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GBVS 2.52~2.70勝手に考察

勝手に主観2.70ランク(2021/12/29作成)

ベルゼバブ~シス、パーシヴァル~ランスロット、ユエル~Aベリアル、カタリナ~メーテラは近い評価。


久しぶりに大きめの調整が来たので自己満で環境を考察してみました。

全キャラの相性を妄想しながら

前提条件は以前RAGE後に出したものと同じく
・PS4版
・オンライン対戦のディレイは1を想定
・投げ抜けは他の動作への対処を捨てている場合見てから抜けれる
というもので考えます。
この条件下でキャラの評価を上げる要因を挙げると
・5F技、無敵技等の防御性能
・空中制御や無敵・弾抜け技のような相手の行動選択に制限をかけられる技
・リーチの長い技や中下段・コマ投げのような相手に対処を強要できる技
・奥義の性能(上記の要素)による決定力
あたりが大きく関わってきます。
とりあえず同条件で出したRAGE時ランクの解説から。

Ver2.52

当時のツイートがこれ(左ほど評価が高い)。

今と比較するとシス・ヴィーラ・アバベリがいないのと、ベリアルのJUや多くの飛び道具対策技が健在だったのが特徴。
飛び道具主体のキャラクターは肩身が狭く、A以下のキャラが勝ち抜きづらい環境だと感じていた。
以下キャラごと雑感。

S+

ベルゼバブとベリアルは評価差無し。

ベルゼバブ
飛び道具・相殺強度に優れた牽制・空中突進と長い通常技で安定した立ち回り能力を持ち、通常奥義の性能も高威力・弾抜け・距離無限・コマ投げと申し分なく、優位を保ち続ける力と逆転力どちらも持った万能キャラ。
ケイオスキャリバーとユニソニック両方に対応できないキャラを問答無用で蹂躙できるほどの足切り力が評価点。
ベリアルとは直接対決では若干分が悪いが、奥義の性能差やベリアル以外の多くのキャラに対して安定して勝てることを考慮し同ランクと評価。

ベリアル
シーズン2の代表。数多くの弱体化を受けたが、依然トップクラスの強さを持っている。
5F超リーチの2Lを始めとしたフレームに優れた通常技を多く持ち、3F発生の全画面当身やヒットでフルコン・ガードで攻め継続の遠HとJUも相まって相手のあらゆる行動へ回答を持つ対応力と高いリターンを併せ持っていることが評価の要因。
ベリアルにリターン勝負できるキャラは少なく、理論上不利相性は存在しないと考える。
ベルゼバブと比較するとローリスクに押し付けられる技が少なく、奥義の用途も限られているためラウンド後半はキャラ差が縮まる傾向にあり、作業プレイによるミス待ちのような勝ち方ができないのが悩みどころ。

S

パーシヴァル
ゲーム中最長の無敵技とフェリの次に長いリーチに加え、高い平均火力とワンボタンコマ投げを持つこれまた万能タイプ。
なぜか奥義の威力が通常のキャラより高かったりと、相手の行動にリスクを与えることに関してはベルゼバブやベリアルよりも優秀。
一方で小回りの効く技が少なく、トロイメライを貯めなければ始まらない性質上立ち上がりが遅いことが明確な弱点であり、先手でダウンを奪われるとそのまま巻き返せず負けることも少なくない。
ベルゼバブやベリアルのような安定感を持たないため、一つ下のランクに。

A+

最も厚い層で、十分な攻撃性能を持ち幅広く戦えるものの無視できない弱点を持つキャラ。
A+内で細かい差をつけるとすれば
フェリ≧ランス=ゼタ≧ナルメア≧ジータ=バザラガ=ユエル>シャル。
ゼタ、ナルメア、ジータは評価の順位に悩んだが、ジャンプ後の選択肢、差し合いで得られるリターン、奥義の性能を考慮してこの並びとした。

