箱根駅伝2023予選会 立教は通過できるのかデータ分析してみた

箱根駅伝2023予選会

箱根駅伝沼にはまって早10数年。
今年の予選会はいつもに増して楽しみにしています。
なぜかというと母校の立教大学が55年ぶりに出場権を獲得するか?期待できる大会だから。

中央大学やSB食品・DeNAでスーパーエースとして活躍していた上野選手が立教大学の駅伝部の監督となると聞いた時は度肝を抜かれた。
上野選手はどんな試合でもとにかく突っ込んで走る、途中苦しくなって離れてもまた戻ってくる、見ていて面白い走りを見せてくれるとても好きな選手だったので「立教、よくやった!」という気持ちだった。

ということで、立教大学は予選会を通過できるのかデータ分析をしてみた。

データの取得と整形

まずは肝心のデータをどこから取得するのか。
色々みてみたが、公式サイト(関東学生陸上競技連盟)にエントリー一覧があったのでこれを使うことにした。

データとしては以下
・大学名
・名前
・学年
・登録陸協
・出身高校
・10000m登録記録

分析するデータとしてはかなり心もとないけれども仕方ない。
予選会はハーフマラソンなので10000mのタイムで分析するのもうーんという感じだけれども、出場するための基準が10000mの持ちタイムなのでしょうがないですね。

そして、取得できたデータがなんとPDF。
いつも思うけど選手のタイム情報とかオープンでデータベース公開してくれたらいいのにな。
(どうやってデータ保持しているか職業柄とても気になる)

文句を言っていても仕方ないのでとりあえずPDF情報をスプレッドシートにコピペして縦持ちのデータを横持ちに変換しつつどうにかデータベースの形に整えた。

この作業がとても大変だったのだけど割愛。

エントリーメンバーの10000m平均タイムの比較

データベース化したデータをとりあえずpythonに読み込んで分析してみた。

とりあえず大学別でエントリーメンバーの10000m平均タイムを比較してみた。
エントリーメンバーは最大14名、
当日走るのは最大12名でそのうち上位10名の合計タイムで争うことになる。


エントリーメンバーの10000mタイム
(平均タイム昇順に並び替え)

左から平均タイムが速い大学順に上位20校を並べてみました。
箱の真ん中の線が中央値
上下のひげは最大値と最小値、それより外側の点は外れ値
箱の範囲に50%が含まれます

箱の大きさやひげの長さが短いほどチーム全体のタイムのばらつきが小さいことを示します。
(国士舘ほんと?と思ってデータ見てみたら半分以上が29分33秒だった)

日体大は平均タイムは全体で最も速く、チーム全体のばらつきも小さくて安定感ありますね。
(藤本選手が出ないと聞いて大丈夫かなと思っていたけど心配なさそう)

立教に注目してみると、なんと全体の11番目。(予選会は上位10校が本選出場権を獲得できる)
10番目の早稲田との平均タイムの差はおよそ2秒なので、全体にすると大体20秒の差。
あの早稲田とこれしか差がないのか。。強くなったな立教…

日体大、大東文化は最大値でも30分を切っており上位通過が予想されます。
大東文化は前回大会は出場逃してしまっているけど、今年はいい感じの仕上がりですね。

上位10名で比較してみる

予選会は上位10名の合計タイムで結果が決まります。
なので上位10名に絞ってみてみました。


上位10名の10000mタイム
(平均タイム昇順に並び替え)

こちらも上位10名の平均タイムを上位20校並べてみました。
上位10名に絞ると各大学の差がだいぶ大きくなりましたね。
やはり東海の速さが目立ちますね。
(外れ値は石原選手かな。日本人1位も狙ってほしい)

立教は13番目。
去年初出場の駿河台を平均タイムでも最大値でも上回ってますね。

やはり予選会の戦い方を熟知している常連校は強いと思う。
明治・日体・神奈川あたりはその辺りアドバンテージがあるし、
全体のタイムを考えると東海、大東文化、山梨学院も堅いか。(あくまでデータ上)

となると残り4校
まさかの早稲田がデータ上だとまだ候補に入ってこない。。
見てみると井川選手が27分台と日本人トップの持ちタイムだが、グラフから全体のタイムのばらつきが大きいことがわかる。(30分台のメンバー構成比が多め)

留学生の存在も見逃せない。
拓殖のラジニ選手、日大のドゥング選手は大きくタイムを稼ぐことが役割として課されると思うのでどこまで貯金が作れるか。

日本人上位選手も気になる。
早稲田の井川選手、東海の石原選手、日本薬科の中山選手あたりが候補か。

立教が通過することを考えると、
日大、拓殖、早稲田、城西、中央学院、国士舘あたりがベンチマークか。
特に日大・拓殖・早稲田は貯金を稼げる選手を擁しているので、
立教は全メンバーが遅れることなく残りの選手の上を行く必要がある。。

ということで、結論としては大変厳しい戦いになることが予想されるけれども、期待もできる位置にいる!(雑)

一人として遅れること厳禁なので、集団走できちんとペースをキープしつつ上位を目指してほしいです。

あと今年は、ここ数年とコースが違うのでその辺りも影響するかな。
アップダウンがあるハードなコースなのでどう出るか。

ということで来年の箱根駅伝に立教が出場することを祈って応援しています。

※データは公式情報を利用していますが、誤り等ありましたら申し訳ありません。また個人で趣味として分析しておりますので転載不可でお願いします。

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