図解で分かる【魔術師 展開入門】
1. はじめに
本書の位置付けとしては、
と感じた方に向けた、
P(ペンデュラム) テーマ:「魔術師」の入門書です。
(専門性につきましては、
先駆者様の著書の方が遥かに高い為、
そちらの理解を深める為のスライドとして活用して頂ければと思います。)
P(ペンデュラム) というシステムに初めて触れる方でも分かるよう、
出来るだけ噛み砕いて説明するつもりなので、
これから旅立つ、「魔術師」初級者の方々のお役に立てれば幸いです!
2. P(ペンデュラム) って?
まずは、初心者の方が躓きがちな
P(ペンデュラム) というシステムの仕様についてお話しします。
ある程度、事前知識のある方や、
「魔術師」の展開のみを知りたい方は、読み飛ばして貰っても構いません。
P(ペンデュラム) の特性としては、以下のものが挙げられます。
その他にも、基本的なルールとして
などのルールもあります。(最初の内は覚えなくても大丈夫です)
(これらを深く掘り下げて行っても構わないのですが、
入門書としての主旨を損なうのは本意ではない為、いずれ別の場所で。)
P(ペンデュラム) は、
要所要所で地道にアドバンテージを稼いでいくシステムなので、
覚えておいても損はないかも知れませんよ?
3. 「魔術師」というテーマについて
「魔術師」というテーマは、
といった特徴を持っています。
言ってしまえば、「魔術師」の正体は、
「テーマ内チューナー内蔵の、4軸展開系デッキ」であり、
汎用EXカードの恩恵を非常に受けやすいテーマなのですね。
融合・シンクロ・エクシーズ、そしてペンデュラムと様々な召喚法を操り、多彩な戦術を持つ魔術師。
展開面において、非線形故の複雑さがありますが、使いこなせると、「なんか凄い!」と思って貰える利点もあるので、頑張って展開ルートを覚えて下さいね!
4. 魔術師の基本展開
『目標1:(P召喚前に) エレクトラムを成立させる。』
魔術師にとって、一番の上振れ展開は、
P召喚前に
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を成立させられることです。
比較として、P召喚後に「エレクトラム」を立てる場合を見てみましょう。
と、あらら、最低限の展開だけでも、手札5枚を超過してしまいましたね。
(勿論これは、一部の過程を意図的に省いた、意地悪な例示なのですが。)
ですが、P召喚前に「エレクトラム」が成立していると、
P召喚時、EXデッキから、使った2体分の素材がそのまま返って来るのです。
このように、「エレクトラム」を先に立てられるだけでも、
後の展開がぐっと楽になります!
P召喚前にエレクトラムを成立させる方法は、主に四通りあります。
これらに加え、
《EM ドクロバット・ジョーカー》等のPモンスターを通常召喚し、
素材となるPモンスター2体で、「エレクトラム」をリンク召喚しましょう!
『目標2:2種の「ペンデュラムグラフ」カードを揃える』
ここで言う「ペンデュラムグラフ」カードとは、
《星霜のペンデュラムグラフ》・《時空のペンデュラムグラフ》の
2種を指します。
この2枚を獲得する方法は、二通りあります。
今回は、②の《虹彩の魔術師》を介する展開を述べたいと思います。
まず、虹彩の魔術師を
の、いずれかの効果を使って場に持ってきます。
2種の「ペンデュラムグラフ」を揃える為の、
破壊効果の必要回数は3→2回(緩和後) です。(後攻であれば、自壊も可能。)
「虹彩」を破壊するのには、主に
「エレクトラム」や「EMペンデュラム・マジシャン」が使われます。
ですが、「エレクトラム」は制限カードであり、
「ペンマジ」も、いつも初手に引けるとは限りません。
その為、「覇王眷竜スターヴ・ヴェノム」で「エレクトラム」の効果を
コピーし、②の効果を使用することで、破壊回数を満たしましょう!
5. ハリ禁止前の魔術師基本展開
仮に、「水晶機巧 - ハリファイバー」が戻って来た場合や、
「魔術師」の軌跡を辿りたい方の為に、一応記述しておきます。
(とは言え、現在の展開と共通する部分もある為、
見ることが完全な徒労とはならないはずです…!)
【デッキレシピ】
デッキレシピは以下の通りです。
(引用元:遊戯王 マスターデュエル プラチナⅠ【魔術師】解説)
主要カードと、その採用理由は以下の通りです。
アドバンテージを得られるカード (+1カード):
・その他の主要カード:
エクストラデッキは諸説あり、Lモンスターやレベル8S、ランク4モンスターを入れ替えても良いでしょう。
【展開】
【目標1:「エレクトラム」&「ペンデュラムグラフ」×2】
大前提として、「エレクトラム」をL召喚します。
基本の動きは、「エレクトラム」の②の効果で「虹彩」を割り、
「アストログラフ」を選んで手札に加え、そのまま特殊召喚するといった
ものです。
次に、この「アストログラフ」と、場の闇・Pとで「覇王スターヴ」を
特殊召喚します。
その際、コピー元は「エレクトラム」とします。
やることは少し複雑で、
となります。
この動きを完遂するためには、
「覇王スターヴ」で「エレクトラム」をコピーする動きを、
2回繰り返す必要があります。
(忘れる方が出るであろう為、念押ししておくと、
「ヴァレルロード・S・ドラゴン」の効果で「エレクトラム」を先に装備してしまうと、
コピー効果が使えなくなることは覚えておいて下さい!)