フェリ
最長のリーチに加え拒否不能の崩し性能と優れた空中制御技を持ち、相性のいいキャラに強いだけでなく多少の不利でも覆すことのできる攻撃性能を評価してA+内での最上位とした。
シーズン2で新たに授かったドレーエンの強化でカタリナの2Mのようなしゃがみ通常技に対して強くなっており、シーズン1とは相性のいいキャラが少し変わっている。
一般的なリーチキャラと違うのはジジやヒンリヒテンを駆使した崩しが強力であるため、攻め択の期待値が高く勝ち筋に事欠かないところ。
明確な崩しの少ないこのゲームにおいて完全二択を、状況によってはコマ投げよりも低リスクで仕掛けられるパワーはゲーム初期から今に至るまで猛威を振るい続けている。
ただし崩し能力は高いものの、その導入としてヒットさせたいゲシュペンストは牽制技から繋がる状況が限られており、安定の対空手段を持たないことから立ち通常技が強かったり空中からの接近手段が豊富な相手にはリターン不足になりがちで攻撃の試行回数を稼がれやすいという点は無視できない。
そういった相手にはドレーエンや足払い等を能動的に当てる攻め方も必要になり、近距離のフレームや体力の心許なさから試合内容のぶれ幅が大きくなりがちなのが個人的にはマイナスポイント。

ランスロット
戦闘間合いを自由に操作できる機動力と優秀なフレーム、期待値の高い起き攻めを持ち、多くのキャラにローリスクで一方的な攻めを展開できる点、三角跳びとトゥルブレンツに起因する端付近の凄まじい防御性能をメインに評価。
特にヴォーゲンシュトローム・サザンクロス・足払いのいずれか一つでも対応できないキャラや相手には崩しの試行回数が爆増するためめっぽう強い。
ヴォーゲンシュトロームを使った中下段の起き攻めはある程度凌ぐ手段はあるものの、ランスロット側のリスクが少なく、三角飛びのような別の崩し択も存在するため依然として優秀。
ラウンドの後半ではリーチの長い奥義とサザンクロスによる削り性能で決定力が高くなるところも見逃せない。
突進技を中心に主導権を握るキャラなので、自身の行動それぞれに対応可能なベルゼバブやベリアル、能動的にリターン勝負を仕掛けてくるシャルロッテやグランのようなキャラには若干相性が悪い。また、近L・2Lの判定持続が短く、9Fの昇竜に詐欺重ねすることがほぼ不可能なため投げのみで崩さなければならない状況に弱い。

ゼタ
持続に優れた牽制技とあらゆる状況で使える二種の突進技、有無を言わさず画面端へ運びつつゲージと時間を稼げる安定した起き攻めが強力。特徴的な構え技であるラプソディは用途が広く、H版の無敵技としてのみ考えた場合でも一部条件下でコンボ始動技になったりガードされても読み合いを作れるなど他キャラの無敵技にない利点を多く持つ。
起き攻めを考慮すると相手をダウンさせるメリットが他のキャラよりも大きく、通常奥義が優秀なこともあり一度取った有利で押し切ることが得意なキャラと言える。
大抵のキャラにはこれらの強みを押し付けられるが、特殊な起き攻めや長いリーチを持つフェリやランスロットのような相手にはラプソディやアルベスを活かしづらいと思われる。                

ナルメア
差し合いに優れる4種の通常技とそこからの安定したリターン、発生・弾速・リターン・強度全て揃った最強の飛び道具である刹那+で地上を支配する力があり、神楽必殺技による奇襲性能も組み合わさりどんなキャラにも満遍なく戦える万能型。
刹那+と泡沫→鏡花水月の存在により、スタンダードキャラにありがちな特殊キャラに立ち回りで翻弄されるという事態に陥ることが少なく、むしろ優位に立ちやすい。
特にフェリ、メーテラ、(バザラガ)、源氏ナルメアには鏡花水月+が反撃を受けないため圧力が段違いになる。
欠点は遠めの飛び込みを落とす技が無いために相手の飛びを抑制するのが難しいこと、逆に自身が空中制御技を持たないために飛び込みが弱めなところ。
また、通常奥義がその判定の小ささからコンボ以外の使い道が少ないのでラウンド後半は若干窮屈な思いをすることが多い。

ジータ
足が速くてMライジングソードとL・ボーパルブレード+がめちゃ強い。
シンプルだがGBVSで強い要素に尖っており、この強さを優秀な遠M・2M・足払いと奥義で補強したのがジータというキャラ。どうやってこれらが機能する状況に持ち込むかが肝となる。
この要素が活かせるベリアルやベルゼバブには他のキャラよりも抗いやすかったりするのだが、ボーパルブレードの間合いまで近づかせてもらえないフェリやゼタのようなキャラには差し合いからリターンが取れず他の近づく手段が少ないことが響き、何も出来ずに負けてしまうことも多い。

