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ヒモを使って消失点を体感する方法

透視図法の消失点について色々と考えていたところ、面白い現象に出くわしたのでメモしておく。

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まず、部屋の壁に水平・垂直になる感じの場所に向かって立つ。そして、2mくらいの紐を、目線の高さに合わせて真っ直ぐ伸ばして構える

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そして、先に伸ばした方の手をこの位置で固定する(この図でいうなら左手の方)。その状態で、紐を持って部屋のいろんなところを見渡すと….

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このように、壁や天井などの部屋のラインが全てこの紐と一致するようになる(そのポイントを見つけるまで多少の位置の調整は必要だろうと思うが、紐を構える『高さ』だけは絶対に同じにしておくこと)。デスクとか床のタイル模様など、部屋に水平垂直になっているものは全てこのラインになる。

これはつまり、いま紐を持っている手こそが、この部屋と自分の視界の消失点だということになる。同じようなことはテーブルの上に置いてあるモノでも可能なので、「こういう絵を作りたい時にはどのへんに消失点をおくべきか」ということを身体の感覚で学ぶことができる。面白いのでぜひ試してみてほしい。

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