俺が行く。遠い銀河のブレーザー
先々週最終回を迎えた『ウルトラマンブレーザー』は2013年の『ウルトラマンギンガ』より開始した「ニュージェネレーションウルトラマン」の通算11作目に相当します。今回のS.H.figuarts ウルトラマンブレーザーは初のウルトラマン紹介にして既製品の紹介です。
ウルトラマンブレーザーは史上初のM421より地球にやってきたウルトラマンであり、タイトルにもなっている5文字のウルトラマンとしても史上初です(ウルトラマンビクトリーは『ギンガS』のウルトラマン)。全体的にはウルトラマンベリアル アトロシアスを思わせる外骨格に動脈と静脈を思わせる赤と青の線が左半身に走るという異様な容姿となっており、両眼の上にも青いクリスタルを備えた異様な容姿となっています。尚、このクリスタルは田口清隆監督によれば「戦いの際に負った傷が瘡蓋のように結晶化したもの」とのことです。
9話で対決した総天然色ウルトラQ DVD BOX 特典ソフビガラモンと。M421の文明レベルがそれまでの「ウルトラの星」とされる星よりも低い為か掛け声もそれまでのウルトラ戦士のような叫び声ではなく、怪獣の咆哮のような巻き舌での唸り声を発します。最終話では遂に「オレモ‥イク‥」という言葉を発しました。
10話に登場したウルトラ怪獣DX ツルギデマーガを改造して作成したデマーガと。手にしたガラダマ雷鳴剣・チルソナイトソードはガラモンストーンで召喚する巨大な剣でギアレバーを引く回数によって必殺技が変化します。デマーガはいずれ紹介予定です。
15話に登場したプライズソフビ ガヴァドンと。彼は誕生経緯が特殊なだけに製作発表会でその姿を見た時は驚かされました。変身アイテムのブレーザーブレスはそれまでのオーブリング、ジードライザー、ルーブジャイロなどが「普段どうやって持ち歩いているの?」という疑問を視聴者に持たせてしまっていたからか召喚式となっています。尚、ブレーザーは主役ウルトラマン史上初の左拳を突き上げるぐんぐんカットとなっています。
チルソナイト繋がりでウルトラ大怪獣シリーズ5000ワイアール星人と。最終話ではウルトラマンゼアスのスペシュッシュラ光線と同じ構えで放つブレーザー光線でヴァラロンを撃破しました。尚、これはブレーザーの動脈と静脈を思わせる赤と青の線が左半身に集中している為だと思います。
平成最後のウルトラマンシリーズにあたる『R/B』以降の令和ウルトラマンは以下に挙げる通り昭和ウルトラマンシリーズを逆行するような作風であり、これを起点としてニュージェネシリーズは折り返しているような特徴を持っています。
『R/B』:レオと同じく兄弟
『タイガ』:タロウの息子
『Z』:Aが名付け親
『トリガー』:帰ってきたティガ
『デッカー』:セブンと同じ怪獣が味方
『ブレーザー』:科学特捜隊とSKARDはどちらも5人
以下の()内は対応する昭和作品とその特徴
『ジード』&『タイガ』(『タロウ』):息子、ゼロ
『オーブ』& 『Z』(『 A 』):ジャグラー、フュージョン、そっくりな武器
『X』& 『トリガー』(『帰マン』):ティガ、防衛隊の装備は怪獣に由来、防衛隊に宇宙人がいる、主人公と行動を共にするヒロインの名は「SAOシリーズ」のヒロインと同じ
『ギンガS 』& 『デッカー』(『セブン』):前作の続編、味方の怪獣、宇宙からの敵
『ギンガ 』& 『ブレーザー』(『マン』):ニュージェネの初代ウルトラマン& M421の初代ウルトラマン、顔に青いクリスタル、光の槍、「ブレーザー」とは巨大楕円銀河で発生する現象の一つ
しかも、今年の『ブレーザー』は現状登場している怪獣も『マン』と似通った物が多いと思います。
・バザンガ&ベムラー:1話の宇宙怪獣
・ゲードス&ゲスラ:名前が「ゲ」から始まる海獣
・タガヌラー&アントラー:名前が「ラー」で終わる昆虫怪獣
・ドルゴ&ザンボラー:環境破壊に怒り出現した四足歩行の怪獣
・ニジカガチ&ジラース:学者に操られる怪獣
・デルタンダル&バルタン星人:初代はいずれも夜に空中戦、後に300m級の個体が登場
・モグージョン&テレスドン:回転体当たりを得意とする地底怪獣
・ヴァラロン&ゼットン:打倒ウルトラ戦士を成し遂げたラスボスの宇宙怪獣
最後に筆者が中1の年のウルトラマン、高1の年のウルトラマン、大1の年のウルトラマン、社会人1の年のウルトラマンの揃い踏みを。全員「史上初」となる要素があるウルトラマンです。
今回紹介したS.H.figuarts ウルトラマンブレーザーは昨年11月より一般販売中です。
次回は同じく昨年末より一般販売中であるブレーザーの相棒ロボットを投稿予定です。みんなで読もう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?