バザラガ
無敵技も5F技も持たないが、期待値とリーチに優れた技の数々、火力と体力による相手との要求攻撃回数の差を考慮してこの位置に。
コマ投げを持ち崩しの圧力があるだけでなく、ソウルフォージの存在により相手の待ちにリスクを与えやすいのがバザラガの強み。
各種ランページはソウルフォージが無い場合でも相手の安定回答は無く、ガードさせた時点で択が発生するため能動的な攻めが展開しやすくなっている。
地味に固定ダウン技のJU、硬直が通常キャラよりも1F短く無敵技の詐欺に持続を必要としない近Lなど細かい部分まで独自の強みを持っているが、やはり無敵技を持たないフレーム弱者が相手の攻めを完全に捌くことは難しく、安定感のあるキャラとは言い難い。
防御の不安定さ、フェリ戦の地獄っぷりを考えるとこれ以上の評価は難しそう。

ユエル
足が速くて遠Mと夜天光と華嵐の読み合い拒否性能が単純に強い。
ベリアルの遠H唯一の欠点だった全体フレームの長さを改善し、多段で相殺時に強く確認猶予も優れている遠Mはゲーム中最強の通常技の一つといって過言ではない。
ガードされて反撃のない夜天光による横押しと3Fもしくは1Fから無敵のあるバックステップとして使える華嵐によって煩わしい読み合いを地味にM昇竜がパーシヴァル、ジータの次に長く割り込み能力も高い。
2つの無敵技と単純な横押し能力が安定感を出しているが、性質上遠Mの間合いまで接近しないと触る手段に欠けるため、ユエル以上のリーチを持ちリターン勝負もできる上のキャラたちには工夫が求められる。

シャルロッテ
昔からやることは変わっていないが、シンプルに行動の期待値が高いキャラ。
発生11Fの突進技で相手の不用意な行動を抑制できるグリッターオンスロート、ソードオブリュミエールを使った高い平均火力、高確率で1200の追加ダメージを得られるノーブルストラテジーとダメージを取る機会に恵まれている。
またジャンプの性質上相手の投げ択を抑制できることに加え、長い2Lと遠L・優秀な奥義性能により見た目の印象とは裏腹に体力リード時の待ちがかなり手堅い勝ち筋として機能するのも見逃せない。
これらを総合して、立ち回りや防御面に不安を抱えるA帯のキャラよりも上に配置した。
自分の認識ではこのゲームで勝ち抜くためのボーダーというポジションのキャラ。

A

強みも弱みもはっきりしており、相性が色濃く出るキャラたち。
ウーノ≧カリオストロ=ゾーイ≧カタリナ≧グラン。

ウーノ
序盤で優位を作れた場合に強いキャラ。体力有利で相手が動かざるを得ないときは羅刹槍や遠Hが無類の強さを誇るが、不利状況から相手を動かすだけの力は持っていない。
通常技のフレームは劣悪で小回りが効かず、攻め能力の低さなどの欠点を他の技で補うことが難しいものの、自分より立ち回りの弱いキャラをいじめるのは得意なため中程度の評価。

カリオストロ
立ち回りだけなら判定の優秀な通常技と安全な飛び込みを保証するスペアボディとメヘン+により十分な圧力を持ち、通常奥義も万能で勝ち筋は十分に持っている。
しかし防御面はあまり優秀でなく、欠点を補うだけの火力や崩し能力を持っておらず不安定さが目立つ。

ゾーイ
奥義の優秀さから決定力はカリオストロ以上だと感じるが、地上戦が大事なキャラということもあり相手からリスクを与えられる機会が多い。
当時はスウィープスライドの登り中段連携を加味していなかったためこの位置としていたが、実戦に取り入れているプレイヤーも増えている今で考慮するとシャルロッテの後ろに配置していたんじゃないかと思う。

カタリナ
S2で飛び道具のダウンが無くなったことにより通常技~エンチャントランズ間の間合いでやれることが減ってしまった。結果として多くのキャラに立ち回りで苦戦するようになり、持ち味が活かしづらくなったように感じる。体力有利を築いた際の安定感は信頼できるものなので、シンプルさを活かしてキャラ対策で採用する価値はある。

