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ママを、一体なんだと思ってるの。長男に蹴られて鼻血が出た話①

こりゃ書かないかん!と思ったある育児の出来事の話をしたい。
でも、大丈夫かな。気合い入れて書く文章は堅苦しくって、ノラない。
感情を綴るんじゃなくて、出来事をまとめる文章は、整理が苦手な私はダメダメ。
かけるかな、でも、書きたいな。
長文になると思う、でも、最後まで読んでもらえたら嬉しいです。

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息子(長男7歳)に蹴られて鼻血が出た。

容赦無く叩いてきて、蹴ってきて、「私をなんだと思っているの。」と思わず声が出た。悲しくて悔しくて、泣きながら公園から帰った。
「勝手に帰りなさい。」そう突き放したけれど、横断歩道を渡る時、息子が付いてきているか安全に渡れているか少しだけ後ろを見てしまう自分の性にも、切なくなった。

ドン、バタン!と音を立てながら泣きながら帰ってきた私たちに驚いて、在宅ワークの夫が出てきた。簡単に出来事を説明して、長男を托し次男とお風呂に入る。

やっちまったとは思っただろう長男は慌てて謝ってきたけれど、私は言った。
「ママ鼻血が出たよ。痛かったよ。取り返しのつかないことをしたよ。」と。

「ママだって、ママである前に、人間です。私はもう今日、ママをしたくありません。」

小さい頃から癇癪持ちで、物を投げることが多かった長男。
うまく言葉で伝えられない葛藤からなのか、とにかくママ(私)に全力で当たってくることが多かった。
自分から手を出すことはないものの、理不尽な嫌なことがあると相手に3倍返しの攻撃をするほどの衝動性がある。
7歳になってもそんな特性がある長男には、常日頃から言っていた。

「取り返しのつかないことをしちゃダメだよ。」
「どんなにカッとなっても、ごめんね、って言ったらいいよって許してもらえるくらいのことしかしちゃダメなんだよ。」って。

マスクについた血を見て私は、これは甘やかしちゃいけないと思った。

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ことの発端は、いつもの公園、いつもの場所、そしていつものお友達と遊んでる時に、1人お兄ちゃんが入ってきたことだった。

たまに公園で見かけるお兄チャン。
小学2年生というけれど、割と早い時間帯からいつも1人で公園に来ていて、暗くなるまでいる。いつも誰かの後にふらっと付いて、何となーく一緒に遊んでもらう。でも、遊び方関わり方が上手じゃないので、まぁトラブルを起こす。
人の虫かごを勝手にとっていってしまったり、人の家から勝手に鉄の棒を取り小さい子がいるところで蹴ったり…。
特定の遊び友達はいないようで、仲間に入りたいけれどうまくいかず、遊び方を知らない、そんな感じだった。その子に事情はあれど、親の中でも、ちょっと気をつけて見てなきゃなと思う存在だった。

そのお兄ちゃんがいつものメンバーの中に混じり、案の定遊びは変な方にエスカレート。虫取り網に大量の葉っぱと砂を入れて、砂爆弾を作る?ということをやっていたらしい。気にはなりつつも、子どもの空間に入りすぎてもと少し離れたところで見ていた、矢先。

仲良しのお友達が「あのお兄ちゃんが〇〇(長男)に砂かけて、長男くんが泣いてどっかいっちゃった」と教えてくれた。

息子はよく逃げ出す。お友達と遊んでいても嫌なことがあると、公園の少し離れた茂みの方に1人で行き、心配して見にきてくれる人から逃げ、気持ちが落ち着いてくるとなんとなく遊びの輪に戻っていったり、いかないまま帰宅したり。
まぁそれはよくあることだとは思いながら、今は砂が目に入っていても大変。
しかも、見渡せる範囲に隠れていない。

少し焦ってさらに離れた場所まで見にいくと、ふてくされながらどんぐりを拾っていた。

「大丈夫?砂かけられたんだってね。目に入ってない?」

そう近づくと
「なんできたんだよ!追いかけてくるな!」と怒りをあらわ。

「心配して教えにきてくれたんだよ。姿が見えないから心配したんだよ。」
「嫌だったね、何があったの?」
「もう今日は家帰る?」

いやだ、くるな、帰らない!1人になりたい!…収まらなそうな気配な長男。
次男も置いてきてしまったし、あいにく携帯も忘れてしまってママ友に連絡もできない。ひとまず元の場所に戻りたい。

