ポート番号とは?

今回は、ポート番号について解説します。

ポート番号とは?

ポート番号とは、TCP/IPネットワークにおいて、送信元と宛先のアプリケーションが正しく通信するために必要な識別子で、ネットワーク上で正しいアプリケーションと通信するために非常に重要な役割を果たしています。

ポート番号は0から65535までの整数で表され、ウェルノウンポート番号、登録済みポート番号、ダイナミックポート番号の3つのカテゴリーに分類されます。

ウェルノウンポート番号とは?

ウェルノウンポート番号とは、システム管理者が決めたポート番号で、0から1023までの整数です。

これらのポート番号は、多くの場合、システムの標準的なサービスに割り当てられます。

以下にウェルノウンポート番号の一部を示します。

  • 20: FTPデータ転送ポート

  • 21: FTP制御コネクションポート

  • 22: SSHポート

  • 23: Telnetポート

  • 25: SMTPポート

  • 53: DNSポート

  • 80: HTTPポート

  • 110: POP3ポート

  • 123: NTPポート

  • 143: IMAPポート

登録済みポート番号とは?

登録済みポート番号とは、ウェルノウンポート番号と同様にシステム管理者によって割り当てられているポート番号で、1024から49151までの整数です。

登録済みポート番号は、アプリケーションに割り当てることができる番号の範囲を拡張するために使用されます。

ダイナミックポート番号とは?

ダイナミックポート番号とは、49152から65535までの整数です。

これらのポート番号は、クライアントが接続するときにランダムに割り当てられます。

これらのポート番号は、一時的な通信セッションに使用されることが多いため、「エフェメラルポート」とも呼ばれます。

ポート番号の重要性

ポート番号の重要性は、ネットワークのセキュリティに関係しています。
特定のポート番号には、セキュリティ上のリスクがある場合があります。

たとえば、ウェルノウンポート番号の21番や22番は、FTPやSSHなどのセキュアでないプロトコルに使用されるため、攻撃者によって悪用される可能性があります。

そのため、ネットワーク管理者は、セキュリティ上のリスクを最小限に抑えるために、ネットワーク上で使用されるポート番号を監視し、不正な通信を検出する必要があります。

また、セキュリティ上の問題を解決するために、特定のポート番号をブロックすることもあります。

まとめ

  • TCP/IPネットワークにおいて、送信元と宛先のアプリケーションが正しく通信するために必要な識別子

  • 0から65535までの整数で表され、ウェルノウンポート番号、登録済みポート番号、ダイナミックポート番号の3つのカテゴリーに分類される


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