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Bank Band/はるまついぶき には微かな希望を信じる意味が込められている⁉

「はるまついぶき」の歌詞は、主人公の片思いを描いているようにも見えますが、少し経緯が異なります。

それは、当初「はるまついぶき」の原案は、少し暗いイメージがBank Bandに合わないとの判断からリリースを見送られていました。
しかし、制作と同じ年に新潟県中越沖地震が起こったことをキッカケに、同地震への義援金に充てられるようにと、「はるまついぶき」のリリースを決めたそうです。

では、「はるまついぶき」が紡ぐ物語を見ていきましょう。

『いつも僕は、目を瞑ってあなたに語りかけている。
そうすると、いつもあなたは僕の言葉を微笑みながら聞いてくれるのだ。

いつも僕は、あなたを想って寂しく感じている。
だとしても、この寂しさも愛の証。
そう言って、僕はあなたへの想いが無くならないようにずっと守っている。

僕たちの関係は、まるで雪解けを待つ冬のようだ。

雪が妨げて僕の想いがあなたに届かない。
それでも微かな光が通る隙間があるのならば、それを信じる気持ちを大事にしたい。

僕があなたに想いを抱いてどのくらい経つだろうか。

随分と長い間、あなたを想い続けているため、生きている意味すら見失いそうだ。
でも、僕の心が暗いとあなたがより輝いて見えるような気がする。
暗闇が無いと光を見ることが出来ないプラネタリウムのように。

たとえ、僕の心が深海の中にいたとしても、空まで飛んでいくことさえ出来る。
心は、僕次第でどのようにでも変えられるのだから。

僕はそう思う。

僕たちの関係にどれ程の障害があるのだとしても、タンポポの綿毛のように未来に向かって歩んでいけるのだろうか。

あなたはどう思う?

誰かが僕たちを馬鹿にするのなら、それでもいい。
いつか、2人で笑い合えればそれでいい。
このまま目を閉じて、2人で未来の話をしようじゃないか。

あなたも、いつものように笑ってくれるだろ?

まだ、僕の想いは雪に妨げられて、あなたに届かない。
それでも、僕はここに届く微かな光を信じて待てば、僕たちを妨げる雪が溶けると信じている。
そして、2人で笑い合える日が来るに違いない。

僕はそう思っている。

春の雪解けを待つように』

このように「はるまついぶき」の歌詞には、微かな希望でも信じて待つ様子が描かれていることがわかります。

また、心は自分自身で変えることができるというメッセージが込められているようにも感じます。

そのため、「はるまついぶき」はつらい時にもそっと寄り添うような歌詞が魅力だと言えるのではないでしょうか。

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