その後、レベル8の「覇王スターヴ」が2体居るはずなので、
「No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー」を作ることが出来ます。
このカードは、魔法一無効としても使えますし、
攻撃力の低い「エレクトラム」の護衛としても使うことが出来ます。
【目標2:ハリファイバー→レベル8・10S】
ハリファイバーへのチューナー供給元としては、
が考えられます。
レベル8・10Sの出力方法、及び、出力先は以下の物となるでしょう。
自分のターンでは、
次のターンで、
といった立ち回りが想定されます。
基本の最終盤面はこちら。
以上が、「ハリ」禁止以前の展開でした!
6. ハリ禁止後の魔術師(セレーネ型魔術師)
デッキレシピは以下の通りです。
(引用元:遊戯王 【魔術師】2022.10月制限 《虹彩の魔術師》準制限化の影響とゲームプラン)
個人的には、
制限改訂以前より、難解さは減り、展開がシンプルになったと思います。
それでは、展開を見ていきます。
【目標1:「EMオッドアイズ・シンクロン」を墓地へ送る】
まず、「星刻の魔術師」を立て、起動効果で、デッキから
「アストログラフ」・「慧眼」の手札にない方をサーチします。
次に、「慧眼」のP効果を発動しますが、
「星刻」の効果で、それを空打ちにさせ、
デッキから「EMオッドアイズ・シンクロン」を墓地に送ります。
ここで重要なのは、「オッドロン」を墓地に送ったという結果です。
破壊されなかった「慧眼」のP効果を再度使い、「虹彩」に張り替えます。
この際、「アストログラフ」を手札から特殊召喚。
場のPと「アストログラフ」で「エレクトラム」をL召喚。
EXデッキに「クロノグラフ」を送り、
「アストログラフ」・「クロノグラフ」を、手札・EXデッキに揃える。
ここから、いつもの「タイタニック」ムーブをするのですが、
ここで、「虹彩」の破壊時効果で、最初に「星霜」を持ってきておくこと!
(「神聖魔皇后セレーネ」に、魔力カウンターを3つ置く為。)
【目標2:「セレーネ」&「オッドロン」蘇生→レベル8S】
「エレクトラム」と素材一つの「星刻」で「セレーネ」をL召喚。
この時、場、墓地の魔法カードは
Pスケールで2枚、星霜で1枚なので、
「セレーネ」にはカウンターが計3つ乗ります。
「セレーネ」の効果で、墓地の「オッドロン」を蘇生。
蘇生した「オッドロン」の効果で、スケールの「賤竜」とS召喚をし、
レベル8Sを成立させる。
(蘇生効果は、黒牙の効果を使っても良い。)
二度目の「覇王スターヴ」は黒牙を破壊し、
「星刻」を蘇生して「時空」とのコンボを狙ってもいいし、
「星刻」の素材となった、レベル4「魔術師」を蘇生して、
新たにランク4を作っても良いでしょう。
基本の最終盤面はこちら。
以上が、「ハリ禁止以降」の展開でした!
7. 付録:展開に挟めるコンボ集
魔術師というのは、ギミックが豊富なデッキです。
以下に挙げるのは一例でしかありませんが、
プレイングの幅を広めるギミックなので、覚えておいて損はないでしょう。
・「ペンマジ」+「ラスターP」
「ラスターP」P効果でEXデッキにペンマジを送り、
不要なスケール二枚から「ドクロ」と有効な「EM」に変換できる。
・「エレクトラム」+「黒牙」
「アストログラフ」で「黒牙」を回収しつつ、
墓地のPを回収でき、更に展開を伸ばせる。
・「時空」+「紫毒」
「時空」の1破壊に加え、処理後に1枚表側のカードを破壊出来る。
・「覇王スターヴ」+「レボリューション・ドラゴン」
「オッレボ」の召喚条件を無視できるので、
効果より相手のLPの半分(LP5600以下なら確殺ライン) の攻撃力を得る。
(相手のLPが8000なら、攻撃力は2800→6800)
また、LPの半分を支払うことで、
墓地・フィールドをリセット出来る効果は強力。
(フィールドのPカードはEXデッキに送られる。)
・「ダークヴルム」+レベル4→「No.41 泥睡魔獣バグースカ」
Gを受けた後などの妥協展開として、二ターン拘束を試みれる。
刺さる相手になら時間稼ぎが出来、
破壊されても、墓地から「ダークヴルム」の自己蘇生が可能。
・「覇王門零」+「虹彩」・「紫毒」
破壊時効果を持つカードと「覇王門」で、
無駄なく「ハリ」展開まで繋げられたが、「ハリ」禁止により優先度減少。
・「セレーネ」+「ペンマジ」+「デスサイズ」
「セレーネ」の効果により、相手ターンに「ペンマジ」を特殊召喚。
・「ハリ」+「アストログラフ」→「うらら」手札
「ハリ」の効果によって出力した、「うらら」等の手札誘発を
効果で破壊することによって、「アストログラフ」で
デッキから、手札誘発を手札に加えることが出来た。
8. 終わりに
以上が、魔術師の展開となります。
これまで、他人に見せるような文章を書いたことがなかったので、
上手く書けたかは自信がありませんが、
ここまで読んで下さった方々のお役に立てれば幸いです。
それでは、また機会があればお会いしましょう!
参考:ヒマワリの独り言 / URL:https://ameblo.jp/s-tkay/
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