、お前はなんのためにドラゴンを退治しようとしてるんだ? 誰かに頼まれたのか? トリスタン なんのためって、ドラゴンがいる限り、我々の身に危険が及ぶ可能性があるからですよ。別に誰に頼まれたわけでもありませんが……。 メフィスト 日本生まれの英国人、カズオ・イシグロもドラゴン退治の物語を書いている。アーサー王の死後間もない英国を舞台にしたその小説にはこんなセリフがある。 「この国は健忘の霧に呪わ

トリスタン文書 【3-1】 ステフィン・カリーと二人の名手

トリスタン文書 〜バスケットボールの定理を求めて〜第3部 トリスタンXの推理盗まれたカード 苛立たしげに書斎を歩き回るメフィスト(仮名。a.k.a タイラー・”ゴリャートキン”・ダーデン)。 トリスタン(身長不明。姓不明。コーンウォールの騎士。マーク王の甥)、やってきて、真夜中に戸を叩く。 メフィスト トリスタンか? トリスタン いかにも。我が名はトリスタン。バスケットボールの聖杯を探す円卓の騎士の一人です。 メフィスト 今日はまた一段と変わった出で立ちだな。 トリ