三遊亭圓朝

昨晩は桂歌丸の『江ノ島屋怪談』を聴きましたが、いや、恐ろしかった。
「恐怖の源は“死”である。肉体の死ばかりでなく、精神の死ともいうべき“狂気”である」と誰か(ドイツ文学者か翻訳者)が書いてましたが、老婆が呪いをかける場面の描写が、まさに凄まじい狂気。

三遊亭圓朝という人は噺家では収まりません。文学者です。この人、江戸時代の生まれだけど、明治時代には新聞に小説を連載していました。
『牡丹灯籠』など代表作は岩波文庫にもあるし、岩波書店から全集も出してます。全13巻。9千円以上します。13巻でじゃありませんよ。1巻が9千円。


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