同性に恋をして殺されかけたお話 #1

こんにちは、雑草です。

ここからはいよいよ本編です。
今回は「出会い、告白 編」です。まだ殺されかけません。笑

さて、お話の要となる私が殺されかけた女性ですが、
ここでは「後輩ちゃん」と呼びます。

後輩ちゃんとの出会いは当時所属していた部活でした。
後輩ちゃんは文字通り部活の後輩で、
入部してきた当初からなぜか私のことを猛烈に推していました。
(ちなみに部員は全員女性です。楽園です。)

もちろん好かれて嫌な気持ちにはならないので、
「自分のどこがそんなにいいんだろ〜」
と思いつつもデレデレしてました(単純)

日が経つにつれて後輩ちゃんと遊ぶことも多くなり、
向こうの熱も一向に冷めることはなく、よく遊び、
いろんなことを話せる関係になっていきました。

当時私にはお付き合いしていた彼女さんがおり、
後輩ちゃんからの好意も恋愛感情ではないとは思っていたのですが、
万が一にも、恋愛感情で好きでいてくれる可能性もなきにしもあらずだったので、
ある程度仲が深まった段階で自分の恋愛対象が女性であること、
今お付き合いをしている彼女さんがいることをカミングアウトしました。

雑草「自分実は女の人が好きで、今彼女がいるんだよね〜」
後輩ちゃん「あ!そうなんですね!いいですね〜!」

とあっけなくカミングアウトは終了し、

(やっぱり、自分のことは一人間としての好意でみててくれたんだな〜)

と安心し、その後も先輩後輩として心を開いて遊べる関係を維持していました。

そうこうしているうちに月日は流れ、
別件でお付き合いしていた彼女さんともお別れをし、
部活も引退となりました。

当時全ての力を注いでいた部活を引退となり、
絵に描いたような燃え尽き症候群に陥っていた自分に、後輩ちゃんは変わることなく優しく明るく接してくれました。

カミングアウトも済んでいたのもあって、
親身に話を聞いてくれて、いつも自分のことを尊敬してくれて、
労ってくれて、なにより人間として好きでいてくれる
そんな後輩ちゃんのことを気づけば好きになっていました。

(でも、後輩ちゃんはノンケ(恋愛対象が異性の方のこと)だろうし、この恋は実らないでしょ…。)

と諦めつつも、心のどこかでは

(いや、でもこんなに好きって言ってくれるんだから、わんちゃんあるのでは…??)

と期待を抱いて一ヶ月ほどもんもんとしてすごしました。

ちなみに自分も後輩ちゃんも一人暮らしだったので、
家の行き来はかなりの頻度でしていました。

とある夜、いつものように遊んでそのまま後輩ちゃんの家に泊まったのですが、隣り合ってゴロゴロとしていると後輩ちゃんが抱きついてきました。

これはもう、伝えるしかありません。

雑草「後輩ちゃんのこと、恋愛対象として好きです。」

心臓はバクバク、頭は真っ白状態であまり覚えていませんが、
結果としてはお付き合いはできないという返事でした。

後輩ちゃん
「自分は恋愛対象が男性で、将来は結婚して子供も産みたいからお付き合いはできないけど、雑草さんのことは大好きでずっとずっと一緒にいたいです」

こんなことを言ってくれたような気がします。
よくできた人間だなと、ますます尊敬の念を抱いた記憶があります。

ただ、「大好きでずっとずっと一緒にいたい」
この一言は世界一幸せで世界一辛い言葉に感じました。


「出会い、告白 編」は以上となります。

私の片思いは予想通り砕け散りました。
でもこれは物語の序章に過ぎません。

次は玉砕からの二人の関係 編となります。


ではまた、次のお話でお会いしましょう。



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