「冷えわたる」2022年12月8日の日記

・『カルテット』最高におもしろいぜ。『チェンソーマン』の最新話よりも優先して見てしまっている。

・このドラマにおいて大きなテーマの一つに”口は禍いのもと”があるのではないかと思っているんだけど、ずっと見ていると、「本音が出たことで起こってしまった禍いは、はたして本当の禍いなのか?」という疑問も生まれてくる。わたしはどうもこの慣用句から「我慢の限界」といった雰囲気を感じとってしまう。

・そうは言っても、セット販売のようにして”禍い転じて福となす”という慣用句もあるんだよな。これはどちらかというと気休めの感じが強いけど、おそらく、これを共有知としていることに意味があると感じる。ちょっとした諍いがあっても、お互いが最終的に”福となす”ことを望んでいればそうなっていくし、そうしたくなければそれはそれ。”そうしたくない人”どうしが、禍いが起きなかったことで中途半端に繋がり続けているのが一つの禍いであると言えるのではないか。そう思えば存外ミュンヒハウゼン的な表現なのかもしれないな。



・KALDIにて、わけわからんベルギー産の発泡酒を買おうの会、第二弾を開き奉りました。

・お酒がこんなにも清涼飲料水見たいなパッケージしてていいのかよ。水色のパッケージって日本だとあんまり馴染みがないような気がする。チェリオの自販機とかに置いてある安いサイダーとかしかないだろ。

・このお酒、1缶100円くらいだったから日本だとかなり安いお酒に分類されると思うけど、生産国のベルギーでもそういう立場なのかな。ベルギーとかドイツって水みたいな感じでビールを飲んでるイメージがあるから、そもそもが破壊的な安さなのかもしれない。

・ちなみに買ったのは前回のやつと同じ時なので、第二回がうんぬんとかいうのはノリで書いただけです。ずっと冷蔵庫で冷えていた。冷えわたっていた。

・冷えわたる、「澄みわたる」とか「冴えわたる」みたいな雰囲気でなんとなく書いてみたけど、ない言葉なんだろうな〜と思って一応調べたら、過去に用例がいくつかあるらしい。横溝正史『八つ墓村』なんかでも「冷えわたる」という記述があるそう。

・こちらを参考に書いています。

・ツルゲーネフの『はつ恋』にも登場するらしいけど、もうそれは翻訳者次第だろ。それともロシア語で「冷えわたる」みたいな、ちょっとずれた語感のほぼオリジナル言葉を使っていたのかな。

・こういうことに興味をを持って、原文で読んだりそのまま学者になったりする人ってまじですごい。すごいとともに羨ましい。学者って”人生をかけるに値する何か”を見つけることができた人たちだと思っていて、そんなもの追い求めるなんてわたしには無理だ…という気持ちが半分で、半分くらいは羨ましい感覚もある。あらゆることに流されて生きることによって人生に言い訳できる逃げ道をいくつも作ろうとしているわたしからすると、何かしらの指針となるような決断を自らの人生において下す、ということには途方もない責任を伴う。婚約などはその一つで、みんなそんな大きな判断をした上で普通に暮らしていてヤバ…と思う。プレッシャーにぶっ潰されそう。



・スムーズにメール配信を停止できる仕様ありがたい。マイページにログインとかしたくないですからね。不愉快なことを止めるために消費される労力ってもったいなさすぎるから…。

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