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ドライバー上達編 2

 誰でも経験した事があると思いますが、初めてドライバーを振るとなんとなく怖さがあり思い切り振れない物です。クラブを折ってしまったらどうしよう、目の前の人に当ててしまったらどうしようなど感じて振り難いものです。ある程度慣れて軽く振れたとしても思い切りは怖さが残ります。そして思い切り振れるようになって来てもスライスに悩まされます。そして飛距離に悩まされます。
 初めからフックする方や、違和感なく振れる方もいるみたいですが、稀で結局は悩まされるのがドライバーです。
 今でもドライバーに悩まされてます。

 続きを書いていきますが、まず取り組んだのが思い切りスイングする事です。素振りを思い切ってしてから、すぐにボールを打つ事で慣れていきましたが、コースに出るとなかなか出来ませんでした。曲がりやミスヒットになるので難しかったです。軽く振る事でラウンドにはなって来ましたが、とにかく飛ばない事にもなっていました。
 軽く振れば何となくラウンドにはなりましたが、そんなゴルフでは上達しないと言われました。思い切り振るとO.Bになるので力を抜けと言われ、思い切りスイングする事と、力を抜く事の違いの意味も分かりませでした。
 当時タイガーウッズが出てきて最強だった2000年、とにかく飛ばして誰よりも有利な場所からセカンドを打つ。世界はパワーゴルフでとにかく飛ばさないと通用しないと何処でも言われるようになってました。
 技術はもちろんですが少しぐらい曲がってもとにかく飛ばせでした。

 当時学校が使わせもらえてた練習場が広く、ネットまで230Yぐらいあり、ネット中段に250Yと上段に300Yと書いてありました。
 思い切り振ってもギリギリネットに届くぐらいでしたから、コースに出ると200Yぐらいになっていました。さらに曲がっていたので、飛ばないのにO.Bになる感じでした。
 振れば曲がる、振っても飛ばない、軽く振っても曲がる、軽く振ったら飛ばない。
 結局何から取り組んだら良いかが分かりませんでした。思い切りスイングして、飛んで曲がらないを両立しないとスイングのレベルが上がらないわけですから。

 学校でスイングについて勉強はしていますから、知識は少しずつ入っていくのですが、体が思った様には動きません。感覚が上手く表せないのです。

 当時コーチや先輩から言われたのが、「振り遅れている」でした。
止まっているボールに対して振り遅れているとは、分かりにくい表現ですが、インパクトでフェースが開いてしまっている事になります。アームローテーションが間に合わないという事にもなります。
 切り返しから、体の回転が速すぎて、腕やクラブがついて来ずトップにクラブが置き去りになっているみたいな感じです。しかしこの事でもいろいろありました。 切り返しで腰を回すとか、切り返しで手を使うなとか、そもそもクラブをトップに置いてくる感じとか。やっている事は正しいのに、そのままを体で表す感覚だと振り遅れてスライスになってしまう。腰を回転しようとすればする程振り遅れ。トップにクラブを置き去りにすると振り遅れます。
 逆に腰を速く回しすぎだから、ゆっくりとか、腰は切らずにグリップを落としてから回転とか、クラブの自然落下を待ちなさいとか。
 腰を回せ、回すな。手を使うな、いや使え。とにかくいろいろ表現方法があり何が正しくて、何が必要かは全く意味不明でした。

 当時いろいろなアドバイスをもらった中で、1番ハマったのが、右足の前にボールがあると思ってそこを振るでした。

 これは何故良かったかと言うと、インパクトでフェースが開いた状態になってしまう訳ですから、インパクト前にある程度閉じないといけない訳です。感覚的インパクトポイントがズレてしまっているので、合わせる為にインパクトがボールの手前にある感じをつかんで、振りを間に合わせる感じです。
 それとアームローテーションが間に合っていないので、強引にアームをローテーションさせ、間に合わせてインパクトを迎える事でスライスを防ぐ事にもなります。
 この動きをする事でスライスが突然解消されました。ボールがフックする事もあり、あれだけ右に行っていたボールがフックまで打てる様になりました。
 この感覚を友人や先輩に聞いたとこ、その感覚があると答えてくれた人と無いと答えた人がいましたが、当時の私にとっては、何かものすごい感覚を手にした感じでした。

 この感覚を練習していく中で、自分に最適なインパクトポイントが何となく分かってきたと思います。そのポイントにボールがあると思ってそこだけを見てヘッドを振るとか、アームをローテーションすればあまり曲がらないを覚えた感じでした。
 そして何よりも変わったのが飛距離です。
練習中にそのポイントの感覚を作るべく練習していく中で、ある日突然飛距離が伸び始めました。
 そのポイントを振るにあたって重要なのがヘッドを振ると言う感覚でした。今までも何かを振っている感覚はあったと思いますが、ハッキリとヘッド感覚が分かる様になりました。ヘッドを振るヘッドを返す、アームをローテーションさせる感覚が分かる様になりました。
 そしてそのポイント目がけて思い切りヘッドを振ればスライスせずに、飛ばせる事が出来る様になったのと、よく言われていたヘッドが走ると言う意味や感覚がこの事を指しているのではないかと感じる様になりました。
 ヘッドが走る。最初は意味が分かりませんでしたが、アームローテーションとヘッドターンで、走る、走らせないかが手にとるように分かりました。
 ヘッドが走る感覚がわかるようになって、インパクトポイントでヘッドを走らせれば飛びました。
 その練習場でネットギリギリだったのが、その感覚をつかんだ日から急激に伸び、250Yのネットに当たる様になりすぐに300Yのネットに当たる様になりました。
 コースに出てすぐに出来る様にはなりませんでしたが、それでも飛距離と方向性は格段に良くなりました。
 O.Bが無くなった訳ではありませんが、18HラウンドしてO.Bゼロラウンドの日が出来る様にはなってきました。
 次回に続く。

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