グラン
カタリナ同様飛び道具の弱体化の影響を強く受けているが、飛び道具の依存度はカタリナ以上だったためパワーレイズとドライブバーストが機能するかどうかに尽きるキャラとなった。近距離でのフレーム勝負やリターンは優秀なため、技相性のいいランスロットやシャルロッテにはまだ機能すると思われる。

B+

尖っているが、ゲームシステムと相性の悪い部分にパワーを割いてしまっているキャラ。
ファスティバ>メーテラ≧ユーステス>ソリッズ。

ファスティバ(A)
爆発力という点では十二分だが、S2での愛のヘッドバット+の弱体化や回り込みの弱さに起因するターンを奪うチャンスの少なさが気になる。特に上位キャラには攻守ともに苦しい展開となることが多い。ただ近距離でターンを取れた際の択の強さ、判定の強い各種Lやコマ投げ奥義と全体の短いジャンプを盾にした防御性能を考慮するとB+の他キャラと同格とは言いづらく、Aに配置すべきだったと後悔してるキャラ。

メーテラ
アビリティ確認されない飛び道具の遠Hと優秀な判定を持つ2Mを使った立ち回りが強力なものの防御面の脆弱さが大きく、相手に触られたときのリスクが立ち回りの強さを上回っていると判断。崩しも結局投げや相手のミスに依存しており、投げ抜けされた場合に再度投げに行けないために強いとは言い難い。

ユーステス
フレームはいいが他の無敵無しキャラと比較してダウンを奪える牽制技が少ないこと、ラットレース+を用いた攻めが他の設置技と比較して乗り越えるプロセスが多くリターンに繋がりにくいことが惜しい。
奥義や5Uは優秀な部類であり、カタリナやパーシヴァル等の通常技主体で差し合うキャラに立ち回りの主導権を握りやすいため全キャラに不利というほどではない。

ソリッズ
当て技の発生の遅さから来る立ち回りの弱さ、歩きやダッシュの遅さから攻めを継続する手段に欠けることがどのキャラを相手にしても付きまとう。ジャンプ行動も頼りにならないため、立ち回りの工夫の余地が少ないことも問題。
奥義は範囲が広くクリーンヒットでなくとも起き攻めがついてくる超優秀なものだが、変身技の解放奥義がゲージ先払いのため択一となるのが難しい。
マッスルフューリーや龍牙蹴など個性的かつ優秀な技は多いため、侮れない強さはある。

B

ローアイン
遠Mと2Uの差し合い性能や体力有利状況での奥義の削り能力は優秀であり、通常技先端→設置技に対して差し込む技の少ないキャラには強いが、直接ダメージを与える奥義が一つも無いために純粋な決定力不足。火力さえあればB+以上は確実だと思われる。

Ver2.61

シス実装。
他にベリアルの弱体化、カタリナカリオストロユーステス強化、シャルバブゾーイの弾無敵弱体化。ベリアルの弱体化は大きく、特に防御面でJUのリターンを盾にしたプレッシャーが減ったため押し切られる場面が増えた。しかし根底の対応力の高さに影響するものではないため、依然最上位と評価。
強化の中ではカタリナのものがシンプルながら大きく、ライトウォールによって今まで苦手だった通常技の間合い外での立ち回りが大きく改善された。
弾無敵の弱体化はシャルゾーイがランスパーバブあたりの飛び道具に弱くなってしまった。

シス S+

実装直後はランスロットくらいの強さだと思ったがとんでもなかった。
全キャラ中最速の移動速度、発生の早さにより強制的に独自の読み合いに持ち込める六爪無斬、なぜか派生がありローアインとウーノのいいとこ取りをしたような当て身である迅門紫電、発生≒タッチの鬼門修羅と、能動的に読み合う技が揃ったGBVSに珍しいスピードキャラ。
中でも発生16F、相殺強度の高さと回り込みと殆どのジャンプ置きを潰せる分厚い判定、11Fもの持続を持つ六爪無斬+はリスクを負わず対処する手段が存在しないため、中距離での抑止力として優秀。ダメージも単発1980と破格。
ダッシュの速さはランスロットと同速であるが、66コマンドを持たないためランスロットが出来なかった近L→ダッシュ近Lができ、技の持続がランスロットよりも長く投げ抜け後もダッシュから詐欺重ねができるという違いがあり、通常投げで読み合うキャラの中で最も強い攻め性能を持つ。
これらの性能によりベルゼバブと同じく殆どのキャラが後手に回りやすく、優秀な奥義による決定力も持つためS+とした。

