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モリンガ植樹@カンボジア、農家の収入アップがなぜ必要なのか

こんにちは、ZAP代表取締役の奥本です。
今回もモリンガの話です。

スタッフSoknouen(ソクヌン)のおじさんは、プレイベン州というベトナムの国境付近に住んでいる農家、1haの土地を持っています。
Soknouen(ソクヌン)の頼みであれば、ということで、こちらは契約農家として進むことで話がほぼ決まっています。

ありがたい限りです。


さて、毎度のことですが、モリンガの植樹の前に、横道にそれます。はい。いつも暑苦しい男です。大事なことなので繰り返しますが、もうこの前置きいいよ、早く植樹の様子を見たいという人は、目次から飛んでください!でも、まぁもう一回前置きに、付き合ってやるよという方はよろしくお願いします。


前置き


プロジェクト。

プロジェクトをするとき、いつも考えることがあります。それは、WHY、なぜやるのかを突き詰めるということです。

何でやるのか、・・・農家の収入アップ

何で農家の収入アップが必要なのか?
収入がないと満足な医療を受け入れられない、命が助からない、農家の子どもは十分な教育を受けられない、貧困の連鎖が生まれる、資本家が低教育の人たちを労働力として雇う、格差が拡大していき貧困者は貧困層から出られない、トリクルダウンは起こらない・・・。

貧困からくる、解決しないといけない様々な問題は多々あります。

誰かが、毎日死にそうなくらいの貧困の生活をしてくれているおかげで、経済的自由を手に入れられるのは、果たしてこれは、本当に幸せなのでしょうか。

こんな問題は、政府に任せて、お前はまず稼げよ、というアドバイスを以前いただいたこともあります。

ただ、やはり目の前にいる、スタッフスタッフの家族を見ると、自分が動かなければ、始まらないという思いと行動になってしまいます。

だから、やらないと、ですね。


モリンガ植樹10本@プレイベン カンボジア!

プノンペンから約3時間、ベトナム国境付近のプレイベン州の農村にSoknouen(ソクヌン)のおじさん(Soknoeunのお兄さんの奥さんの父親)は住んでいます。

プノンペンで育てた苗10本をおじさんの土地で、管理、生育をお願いしました。いきなり、1haではなく、まずは庭の周りの空きスペースに植樹をしてきました。

嬉しいことに、おじさんに苗を渡していくと、近所の農家の方も、モリンガを育てたい、持ってきてほしいと依頼がありました。



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さて、おじさんは農業を生業に、4人の子どもを育ててきています。

今、田舎に住んでいるのは、おじさんと、一番年下の高校生の次男とで二人で生活しています。

農業を通じての年間現金収入はわからないとのこと。


計算すると、年間4万円から5万円くらいはあるかもしれないが、ほぼ計算できない、自給自足のような暮らしということです。


さて、自給自足や子どもたちからのお金がある、ということで、今の生活に困っていることは一見ないようにも見えました。


でも、話を進めていくと、やはり子どもにもし何かがあった時はどうしようか、この先年を取ってくるし万が一の病院代だけでも、かせいだほうがいいよなと、漠然とした不安を抱えていました。



消費者の課題は??

さて、生産者の課題としては、

働けど働けどわが暮らし楽にならずじっと手を見る、

ということでしたが、私たち消費者はどうなんでしょうか。

行き過ぎた安さをもとめてないでしょうか。
行き過ぎたサービスを求めていないでしょうか。
対価ってお金を払うことってどういうことなんでしょうか。

一度振り返って考えてみる時期ではないでしょうか。

確かにコロナでなかなか給料も上がらない、お金もない、安いものしか食べられない、という現状はわかります。

でも、あなたが食べている、口にしているその食べ物たちは、あなたがしあわせになるだけで、生産者を悲しませていることはありませんか。

もう一度、購入前に食べる前に、考えてみませんか。
僕らが食べるそのご飯は、まわりまわって、生産者の貧困の連鎖に、教育の低さに、拍車をかけているんじゃないでしょうか