「1人になってていいから、見えるところにいてね。先に戻ってるね。」

私は先に戻り、程なくして長男もいつもの茂みの隠れ家に戻って1人でいた。

まぁけがはなかったし、いつものことだろう…

そう思ってたんだけど、全然そんなことはなかった。

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しばらくすると、明らかに不機嫌で降りてきた長男。
いきなり、私の肩をパンチした。

「痛いからやめて」全く聞かず、連続でパンチ。
「ママに当たるのはおかしいでしょ?お兄ちゃんに一緒に話に行く?」
嫌だ!とひたすらパンチ。

注意されたりたしなめられると、どんどんエスカレートしていく長男。

わざとママ友のカバンを落としたり、ママ友に向かってドングリを投げたり。
流石に「やめなさい!」と怒り始める私をおちょくるように「怒られたいの!」と笑ったり、変顔したり。

ムカつきながらもほっておくと、工作用に持ってきたハサミを袋から出し始めた。

焦ったママ友が「長男くん、危ないからハサミだけはやめて」というと、「なんでやらせてくれないんだ!」と半泣きでまた暴れ出す息子。

「今持つと、怖いんだよ。」と説得するももうスイッチが入った息子は最高潮に暴れ、抑える私の手を振り払い、パンチに蹴りにやりたい放題、本気の取っ組み合い!

見かねたママ友が「長男くん、ママ痛いよ、もうやめなさい」と声をかけてくれるも聞かずにやり続け、私はもう心がポッキリ状態。

….なんで私がここまで攻撃されなきゃいけないの??

「はい、もう帰ろう。おしまい」と自転車まで連れて行き、気づく。

….あ、鼻血出てる。

「ママを、なんだと思ってるの?」
「もう勝手にしなさい!」
振り向かず、長男を置き自転車に乗り自宅に帰る。
そして、冒頭につながる。
息子に蹴られて、鼻血が出た。悲しいし、悔しいし、情けない。
もう、ママなんてやりたくない。

申し訳なさそうに「ママ、叩いちゃってごめん」といってくる。

「なんでママをあんなに叩いたの?」と聞くと、「追いかけられたのがやだった。1人になりたかった。」「追いかけたのは姿が見えなくて心配したからだよ、お兄ちゃんにぶつける怒りをぶつけられないで、こっちに当たるんじゃない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!あなたは取り返しがつかないことをしたんだよ。すぐに許せません。よく、考えてください。」

ようやく泣きじゃくった息子。
いきがるんじゃない、早く泣け。変に平気なふりをするんじゃない、泣いてしまえ!

ひとまずその後は次男と過ごし、寝かしつけた。
長男は1人でキッチンから晩御飯を拝借して食べ、お風呂に入り、寝た。
いつもの湯たんぽがない、寒いっていっていた。
知らない。
夜中に寒くて布団に足を入れてきたのも知っている。
でも、知らないよ。

年上のお兄ちゃんに砂をかけられて嫌だったんだろう。怖かったんだろう。言い返せなかったんだろう。もっともっと最初に寄り添えばよかったのかな。
でも、なんでそれで心配してくれる人を叩く?蹴る?
夫には「ママならなんでも許してもらえると思ってるんだよ。それでどんどんエスカレートしている。今回は毅然とした態度をとるべき。」といわれた。すぐ罰を与えるという発想になる夫には反対だけれど、確かに今回のことはすぐには許してはいけない。これは逃しちゃいけない。今、ちゃんと向き合わなければいけない。

明日の朝の長男へ向けて、手紙を書いた。

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長男くんへ。

昨日したことを覚えていますか?
私は鼻血が出て、怪我をしました。とても痛かったです。
あなたは取り返しがつかないことをしました。
①自分や誰か(人)を傷つけること
②大切なものを、壊すこと
→これが、取り返しのつかないことです。
ごめんねと謝っても、すぐにいいよと許されないことです。

なので、私はまだママをしません。
自分でなんとかしてください。(どうしても大人の力が必要な時はパパに言ってください)

今日は4時まで弟と公園に行きます。
放課後は学校の広場に行くでも、家に帰ってくるでも、好きにしてください。

じっくり考えて、何か伝えたいことがあれば、手紙でも直接でもいいので話してください。

〇〇(私の名前)より

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もう、7歳。自分でレンジでチンして、適当にあんまんでも焼きおにぎりでも食べればいい。明日は、朝ごはんも作らない。水筒も準備しない。
ママをやらない。
毅然としよう。


寒いと足を布団に突っ込んでくる長男を感じながら、朝が来た。

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