Ver2.62

パーシヴァル↓、カリオストロ↑、ファスティバ↓、ローアイン↑
ゾーイは崩し能力を再考し↑

色々と話題になったバージョン。飛び道具に強いアビリティとシャルロッテファスティバの弱体化、カリオストロほか一部キャラの強化。
全体的に無敵技を持たないキャラが戦う上での障壁を取り除くような調整が多く、キャラパワーの平均化を目指していた印象。
表面上のランク評価は大きく変えていないものの、パーシヴァル対グラン・ナルメア対メーテラのような極端な相性だった組み合わせが減っており、飛び道具に依存していたキャラの多くが少し救われたアップデートだった。
ただベリアル・ベルゼバブ・シスといった飛び道具や無敵のないキャラに強いキャラが手つかずだったため、結果としてパワーバランスはいびつなままという印象を受けた。

飛び道具に強いアビリティの弱体化

パーシヴァルのプラッツェンおよびローエンヴォルフの飛び道具無敵削除、フェリ・ゼタ・ナルメアの飛び道具強度の低下、ベルゼバブのブラックフライ+が初段非ヒット時ダウンしなくなるように。
特にパーシヴァルの弱体化は影響が大きく、プラッツェンは弾速の速い飛び道具しか抜けることができなくなった。ローエンヴォルフに至っては不可能と言っていい無敵時間になっており、ベルゼバブ、バザラガ、カリオストロ、ゾーイ、メーテラといったキャラには相性が大きく変わったと思われる。
他のキャラの弱体化も大きく、黒き槍が一方的に潰されていたベルゼバブや飛び道具のリターンが大きいメーテラ・バザラガ・ゾーイといったキャラは弱体化されたキャラたちに戦いやすくなった。
ただしフェリ・ゼタ・ナルメア・ベルゼバブについては補填となる強化もされており、差し引きで大きく評価を変えることはないと判断した。

シャルロッテとファスティバの弱体化

無敵技を持たないキャラの救済措置。シャルロッテのものは一概に弱体化というわけでもなく、昇竜持ちは直接昇竜しなければならなくなったりランスロットやバザラガやソリッズが出来ていた確定反撃が無くなったりという影響もあった。
ファスティバのダブル・トリプルアタックと愛のヘッドバット+の弱体化はかなり致命的で、ターン維持力に問題が出たほか立ち状態の相手に触ったときやしゃがみ通常技に対して差し返した際にリターンを得ることが難しくなってしまった。

ローアイン、カリオストロの強化

強化の中でも大きいのはこの2キャラ。
ローアイン
トモイのジャンプタイミングと軌道変更が大きく、相手の技で発生前に潰されることが減り立ち回りが改善された。
奥義の弱さは変わっていないが、ギリギリB+に入れられる強さは手に入れたと思われる。
カリオストロ
まるで別キャラになったかのような大幅な変更が行われた。置き兼対空として優秀だった遠Hの硬直が2F減り更に優秀な置き技として使えるようになったほか、メヘンが設置技として十全に機能するようになり、多くのキャラに対して立ち回りでリードを得られるようになった。メヘン設置を前提としたコンボが可能になったのでリターンも増加。
ユエルやシャルロッテに引けを取らないキャラパワーを手に入れたと考えこの位置に。

Ver2.70

本題。

ベルゼバブ~シス、パーシヴァル~ランスロット、ユエル~Aベリアル、カタリナ~メーテラは近い評価。

以前より猛威を振るっていたベルゼバブ、ベリアル、シスを除いて全てのキャラが強化された大規模パッチ。ヴィーラとアバタールベリアルという個性的なキャラも追加され、キャラ差も縮まりバランスは良くなってきている。
ただしベルゼバブ、ベリアル、シスを超えるほどの強化を受けたキャラはおらず、依然としてこれらのキャラは環境の中心だと思われる。
キャラ差が縮まったことでランクの細分化が必要だと感じ、S-およびA-を追加した。
以下変更点による影響考察。

