【オーダーとは】元e-Sportsチームのコーチによる「オーダー講座 」 #1.オーダーの役割 【PUBGモバイル】
やあ、ぴょんやで。
今回からオーダー講座を連載しようと思います。
お主は何者や?と言うと
元SBI e-Sports PUBGモバイル部門のコーチ
NEWSTATE AsiaFPP 最高日本人5位
APEXモバイル S2 Predator
という、モバイルゲーである程度頑張ったやつです。どのゲームでもオーダーをやっていたので、その経験を活かして「オーダーとは」を書きます!
1.オーダーって何するの?
オーダーがする事は、1つ。
チーム全体のムーブを決めること。
そのための声掛け、判断、ムーブの正解率がオーダーの質に関わってきます。
僕が個人的に思うオーダーの重要な点は上記に加えて「メンバーにオーダーとして信頼されること」が大切だと思います。
試合中
「オーダーの判断遅い、、」
「オーダーのムーブめちゃくちゃや、、、」
「オーダーってゲーム下手くそや、、、」
そんなふうに思われてしまうと、
メンバー「俺がオーダーした方が良くね?」
と、チームのバランスが崩壊してしまいます。
やることは明確ですが、
勝敗に直結する重要な役割となります。
2.判断と正解率
PUBGモバイルの競技シーンはTPPです。
つまり、撃ち合いの強さと同じくらいかそれ以上に、ポジショニングが勝敗に直結します。
例えば、安置が変わり、安置内の上から撃ち下ろせる位置が今行けば取れるのに、安置外で留まってしまうのはNGです。
TPPは陣取りゲーム。詰まないように正解を引き続け、上位を目指すゲームです。
ムーブ、ファイトの押し引きの判断力が必要です。オーダーは「迷ってはいけない」
オーダー「うーん、どうしよっかなぁ?」
メンバー「もう隣の敵に安置内取られたけど?」
詰み of 詰みです。
オーダーはポジショニングの判断を素早く、正確に行えるようになりましょう。
3.オーダーの種類
オーダーには種類があります。
ワンマンオーダー型(完全型)
・ムーブの判断、ファイトの判断、味方への指示からポジショニングまで全て1人で考える。
・独裁オーダーとも呼ばれ、個人の負担が大きく、マルチタスクが得意な人の御業。
ワンマンオーダー型(ムーブ型)
・ムーブとファイトの判断を行うが、情報取りやファイト中のメンバーの動きには特に干渉しません。
・独裁オーダーよりは負担が小さいものの、やはりムーブとファイトという重要な判断を担います。
集約型
・メンバーと一緒に情報を取り、メンバーが提案したムーブについてYes,Noの判断を下します。
・4人でムーブを考えるので、速度は落ちるものの、正解率は4人で考える分高くなります。
ダブルオーダー
・チーム内にムーブやファイトについて考え、判断するオーダーが2人いるパターン。
・2人で話し合って判断を下すため、速度と正解率のバランスが良いが、意見が割れた時に詰みやすい。
ムーブオーダー+ファイトオーダー
・ムーブについて考える人、ファイトの判断をする人という役割を明確に分けているパターン。
・ファイトオーダーの方はサブオーダーとも呼ばれ、ムーブを考えるメインオーダーのサポートを行います。
・役割を明確に分けているため、自分の考えるべきことに集中しやすく、ダブルオーダーの欠点である意見の割れが少ない。
細かくわけてもこの5種類だと思います。
自分はワンマン(独裁型)でしたが、今まで見てきて多かったのは集約型だと思います。
どれがいいか一長一短で、メンバーとの相性や、自分自身の脳の処理具合にもよります。
4.オーダーができない理由
今まで見てきた選手の中に
「撃ち合いは得意ですが、オーダーはできません」
という人が結構いました。
だいたい原因として挙げられるのは
「素早い判断ができない」
「正解率が低い」
「オーダーとしての責任を負いたくない」
ここら辺です。
判断力、正解率は経験から得られるものが多く、やってみて沢山失敗するのが手っ取り早いです。
また、大会やスクリムのマップ視点で16チーム分をしっかり追ってみて
「なぜ、このチームはこのムーブをするんだろう?」とか
「どうしてファイトの判断になったんだろう?」
とかを考えて、集中して見ると良いです。
まとめ
今回はオーダーについて、オーダーの種類などについて書きました。これからはもっと深堀りしてオーダーについて書いていこうと思うので、乞うご期待ンゴTVうぇい
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