幸せな子
私はスーパー等子供がお菓子売り場をウロチョロしながら大きな声で「お母さん、おかあさーーん、おかあさーーーーん」と呼ぶ声や駄々をこねて泣き叫ぶ子、走り回る子がとても苦手だ。
大勢の買い物客がいるのに、耳障りで目障りで親の躾がなってないなと独身で子なしの私はずっと思っていた。
でも、自分を掘り下げていくうちに自分が出来なかったことが出来るその子供が羨ましかっただけだった。
うちは母親がヒステリックで、大きな声を一番にあげる人間だから、そんな人が目の前にいたら大きな声なんてあげれない。
静かにしてればそっとしてればヒステリックな大きな声を聞かなくてすむから、自分が大きな声をあげることがなかった。
自分がわめく前に親がわめいてる。
親に引いてる自分がいた。
あんな人間になりたくないと小さい時から思っていた。
だから、スーパーで、大きな声をあげられる子は大きな声をあげても安心な生活をしている子なんだ。
自分の感情を爆発できる環境にいられる子なんだ。
幸せな子なんだ。
感情を押さえ込んで押さえ込んで大人になって、今、心の中がモヤモヤだらけ。
節度はやっぱり欲しいけど、子供の頃に子供が大きな声を出せる環境があったかなかったかで大人になった時の心の中はきっと変わってくるから、大きな声が出せる子供の環境は守って欲しい。
感情の出し方が下手な私が、たまたま生理痛で「うっ」って我慢してたのをたまたま痛いんだから「痛い」って言ってみようと思って、「痛い痛い痛い痛い」って大木な声で言ってみたら、痛みは収まらないけど、発散はされた。
それでスーパーの大きな声の子供の気持ちがわかった。
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