S+

キャラごとの評価差無し。

ベルゼバブ
変更点ほぼなし。ベリアルやシスとの直接対決では若干分が悪いが、他のキャラに対して安定した有利を持つため同列とした。

ベリアル
変更点ほぼなし。理論値だけならベルゼバブとシス両方に有利だと思われるが、2キャラに比べると不安定さが気になる。

シス
弱体化。M真鬼蹴による六爪無斬へのファジー潰しが不可能に、鬼門修羅にカウンター判定追加。
他の技には手を付けられておらず、立ち回りの強さは全く衰えていないため評価を下げるほどではなかった。

S

フェリ≧ナルメア=バザラガ。

フェリ
遠L→トロンベが繋がるようになり追い返し能力が強化、ゲシュペンスト+の有利フレームが増加し、コンボと起き攻めが強化。
ゲシュペンスト+はコンボせずに起き攻めへ移行した場合、中段択が相手のジャンプや殆どの無敵技に勝てるようになったほか、ファジーガード潰しの遅らせ下段が暴れられなくなり真の完全二択を行えるようになった。また11F以上の無敵技への詐欺重ねもできるようになるなど、起き攻めに関してはS1よりも強力な展開ができるようになっている。

ナルメア
主に5LとL鏡花水月の強化。
2L後に振る技がない状況が頻発していたが、この変更でヒット時繋がりやすく・ガード時連続ガードで距離を離せるように。また、神楽5Lの持続ガードによる有利状況の継続も狙えるようになった。
鏡花水月は-6が-5になり、通常ヒット時のリターンは減ったものの殆どのキャラが密着以外で反撃できなくなった。
泡沫からの発生も早くなり、横押しに使える牽制技としての質が上がっている。
解放奥義もヒット後に余裕を持って起き攻めできるようになり、トドメ以外で使っても支障が無くなっている。
立ち回り・攻めどちらも融通が効くようになり、オールラウンダーとして磨きがかかった。

バザラガ
主にMグロウノスと解放奥義の強化。
Mグロウノスの強化はただでさえ強力な画面端のリターンを更に押し上げた。平均火力が上がるだけでなく、+アビリティを使わずに固定ダウンを奪えるようになったことでソウルフォージやアビリティが復活する時間を簡単に作れるようになった。
解放奥義は前進距離増加で弾抜けや遠距離対空として信頼できるものになった。通常奥義よりも起き攻めできる間合いが広く、ロック範囲も十分なため劣勢からの逆転手段が確保されている。
単純な強化だがバザラガにとって重要なポイントを抑えており、他のキャラよりも受けた恩恵が大きいように思える。

S-

キャラごとの評価差無し。

パーシヴァル
主にMプラッツェンの強化。
Mプラッツェンの無敵時間がS1を超える長さになり、パーシヴァルが長年待ち望んだ遠距離対空を手に入れた。
また、吹き飛び距離の変更によるコンボ火力の増加のほかトロイメライも溜めやすくなっており、対飛び道具以外には以前よりも安定した強さを発揮できるようになった。

ジータ
ドライブバースト、ボーパルブレード+の強化。
ドライブバーストは持続当てしやすくなり、中距離から有利を取る技として十分な役割を持つ技になった。溜めるのは相変わらず難しいが、lv2では根本ヒットでも近Lが繋がるようになり相手の防御行動潰しとしても機能するように。
ボーパルブレード+は最終段で壁バウンドするようになり、コンボ可能距離が増加。距離にしておよそ4キャラ分もの長さでほぼ画面中央から端に到達するほど。最も使用する技の大幅な強化により評価を大きく上げた。
今となっては最も長い弾抜け無敵技を持つキャラであり、キャラ対策用としても優秀かもしれない。

ヴィーラ
コンパクトな割にリーチの長い通常技と反撃を受けづらく横押しとして有用なスカーレットオース、相手の待ちを崩せるシュヴァリエ召喚で立ち回りをコントロールするキャラ。変身後はすべての技がコンボ始動になりうる強化がされ、空中性能も上がるなど最強クラスに。
技は少ないがシンプルに強力なものが揃っており、多くのキャラに無難かつ有利な展開を作れる強さを評価。
変身に依存する性質上、相手に先手を取られたあとの逆転力というのは低めなためS-とした。

