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ドライバー上達編 5

 ドライバーとはなかなかうまくいかないもので、良くなったり悪くなったりを繰り返してしまいます。
 今日の感覚と昨日の感覚がなかなか一致しません。あれだけ昨日完璧に感じたのに、今日は全くうまくいきません。
 そもそもワンラウンドすら良い感覚がもちませんね。
 どれだけ練習しても安定しないのがドライバーです。しかし私の生徒さんにはビックリするぐらい安定して飛ばせる方もいます、逆にこっちが聞いてしまうほどです。

 では続きを書いていきます。

 ある程度感覚的に安定させる事ができ、ドローボールが打てる様にフェースターンの練習に取り組んで成果が出て来ました。そして左に曲げれコース内に収まってはいたのですが、私が望んでいる右に打ち出し戻ってくるドローボールにはなっていませんでした。この段階では少し右を向いて左に曲げる感じでした。クローズスタンスというか右向きスタンスでした。

 フェースターンを早い段階で行いながら、インサイドアウト感覚が非常に難しかったです。早めにターンするのでインパクトではどちらかといえばアウトイン気味にヒットしてしまい、左に飛び出てしまう事が多く、それになっても良い様に右を向いている感じでした。
ただこの形や感覚でヒットするとボールが上がらないので低いフックになってしまいました。それを防ぐ為にはボールを極力左足寄りにし、ティーを高くしてアッパーというか、かち上げるかの様にスイングしなければいけませんでした。
 練習場では何の問題も無く良い感じに打てました。
 当時ジャンボ選手もハイティーでかちあげるかの様に打ってましたからこれだといった感じです。

 しかしコースではなかなか上手くいきませんでした。やっぱり右から右にいってしまうので早めのターンに集中する事になりますから、どフックになってしまう事も多々ありました。ひどいと体が傾きすぎてドライバーでダフってしまうという結果にもなりましたし、チョロが連発して何ともならない事もありました。

 インサイドアウトとフェースターンの組み合わせが非常に難しく上手くいきませんでした。イメージの中ではこんな感じにヘッド動いてくれればドローになるはずなのにと思っていても何故か現実的には出来ませんでした。

 ここで不思議だったのがアイアンに関しては特に問題は無くインサイドアウトとフェースターンは感覚的には合わせれましたし、ドローボールも打つことはできました。

 結局分かりませんから何球も打って感覚を磨き上げるしかありませんでした。
 何球も打っていれば感覚も良くはなりますから出来るよにはなりますが、何か安定性がありませんでした。そんな時もっと腰の回転や、体重移動を意識して体で打った方が良いとアドバイスをもらう事になりました。

 いつの時代もそうですが、手打ちは良くないし、手の感覚を忘れ体の回転だけで打てる様になれば、プレッシャーに強いスイングができるとは言われてました。この事に関しては知識的な事はあったのですが、あまり分からなかったのと、手や腕、グリップ感覚を無くしてしまうとフェースターンが出来ずスライスや、アウトサイドインがキツくなって自分のイメージと全く合わせる事が出来なくなってしまいました。
 しかし先輩からは逆だと、手を使うからアウトインやフェースターンがナチュラルにかからないのだと。なのでトップに行く前か、トップにいってからでもいいから手を下さずにトップに置いたまま腰やお腹を回せ、キレと言われました。

 しかし私の感覚から言うと、腰や体を回そうとすると振り遅れてしまうのと、体が開いてしまい余計スライスになってしまうからなかなかやりずらい感覚でした。フェースターンが全く間に合わなくなってしまいます。

 すると先輩からは腰を回しても肩は開くなと言われ、そんな事出来るのかと疑問に思っていましたが、形としては出来なくても感覚的には出来るみたいな話でした。

 練習場で何度か試したり練習していくうちに合わせれる様にはなってきましたが、わざわざ腰を回してから間に合わせる様にスイングする事になりますから、感覚的には合わせスイングで力感やスイングスピード感が無くなってしまいました。これが正しいのかはとても疑問でした。

 そんな時あるトーナメントプロのレッスンを受ける機会に恵まれました。そのプロは当時5勝ぐらいしていて、その時も勝ったばかりで有名なプロでした。飛距離は出ませんが、コントロールとショートゲームが素晴らしくフェアウエーキープやボギーを打たないで成績を出していました。
 今現在はシニアになって戦っていますし、理論派プロとしてTVや解説もしています。

 そしてそのプロにスイングを見てもらう時、少し気合いを入れて腰を回転させスイングしたら、腰を切るから振り遅れと、インパクトでの合わせがキツイから腰は回すな。それよりもアームの使い方が下手だからアームの練習をしないと上達しないと言われてしまいました。そして今までのアーム感覚でスイングしたら、そんな感じの方が良いから腰は土台として使うから安定させろ、回転を意識するなと言われました。
 ただ疑問があり質問したかったのですが、聞けなかった事がありました。当時そのプロは雑誌などによく出ていて、雑誌には腰の回転で飛距離が決まるとか、腰を早く回転させる方法やドリルが紹介されてました。それに加えアマチュアは手打ちになるから、力を抜いて体の回転に任せるような事も言っていました。
実際どちらの意識が必要で、腰で打つのか手で打つのか聞いて見たかったですが、私にはアームの練習をしろといってアームドリルを教えて頂いたので一生懸命に練習しました。

 今でもその感覚や練習はしています。

 結局腰のターンや当時レッドベターが言っていたボディーターンを意識すると上手く打てなくなってしまうのと、そもそもボディーターンを理解する事は出来ませんでした。何が正しいボディーターンなのかはその本人に見てもらったり話を本人から聞かないと理解できないと思います。
 なので腰を回すとか、体の事は考えずツアープロから聞いたアームの練習、その練習ドリルを取り入れながら、とにかくボールを打っていたらアームが安定してきたのか、インサイドアウトやフェースターンがナチュラルにかかるようになってきました。
 コツやキッカケがあった訳ではありませんが、アームローテーションに慣れてきたのだと思います。

次回に続く。

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