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五月の夜。
なのに、やけに寒い。
ヒーターに遺っていた灯油を使い切り、今年の冬が終わったように思える。
その一方で、冷蔵庫の中で二度目の夏を待つメロンシロップが居たりする。
夏と冬は、近い?
それとも、お互い遠いところにいる?
北半球と南半球の誓のキス。
チガイマスカー❓🤵♂️
死ぬ日を決めたいんだけどさ。いつがいいかな?
え?君と出会った日?笑いや~ちょっと今から遠くないかなぁ?
日付の語呂合わせとか、六曜とか気にするタイプ?思い立ったら即行動しないのがキミらしいよね笑
そういう部分、死んでも治らないんじゃない?生まれ変わってもすぐ会いに来なさそう笑笑
人の死を 思い出したる 雪が降る
綺麗な雪から 溶けていく日々
境界があいまいになりつつも変わらず四季は巡っていって
幾度なく重ねてきた季節に、まるで初めて顔見えするかのような気持ちで毎年きみの香りに恋焦がれたりして
結局、貰った野菜を全て腐らすように一つずつ季節は閉じていって
地球が異常で境界があいまいなら、僕らも狂ってたっていいはずなのに
窓に触れた時、指先に湿り気を感じた。君だって泣くのかと、つられてなんだか僕も泣きそうになる。
涙によってもたらされるカビは、君の目やにだったのだろうか。
新聞の記載。今日は「小雪」。
ビンゴ大会ってさ、楽しかったよなぁ
番号をみて、一喜一憂。自分の指でプチッと、穴を開けるンだ
当たるとか、当たらないとか、そういうのは案外どうでも良くて
…過ぎゆく月日はそんな感じだった。楽しくなんてない
景品はもう残っていないのに最後までその席に座り、無心に数字を潰している
炭酸水が緑色に染る。アオコが発生したのでも、工業排水によるものでも、ない。
夏の忘れ物。半額のメロンシロップ。氷山に注がれていたそれは、冬であり、また夏の体現でもあった。
十五夜を追うように、まあるくバニラアイスを乗せる。
紅く染る秋に似つかぬ、緑。
季節は巡るのだ。