ランスロット
主にヴィルベルヴィントの強化。
各種派生から攻撃までの展開が早くなり、サザンクロスやヴォーゲンシュトロームを警戒する相手を崩すのが容易になった。
安定した強さを得られる強化ではないが、ランスロットにとって守りが強い相手へのアプローチが増えることを評価。

A+

ゼタ≧ほか≧グラン。

ゼタ
主にLMラプソディH派生の強化。
対空やアビリティ対策としての強さ以外にも、中央でファジー潰しができるようになったところも見逃せない。
ただピンポイントな強化であるため、根本から評価を覆すほどではないといったところ。

ユエル
主に華嵐の強化。
M版のスライディングが強化されており、相手の待ちを崩す力が上がっている。
華嵐は発生の遅さに反して対応されにくい技であり、カリオストロやベリアルのような飛び道具が強力な相手との相性がかなり改善されたと予想。

カリオストロ
主に近Hとスペキュレーションの強化。
近Hは相手のファジージャンプや高度を稼ぐコンボで当てやすくなり、多段という面も活かしやすくなった。
スペキュレーションはコラプスによる弾相殺の追加でダウンする飛び道具にも張り合いやすくなったほか、サーチ範囲増加で相手の前後ハイジャンプにMHスペキュレーションを合わせられるほどになった。
Mスペキュレーションは2H通常ヒットからのコンボが容易になり、スペキュレーション+は近Hが繋がるようになるなどあらゆる状況の火力が上昇している。
個人の評価として崩し能力や防御面を信頼していないためA+としたが、GBVSでは珍しい方向性のキャラであるため今後次第でS-以上の評価になる可能性もある。

シャルロッテ
ノーブルストラテジーの強化。
LノーブルストラテジーL派生のリーチが伸び、無敵技を持たない相手に対してかなり有用な選択肢となった。また、LM版H派生の強化により+アビリティの光を見せずに択に行けるようになり奇襲能力も上昇している。
効果が出る状況の少ない強化のため、大きく評価を上げるほどではないと判断。

ゾーイ
主にMコールワイバーン、Lスピンスラッシュエアの強化。
Mワイバーンの使用時にワイバーンが前進するようになったおかげでLワイバーンを使った設置というプロセスを踏む必要がなくなり中距離の制圧力が飛躍的に上昇した。
また、Lスピンスラッシュエアの発生が3F早くなり移動速度も上昇したことで遠距離キャラへの対抗手段が増えている。
前回のワイバーンゲージやLスピンスラッシュの変更もあり中距離での強さが十分なものになり、防御面以外は十分なキャラとなった。
ただし身長の低いキャラへの崩し能力は低く、技相性も悪いシスなどには相変わらず苦戦を強いられるものと思われる。

アバタール・ベリアル
体力が極端に低いがアビリティの使用制限がほぼないというコンセプトの異質なキャラ。
飛び道具や置き技のリターンが高く、昇竜も横に長いため弾抜け性能もある。更に奥義も弾抜けや対空に使え、コマ投げもついており優秀。
一方でベリアルの2Mの有利フレームやゴエティア、遠Hと無価値なものを失ったことにより近距離の崩し能力や自分よりリーチの長いキャラへの対応手段に欠けている。
各種技の派生は択になる状況が限られており、実体力は7000程度しかないことから繊細な扱いが求められる。
優秀な置き技と昇竜、奥義の性能と不安定さを考慮して暫定的にこの位置とした。

グラン
パワーレイズ、Mレギンレイヴ、Lドライブバーストの強化。
Mレギンレイヴは一見ささやかな強化に見えるが、1段目の攻撃判定部分はやられ判定が無いという特徴があり本来クラッシュする遠Hやアビリティを一方的に潰せる強さがあるため、そういったヒット時にしっかりと2段目が繋がるようになり相手を吹き飛ばすようになった。この強化でパワーレイズを溜める時間も作りやすくなっている。
また、Lドライブバーストの追加部分の発生が早くなったことでヒット確認から繋げられるようになっている。
リーチで劣る相手への対処方が増えており、グランの得意なリターン勝負に持ち込みやすくなったことから評価を一段階上げた。

A

ほか≧ファスティバ>ユーステス。

カタリナ
マイティライドとエンチャントランズの強化。
マイティライドは足払いから安定して繋がるようになり、立ち回りでの下段の選択肢が強化された。
エンチャントランズはH版の硬直が2F減り、フェリなどの遠距離キャラに対してぶっぱなしやすくなっている。
キャラの評価は大きく変わっていない。

