詩です。作物とともに腐る村
墓守の老婆が若者に笑う
項垂れた向日葵が午後の日差しをうなじに受ける
作物は畑に生ると緑に腐って虫を喰い殺す
すえた畑に老婆が鎌を振るっているのが見える
目もあやに腐った日射がアスファルトを這う匂いがする
集落は老人達と共に腐り果てていく
殺到する山々だけが深い緑の吐息を吐く
畑はすえた。老人達の黄色い飛沫ですえきった。
墓守の老婆が僕に笑う
黄ばんだ前歯に僕が映りこむ。
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墓守の老婆が若者に笑う
項垂れた向日葵が午後の日差しをうなじに受ける
作物は畑に生ると緑に腐って虫を喰い殺す
すえた畑に老婆が鎌を振るっているのが見える
目もあやに腐った日射がアスファルトを這う匂いがする
集落は老人達と共に腐り果てていく
殺到する山々だけが深い緑の吐息を吐く
畑はすえた。老人達の黄色い飛沫ですえきった。
墓守の老婆が僕に笑う
黄ばんだ前歯に僕が映りこむ。
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