腕から縄が出てくる想像からくる不快感

先日夢を見た。
SNSのブルースカイにもその時見た夢日記を書いている。

その夢では手に細い針やねじが生成されてしまい、
結局手のひらから甲まで貫通してしまうという状況が起こった。
自分は手のひらから甲まで何かが貫通するという経験はしたことがないが、
その状況のイメージができる。

かたい針が手のひらを貫通していると、
自分が生み出したものなのに無機質で
自分自身とは違うものという認識がある。
手のひらに垂直に刺さっている針を
手のひらに水平になるように倒していくと
手の厚み分だけの抵抗が発生して不快感を得るだろう。
また倒せば倒すだけ、
垂直に伸びている針の刺さった穴は広がろうとするため
痛みが出て、結局水平になんかできるはずもなく、
多分30°くらい傾けただけでもう触るのはよそうとするか、
はたまた穴が多少広がったのをいいことに、
手のひらからすぽっと抜いてしまおうと考える。

この体内から出る異物のゾワゾワ感は人類みな共通なのか
はたまた自分だけのものなのか気になるが、
それは正直わからないことだ。

分からないことと言いつつ、考えやすい作品で感じてもらうことができる。
スパイダーマンをイメージする。
スパイダーマンは原作は知らないが、映画ではどうも手首の内側の部分から
糸が出てきて飛ばしたりつかんだりすることができる。
このシーンを思い浮かべる。
糸が手首の内側から出てくる瞬間に不快感はない。
出てくる瞬間は液体に近い柔らかい物体であり、
ある意味血を流しているのと変わらないと感じる。
また、先に述べた針やネジよりも、より生体に近いもの
というイメージが違和感を和らげてくれている。

問題はその糸(液体)が糸(縄)として扱われた瞬間である。
スパイダーマンがビルからビルに飛び移るときに
出した糸をビルにくっつけて移動するシーンがある。
あれは不快感がある。

まず、大事な部分として
縄として具現化しているそれは、
手首から出てきているそれと、切り離されているのだろうか?

・切り離されている
(つまり縄は縄単体として存在しており、
 スパイダーマンはその縄をつかんでいる)
ならば、不快感は0に近い。
それは普通に投げ縄と同じだからだ。

・切り離されていない
(糸は体から出ている途中であり、縄は一応つかんでいるだけ、
 もしくはつかんでおらず、手首が引っ張られる形になっている)
ならばめちゃくちゃ不快感がある。
なんというか内蔵が引き出されているという感じになる。
特に、もし縄を手でつかんでないとするならば、
自分のうかがい知らない場所を
ものすごい力で引っ張られるという感覚がたえられない。

腕から縄が出てくる想像からくる不快感は
自分ではない無機質な異物が体内から出てくる、
また一部入っているという不快感なのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?