ウーノ
主にL刹那の閃きの強化。
空中の相手に対しコンボできるようになり、対空ずらし技を見てからリスクを与えやすくなった。
ただし距離が遠いと移動してから発動する性質上、遠めの飛び込みやゼタの空中アルベスにはあまり効果がないままとなっている。
キャラの評価は大きく変わっていない。

ソリッズ
主に剛破天衝+、不撓不屈の強化。
剛破天衝+はガード後の間合いが近くなったことで、立ち回りから触る手段として実用性が増している。しゃがみヒットでしか追撃できないため、主力技になるほどではないと思われる。
不撓不屈は大幅な強化を受けており、硬直が3F減少したことによりヒットガード問わず追撃できるようになった。また剛破天衝の途中から派生できるようになり、インパクトナックル+や龍牙蹴+から持続重ねが可能になったことで漢気アルティメイタムの逆転能力が十分信頼できるものとなった。
解放奥義であり相手のダメージを受けたあとに発動という遠回りな手順は踏むものの、圧倒的な崩し能力で強キャラ食いも狙えるポテンシャルを高く評価した。

メーテラ
主にM綺羅星の強化。
ゾーイのLコールワイバーンのときもそうだったが、通常アビリティの飛び道具がダウンするようになるのはかなり大きな強化である。
メーテラの綺羅星は発生も早く、全体も遠Hより短いため遠Hカウンター確認綺羅星+を狙うよりもリスクの少ない牽制として機能するようになるはず。
他にもガード時の削りダメージが増えており、綺羅星の変更と合わせて相手の体力を減らしきることが以前よりも楽になっている。
立ち回りで勝つというメーテラの大前提が強化されたことを考慮しAと評価。

ファスティバ
主にスクリュージュエルバスター+の強化。
前回手痛い弱体化を受けたファスティバだが、6Fコマ投げのH版がダッシュ慣性2L刻みからでも入るほどのリーチになったことで立ち回りからの捕まえやすさ・密着の択ともに強化された。
弱体化を完全に補うものではないが、相性をひっくり返す可能性を持つ投げキャラの個性が伸びたことを踏まえてメーテラの次点に。

ユーステス
主にラットレースの強化。
Mラットレースは発生が4F早くなり、見てから前ジャンプされるリスクが軽減された。Lラットレースは依然発生が遅いものの、差があることでゲームメイクがやりやすくなっている。
ラットレース+は爆発が空中ガード不能になり、相手に択をかけやすくなっている。今まで実質空中ガード不能だったスローキルはともかく、スプレッドショットや解放奥義でもガード不能を狙えるようになっているため相手に受けの姿勢を取らせやすくなった。
とはいえやはり強化幅としては大きなものではなく、ギリギリAとしてもいい程度に収まっている。

A-

ローアイン
シーメーマシマシ、Aventure、Mポコパンの強化。
シーメーマシマシは全体が3F短くなり、通常投げから近Lが持続重ねできるように。前回のトモイの強化と合わせて飯を食えるタイミングが増えている様子。
Aventureは発生が3F早くなり、成立から反撃まで28Fとなった。ベリアルのヴァサーゴ+より1F遅い程度であり、攻めている側が反応するには多くの意識を割く必要が出てきたと思われる。また、判定も強化されておりケイオスキャリバーやアンツュンデンなど一部アビリティに対する反撃として十分な性能となった。
Mポコパンは発生が1F早くなり、足払いや牽制でHポコパンを使わずにコンボできるため安定したリターンが得られるようになっている。
総じて大きな強化ではあったものの、立ち回りが根底から変わるようなものではなく、奥義の弱点も改善されていないため一人A-とした。

おわり

とにかく大きめの調整が来て嬉しい。GBVSに関しては弱体化調整もよく考えられてて好きだけど、今回の強化調整も丁寧なものが多く面白い。特にグラン、ランス、パー、ソリッズ、ゾーイあたりは好感持てる内容だった。
要注意キャラでとりあえず思いつくのはバブ、シス、フェリ、バザラガ、ランスロット、カリオストロ。独特のゲームメイクをするキャラなので対策が足りないと一瞬で轢かれる。
いい感じの締めは思いつかないので終わり。駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

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