面白かったテレビ・ラジオめも 2019/10/28-

1. 菅田将暉ANNの「ショートシャンクの空」

三四郎相田によってスタートしたコーナーで、リスナーが送ったショートストーリーを菅田将暉が読むシンプルなコーナーだが、今となってはショートでもないし、独特の世界観が展開されたりするコーナーとなっている。アルピーANNの家族のコーナーに近い。シンプルなだけに、職人のネタのクオリティ(ストーリー構成やサイコさ)と、登場人物を声だけで演じ分ける菅田将暉の演技力により面白くなっているコーナーであると思う。今回好きだったのは以下のネタ

* ゾンビ映画的な世界の中で、ヴィーナスフォートを支配している東出昌大、そこに突入する金子ノブアキと菅田将暉、それを池袋から見ているIWGPのキングとマコトというストーリー。
→前週で話題になった内容を短いストーリーにまとめている。声だけで絵が浮かぶストーリーと演じ分ける菅田将暉の演技力、さらに最後に登場するIWGPの登場人物により、実際に見たいと思わせる構成がすごい。

* 10年後、地方でレストランを営業する、ある男の一人語りで展開するストーリー。ある日、客が菅田将暉の話題をしている(前週話題になった、菅田将暉が将来やりたい冠番組「すだまさか」)のを聞いて、昔菅田将暉のANNの大ファンであったことを思い出す。実家のレストランを継ぐことを断り、地方で自分のレストランを出すことにした男は、その時にラジオなどを全部捨てていた。思い出したことをきっかけに、親を自分のレストランへ招待することを決心し、久しぶりにラジオを聞いてみると、「こんばんは横浜流星です」。
→素敵なショートストーリーと思わせといて、最後に見事にひっくり返している。直前のネタから打って変わってしっとり読み上げる菅田将暉の読み方もフリになって、最後のオチが見事に決まる。また、こういった構成にすることで、ストーリーが読み終わった後に、菅田将暉がツッコム構成になる。アルピーANNの最終回付近の家族のコーナーであった、10年後にテレビを感慨ふかげに見るラジオスタッフたちだが、テレビに出ているのが、アルピーと見せかけてHi-Hiだとわかる、というネタを彷彿させる。

リスナーだけにわかるラジオのネタを織り込みながら、短いストーリーを構成する職人はすごいと素直に思う。ストーリーそのものの面白さだけでねく、その構成に対する感嘆(今回のネタの最後の展開など)があるので、私は、特にこのコーナーが好きなのだと思う。唯一の不満は最近このラジオ自体の休止が多いこと。

2. 三四郎ANNの相田フリートーク

相田も出演している(ラジオ放送時は未登場)ドラマ「まだ、結婚できない男」の登場人物「金田」に関するトーク。金田は前作「結婚できない男」に登場人物でメインのストーリーには関わらないが、ドラマの世界を構成する上で重要な人物。演じている高知東生は薬物で逮捕されていることもあり、直接の登場はないだろうと思われていた。が、ドラマの世界の中では金田は生きており、金田が出版した本が映ったり、主人公桑野の予定に金田との会食と書かれていたりする。相田はちょいちょいドラマの世界で現れる金田の話やそのドラマの遊び心の話をしたいのだが、小宮が高知東生や薬物を連想させ、相田が話したいことを全然話せなくなる。例えば、金田の姿が映らないことに対して、「捕まったから?」とか、ハイになるというワードに対して、「あの人、だから捕まったんでしょ?」とか。
こういったテレビではしづらい話を聞けたり、相田ツッコミ・小宮ボケという普段と違う構成のやりとりのが聞けるのも面白い。(普段のテレビではあまりフィーチャーされない相田がボケまくってる感じも好きです。)

3. くりぃむナンチャラ サイコロ選手権

板倉、上田、ジャンポケ斉藤、アニマル京子がサイコロを絡めたゲーム企画を行う。サイコロで出た目の数だけ4コマ漫画にコマを足したり、出た目の数だけ既存の俳句に文字を足したり、出た目の数x10秒でフリートークしたり。ゲームそのものの面白さというより、司会の有田がむちゃくちゃするところ、順番を決める順番をサイコロで決める(同じ目が出たら2番が二人いる)とか、アニマル京子の無茶苦茶な回答が面白いところ。
何より私が好きだったのは、ADが判定をするくだり。ちょくちょくこの番組に登場するくだりではある。大声発せられる「負けです」に何度も笑った(そもそも勝ち負けでなかったりする)。これは、ある種、番組をずっと見てたりする人が、期待する予定調和的な笑いなのだろうなと思う。(番組的に)偉くもなんともないADが先生と言われて、判定をするという面白さ(その判定が妙に的を得ていたりする)があるが、何回も見ていると、その判定の内容は関係なくて、ただただそのくだりを見たくなってくる。


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